それはイデアのみせる幻想

 これは、蝶のイデアを求める詩人の話なのか?
 蝶という象徴に託した究極的な何かを求める詩人の話なのか?
 ぼかされたラストと、幻想的な幻視の数々が私たちに素晴らしい映像のインスピレーションと、文章の持つ制約された表現方法という問題を突きつけてきます。
 そこにあるのは一人の詩人の耽溺と、彼の友人で会った彼女の物語。
 果てして詩人は何を求め、究極の詩集を完成させたのでしょうか。

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