機関銃(軽・汎用・重) (不完全・暫定)

●日立工機 三式軽機関銃

 史実では試作に留まった試製三式軽機関銃の量産型。皇紀2603年(西暦1943年/昭和18年)採用。

 九九式軽機及び九二式重機等の大戦中に運用された日本軍製機関銃の集大成であり、「日本初の汎用機関銃」と呼ぶべき物と成る筈だったが、給弾には保弾板を使用している為、諸外国のベルト給弾式機関銃と比べて使い勝手は決して良い物ではなかった。

 終戦後も配備・運用され続けたが、日英同盟復活後に来日した英国軍の視察で保弾板による給弾機構を指摘され、すぐさまベルト給弾機構を備えた改良型=後の一八式汎用機関銃の開発が行われ、コレの完成・実戦配備に伴い退役し、大半は同盟諸国に供給、国内では予備役用として保管されていたが、現在では資料として保存されている物を残してその殆どが資源として廃棄・再利用されてしまっており、現存数は極めて少ない。

<性能>

全長:1190㎜

銃身長:483㎜

重量:1,2000g

使用弾薬:九九式普通実包(7.7mm×58弾)

装弾数:30発の保弾板を使用。

作動方式:ガス圧作動方式、ロッキング・ブロック・ボルト方式、オープンボルト

発射速度:毎分700~800発

トリガー:フルオート

銃口初速:毎秒670~715m

有効射程:約800~1000m


●中央工業/日立工機 一八式汎用機関銃

 日本軍初の本格的な汎用機関銃。皇紀2618年(西暦1958年/昭和33年)採用。

 ブローニング・アームズ GPMG-60、カラシニコフ PK、ラインメタル MG60と並んで、4大冷戦の各陣営を代表する汎用機関銃の一つとして認知・普及している。

 九六式軽機関銃及び九九式軽機関銃を基に、ベルト給弾機構への変更を図る形で開発された。銃身、二脚、銃床、グリップ、ダイヤル式の照準器、キャリングハンドルは九九式軽機と同一である。例によって、オチキス機関銃から受け継がれたロッキング・ブロック・ボルト方式を採用している。

 ベルト給弾機構は諸外国製の物と異なり、上部の蓋を開ける構造ではなく(分解・清掃の際には開けられる)、弾帯端を給弾口に差し込み、排帯口から引っ張る形をとっている(HK21、Vz59と同様)。また、非分離式弾帯には、残弾数の確認の為の数字が順番に振られている。ただし戦闘中に残弾数を確認する余裕は殆ど無い為、同盟諸国製の弾帯では省略される事が殆どであった。排莢口は機関部下部に備わっており、スライド式のカバーと薬莢受け袋を装着する為のアダプターが付いている。

 主に大東亜共栄圏で運用されているが、友好関係の強いトルコ・インドでも7.62㎜NATO口径仕様の一八式軽機が導入されている。

<性能>

全長:1115㎜

銃身長:483㎜

重量:1,0030‪g

使用弾薬:九九式普通実包(7.7mm×58弾)、7.62mm×51NATO弾(トルコ軍、インド軍仕様)

装弾数:ベルト給弾、50/100/200発の非分離式弾帯を使用。

作動方式:ガス圧作動方式、ロッキング・ブロック・ボルト方式、オープンボルト

発射速度:毎分700~800発

トリガー:フルオート

銃口初速:毎秒670~715m(7.7mm×58弾)

有効射程:約800~1000m(7.7mm×58弾)


 モチーフは存在しませんが、九九式軽機関銃がブルーノZB26に対するVz.52の様な発展を遂げていたら、という旨で作りました。なお、Vz.52はベルト給弾式とマガジン給弾方式が選択可能という機構を備えていますが、一八式は別にそういう設計じゃありません。

 外見は62式機関銃31年試作型(土浦の陸自武器学校に現存)と大体同じです(偶然ですが)。


●中央工業/日立工機 二七式汎用機関銃

 一八式の後継となる汎用機関銃。皇紀2627年(西暦1967年/昭和42年)採用。

 基本的な構造は一八式と殆ど変わらないが、機関部の製造工法が削り出し加工からプレス加工及び失蝋鋳造法(ロストワックス鋳造)に改められ、生産効率の向上と軽量化を実現している。

<性能>

全長:1115㎜

銃身長:483㎜

重量:8530‪g

使用弾薬:九九式普通実包(7.7mm×58弾)、7.62mm×51NATO弾(トルコ軍、インド軍仕様)

装弾数:ベルト給弾、50/100/200発の非分離式弾帯を使用。

作動方式:ガス圧作動方式、ロッキング・ブロック・ボルト方式、オープンボルト

発射速度:毎分700~800発

トリガー:フルオート

銃口初速:毎秒670~715m(7.7mm×58弾)

有効射程:約800~1000m(7.7mm×58弾)


 元ネタは存在しませんが、モチーフはカラシニコフPK機関銃に対するPKMです。



●三式重機関銃

 戦時中の海軍で採用されていた三式十三粍固定機銃を、コピー元であるブローニングM2重機関銃と同様の運用形態にした物。上述の一八式と共に九二式重機関銃及び一式重機関銃を置き換えるべく配備された。

<性能>

全長:1520㎜

銃身長:910㎜

本体重量:3,1000‪g

使用弾薬:九二式普通実包(13.2mm×96弾)

装弾数:ベルト給弾

作動方式:銃身退却式(ショートリコイル)

発射速度:毎分485~635発

トリガー:フルオート

銃口初速:毎秒710~800m

有効射程:約900m

最大射程:約6000m

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