第31話 キスもしたいが……

「お水が欲しいのねェ~!?」

 アリスが妖しく瞳を輝かせた。

 誘うような大きな瞳が潤んで妙に色っぽい。

「ゥ…、うン……」

 ボクは小さく頷いた。

 勿論、アリスとキスもしたいが、今は水分補給が先決だ。 


 口を半開きにしたままドキドキして待っていた。

 緊張感がたかまってきた。


 アリスがグラスの水を口に含み、ソッとボクの唇に近づけてきた。


 あ、あァ~ー……



 ついに……

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