第8話 羞恥心が無くなった僕(3)

 と言うことは?


 ここまでこの部屋、寝所の室内の様子を説明し加えればね。自然と少年健太に迫りくる三人の麗しく艶やかか、女王アイカに劣らぬ色艶的なふくよかな異世界ファンタジー溢れるオークのお姉さま一人と少女二人がおのずと何者なのかはみなもわかる。理解ができたと思う。


 そう、只今自身の肢体、裸体を小さな草食動物、猛禽類みたいに小さくさせながら顔色を変え、怯え、動揺しながら(だ、だれ。だれなのだろう。この女性ひと達は)と、自身の脳裏で思いながら様子を窺う。


 今日からこの屋敷の大黒柱、主、だけではないよね。この少年は……。


 只今、自分のことを物色しながら見下ろすように見詰めてくる新たな部屋の侵入者達──。麗しいオーク種族の女性三人の様子を怯え、窺う。からやってきた少年健太は、このオーク集落の男王、男酋長にもなった少年である訳だから。この集落の女王アイカの婿養子の旦那さま、夫である健太に対して女神の微笑みを『ニコニコ』と明るく、陽気に、和気藹々、興味津々に見下ろしながら見詰める。様子を窺いながらも。女王アイカの横で怯え、身を縮める健太に対して自分達三人は君の、貴方の敵ではない。味方だよと。無言の訴えをする麗しく、美しいオーク種族の女性三人は、の世界観ではよくある。お約束ごと、お決まりごとのようにある。


 そう、猛禽類のように身を縮め怯える健太の新たな妻、お妃さまであり。女王アイカを含めた彼のと言う奴で三人は間違いないと思われる。









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