第六話 楽しみはドライブの後で
〇
ブルブルブル。
ブルブルブルブルブルブル。
スマホが鳴っている、気がする。
そんなことを考えながら、
『
てっきりタイマーが鳴っているだけだと思っていたが、相手はなんと
「はい、もしもし?」
『やっぱりまだ
「あれ? 集合時間とか変わった?」
『いいえ、変わらず九時ですが』
「……まだ朝の六時だよ」
『そういって二度
そんな一方的な言葉を
実は
というか、これ。
○
「だから電話したんですよ……。このポンコツ!」
「本当にごめんなさい……」
おかげで二時間の
「
「本当にごめん!」
土下座せんばかりの勢いで
「もういいです。その代り、お昼は
それでことが済んだ。
「
まったくもって、パワフルな女の子である。
それにしても短すぎないか? あのパンツ。だって、もう生足が太ももから丸見えじゃないか……。
見てはいけないと思うのだだが、ついつい視線が生足に向かってしまうのだ。生足、生足。
「完成しました!」
おかげで
「
○
ドウルルルン。
そんなエンジン音が
「車、持ってたんだ」
「ええまあ、親のおさがりですけど」
「それじゃシートベルトはしっかりしましたか?
そう宣言されてしまったからには、
車に乗り
「あれ? この車マニュアルなの?」
「ええ。
……左様ですか。
車を運転すると性格が変わるとはよく言われているが、
「先頭に立たないと
「どうです?
「うん。すごいよ」
すごい
その言葉に気を良くしたのか、
とにかく早く目的地についてくれと心の中で何度も
早く目的地に着け。早く目的地に着け。早く目的地に着け。早く目的地に着け。
〇
目的地は何てことはない。
やっと終わったのか。
でも、これって帰りもあるんだよな。
すごく、心配だ。
「ねえ、何買うの?」
「
ふむっ。
カートを
その
「少し買いすぎじゃない?」
「ふむ。少々予算オーバーですね。仕方ない。減らしますか」
少々ではないと思うんだけどな。荷物持ち係としては、量が少し減って安心した。
さらに
「この
「五つも?」
「いいえ
と
○
「これで一段落付きました」
「コーヒー飲む?」
「お願いします」
先ほど買ってきた
「
「いいえ
そういって、不敵な
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