主人公の性格が芳ばしい

主人公が人と関わることに苦手意識を持ったきっかけは初めの方に説明されているのでわかりやすいが、最低限の関わりだけで荒波立てずに過ごそうという人間が入学当日自己紹介で「誰かと馴れ合うつもりはない」という趣旨のことを言うのが不思議。無難なことを言ってその場を凌ぐことを繰り返せば、彼女が当初考えていた「ぼっち」を堪能することができたのでは…?と思う。それに続く登場人物達の絡み方も、このリアクションをする人たちも主人公と張るくらい変な人達だなと思った。

正直それぞれの強めなコミュニケーションのとり方が気になったけど、それが幼さや関係性の変化に伴う戸惑い、若さ故の初凸猛進さで問題を突破するエネルギーにも見えて羨ましい。


この空気感はネット小説がそれぞれカラーを掴もうとしてきた時期を思い出す。

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