有澤を動かすのは感想だって

 わかってはいたけれども。


 月一更新じゃねーかという近況報告もどきのエッセイになりつつあります。

 お仕事の方はなんとか、慣れたと言えるレベルに近づきつつあります。それはそれとしてこれから年末なので忙しなくなりますけど。でも忙しいの年明けもって言われてる。春先はもっとやべーって言われてる。生きろ有澤、頑張れ有澤。


 さて今日は、感想の話を。


 webで書いている方ならあるあるだと思うのですが、読者様の感想ってエネルギーだよなあってことです。端的に言えば。有澤も例に漏れず。

 クレクレしたくなったり、感想がなくて凹むときもあるけど、言うほど自分も感想書けてないし、ハート押すだけで精一杯だったり。それはその小説がつまらないということではなく、個人的に忙しくて、コメントとして文字に残す心のゆとりがない証しでもあるのですが。


 今回話したいのは、『サミュの図書館』という私が書いている短編連作の話なんですけども。ちなみに脱線するけど短編連作ばかり書くようになったのは『キノの旅』を読んだ経験も大きいと思います。


 このサミュ、お恥ずかしながら2016年の終わりに書きはじめて。一冊目の数話だけを書き上げて公開して、放置していたんです。一年近く更新していませんでした。

 その間、カクヨムが始まってすぐ登録して、でもうまく使えなくて放置していたのもありますけど。終わっていない物語として公開していたのは事実で、ずっとそのままだったんです。


 それで、今年に書評を始めて、作者様とのご縁も増えて、私の小説も読んでもらえることが増えて。

 そのとき、凍結状態だったサミュを読んでくれた方がいたんです。それで言ってくれました。好きだって。もし続きが読めるなら楽しみにしたいと。


 すごく嬉しくて。月並みですけどとても嬉しかったです。


 元々零細な活動をしていたし、読者も指折りできるような世界でやってきていたので。たった一人が「好きだ」って言ってくれたら、私はその人のためにいくらでも書ける人間でした。

 今回もそんな気分になりました。単純だけどその人の言葉で、一年以上凍っていたサミュが動き出したんです。


 一時は非公開にしてしまおうかと考えていたサミュが、終わりに向けて走っている。執筆当初は想像もしていなかったサミュエルの過去や、アルベールの葛藤や、セレスティーヌの成長が書けている。

 ああ、やっぱり、感想をもらえるって作者を救うんだなって、感じました。


 今、たとえば『失意のアタラクシア』とかはいわゆる凍結状態で、かつてのサミュみたいな状態になっています。

 でもそれも、やっぱり「好きだ」っていってくれる人がいるから。私が物語を見切るのではなく、愛してくれた人のために、やはり書ききるべきだろうと思い至りました。


 一気に物語を更新することはできないけれど、まずは目の前の物語を完結できるように。カクヨムコンというお祭りもやってますし、頑張ろうと思います。

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