百人斬り。読ませていただきました。
まず一つ目。これを読ませるのは凄い。見どころとして面白い。長いけど読まされる。これは普通のことじゃありません。技が凄い。
二つ目。百人斬りのシチュエーションはあっても、それをそのまま書くことはほとんどない。むしろ書くべきじゃない。普通なら適当にはしょるべきです。長編小説でトイレや食事を省略するように、印象や感覚を文章にする以上、全部を書く必要はないのだから当然のことです。
ですが、この作品に限っては必然性があります。たぶん、このことを雷美は全て覚えているんでしょう。再現できるくらい刻み込まれている。これなら不自然じゃない。むしろ必然。十年たっても、雷美にこの百人斬りの全てが、ある日突然、かっと甦る。それならばの描写です。
三つ目。前にちらっと書きましたが、見えているんでしょう。
現場の状況が、呼吸が、汗が。
自分でも小説を書いていて、ちらりとだけ感じたことがあります。場面が見える。感じられる。そこを引き寄せる。そして書く。
いい物を見ました。
斬太さんは技が凄いと言いましたが、僕の感想では技以外の9割がむしろ凄い。
雷美は人間ですが『鬼姫一文字』に力をもらっているような気がします。
作者からの返信
読了おつかれさまでした。
正直これ、書くの大変でした。とくに、何人斬ったか数えるのが。最初の十人斬ったところまで書いてぞっとして、「え? まだ十人!?」と(笑)。
一応斬り合いの全体の流れを作って、あとはアドリブで斬ってます。
正直、書きたいから書いたというのが大きいのですが、話の筋としては、これから雷美はいにしえの剣豪と戦わねばならないので、そのリアリティーを出すためには、ここで百人くらい斬っておかないとならないという部分もあるという、いわば結果オーライ。
ただ、確かに百人斬りは凄いんだけど、その技術を世のため人のために役立てろと猛省して、とにかく読んだ人を楽しませるような話を、と書いたのが『ときめきハルマゲドン』なんです。
百人斬り、素晴らしかったです!
雷美ちゃんが蛹が蝶になるように変化しているさまが素敵でした!
特に、電話の演出が好きです(*´▽`*)
作者からの返信
ありがとうございます。
百人斬りが案外好評だったので、ちょっとほっとしてます。電話はあとから慌てて書き加えたんですが、これも予想外に好評(笑)。
百人斬りの洗礼、お見事でした!
斬り合っているのに電話は、相手からするとぎょっとしますね。いつ切りかかればいいのか分からなくなりそう。雷美ちゃんも剣豪の土俵に上がってきたし、これからですね。
作者からの返信
100人斬り、お付き合いありがとうござしました。
電話の演出はですね、かなり前のエピソードでお母さんが寂しがっているというのがあるのに、そのあとまったくお母さんに触れないんですよ。で、これではいかーん、と思っていくつか付け加えたうちのひとつです。
……案外好評でした(笑)
いや、もう、格好良すぎでしょ!!!
スマホで話すシーンとか、スカートの裾で血糊を拭うシーンとか……。
剣技のシーンも勉強させていただきました。
あとでまた、何回か読みに来ようと思います。
作者からの返信
読むのつらくなかったですか? 書くのは実はかなりつらかったです!
ただ斬るだけならいいんだけど、少しずつ前に進まないとならんし、雷美の剣技も進化させなきゃらなんし、敵にもバリエーションつけにゃあにならんし。
なんにしろ、百人斬りへのお付き合いありがとうございました。
百人斬り……凄かったです。
っていうかよくあんな場所で水飲めたな、と(笑)
途中の携帯電話に笑ってしまいました(^-^)
作者からの返信
お疲れさまでした。
途中の携帯電話は、いいアクセントになりましたかね(笑)
ただ、プロット上、この百人斬りを通過しないと、雷美が過去の剣豪と太刀打ちできないと思うんですよー。
ということで、次回はVS塚原卜伝です。あとちょっとで、生き残れますね。