こんにちは!青空郵便です!

星野 燕(ほしのつばめ)

事件


 大王様の御生誕祭を一ヶ月後に控え、各国々がそれぞれの特色のある祭りの雰囲気に包まれていたある日、ちょっとした事件が起きた。



草花の国にある『青空郵便局たんぽぽがい支部』に樹の国の者が持ち込んだエーフォイ(世界最大のつた植物)の種が支部の前で発芽し、つたが支部を飲み込んでしまい、たんぽぽ街支部が郵便局として十分に機能しなくなってしまった。



 この事件に一際頭を抱えていたのは樹の国の『青空郵便ひのきまち支部・長距離配達科』の配達員であるシャルロッテ・ガウナである。シャルロッテはつい先ほど滅多にとれない長期休暇を貰うためのの申請を出したばかりなのだ。



青空郵便局の長距離配達科の仕事には夏休み

も春休みも正月休みですらない。長期休暇が欲しいならば申請を出し、それを受理されなければ取れない、なんともブラックである。



 そもそも、この事件は樹の国の者が持ち込んだことから全てが始まっている。そのことに責任を感じた樹の国の住人達が「たんぽぽ街支部の仕事を我が国の郵便局で引き継げないか」という提案をし、樹の国にある『青空郵便局ひのき街支部』は快く受け入れた(といっても立場の上の人達が勝手に)



そのためシャルロッテの長期休暇申請は受理されないだろう。これから今までの倍以上の仕事が舞い込んでくるのだから。







 


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 ・エーフォイ(Efeu)

 世界一強力なつた植物

 一度絡み付いたら特殊な薬品でないとほどけない。すぐに大きくなるため、特殊な薬品をこまめに与えないと大変なことになる。

 栽培や持ち込みは、申請すれば違法ではない

(草花の国に持ち込んだ際もちゃんと申請してあったため違法ではない)それが風か何かで運ばれて支部の建物の前で発芽したと思われる。絶滅させるか審議中

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