第十三話 そこは地獄か天国か
〇
女の子の会話に話題は
そんな空間にただ
「こっち!」
ドッと
「秋月君、
ロッカー
「な、なんとか……」
小声で返事したつもりだったが、
「とにかく、
「分かった」と
「あれ?
「ほえ?」
「あ、うん。ちょっと……。親から
若菜さんは
「駅前に新しくできたカフェに行ってみようって言ってたじゃない。早く
「う、うん。そうだね」
「なっなっなっなっ!」
「
「じっとしてて」って、これじゃ
「落ち着いて。ここのロッカーは
そんなこと言ったって。そこには私服に
「ねえ、
「うん、分かってる」
「ちょっとそこどいて」
「静かにしててね」
そう念を
ふう。
何とか一難を
「…………ん?」
なんだろう? ふと
モゾモゾと身体を動かすと、背中にある
「そう言えば、また高野君に
そんな会話が
「ん? うん、まあ。食事だけだよ。
「またまた! 高野君、絶対本気だって!」
「どうかな? 高野君って、みんなに気を持たせてるから」
「
高野のやつめ。若菜さんにちょっかい出しやがって。
若菜さんとその
若菜さん、
そんな
「
若菜さん、アイツはね……。
「もういいじゃない、その話は終わり」
「なんで君が
「え?」
光を帯びて見えるようになったそのブラジャーは、ブラジャーにしてはやけに
「ち、
「本当に?」
若菜さんの
「ホントにホント。だって、さっきまでハンカチを
そこまで言った時、パチンっと
「ん? どうしたの、
「あ、ううん。何でもないの!
「
「いい? 余計なことは絶対にしないで」
「あと、今からは目をつぶっていること。絶対に開いちゃダメよ?」
そう言って、
「アタシ、絶対高野君、良いと思うんだけどなあ……」
まだいうか、
「その話はもう良いの。早く
そんな感じで話を切ると、
「ねえ、今の何?」
明らかに
「あ、ううん。たぶん、ペットボトルが落ちたんだと思う。飲みかけだったから!」
言い訳に苦しむ若菜さんを他所に、
「ちょっと秋月君。目を閉じている約束でしょ?」
これ以上は
これは夢、これは夢、これは夢、これは夢……。そう
「それにしても
「ぷにんっ」
「でもこれを
「止めてよ、そういう話題は。別に良いでしょ。ご
「だから、この際高野君とくっつけばあんたの体も――」
「変なこと言わないで!」
ぷっつりと意識の切れるような音が頭の
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