閑話 玄梅の受難

「それで、玄梅。そのの名は決まったのか?」

 玄梅は片眉を上げて幼馴染を振り返った。肩の上が定位置となっている蜂の猫が、うっかり落ちかけたのか、もぞもぞと身動みじろぎの気配がする。

 治見はるみ家での一件のあと、紅緒が書き上げた巫山戯ふざけた報告書は、意外にもすんなりと受理された。「原因不明」という言葉があんなにも濫用らんようされている報告書は初めて見た、と玄梅は思い返す。要するに、何かよくわからないけど怪が治見家の二の姫に取り憑いていて、何かよくわからないけどその怪は玄梅のことを気に入り、何かよくわからないけどすんなり姫の魂魄から離れて、何かよくわからないけど最終的に玄梅の眷属になった、と大体こんな感じ趣旨の報告だった。上から勝手な行動を咎められなかったうえ、自らの隠し事にも触れられていないので、玄梅に文句などありようもないが、よく受理されたものだとは思う。実際、蜂の猫は玄梅の眷属となっているし、樒姫みつひめの容体は問題なく回復してきているらしいし、何より意外なことに治見はるみの斎長ときながが謌寮に多大な感謝を示していることが要因ではあるだろうが。きっと樒姫が父親に何か口添えしてくれたに違いない。

 あれから二日経った今日、玄梅と紅緒は謌寮うたのつかさの片隅、今日は使われる予定のない一室で、こっそりとある作業を行っているところである。

 紅緒は、何やら期待に満ちた顔で冒頭の質問の答えを待っているが、一先ひとまず無言で、そっと手元に視線を戻した玄梅は一考した。

 眷属けんぞくとは、身随神みずいじん の下位互換のようなものだ。恒常的こうじょうてきに微量の魂魄を分け与える代わりに、謌わずともその怪の力を得ることができる。つまり、『モノ』のうちの『カミ』と結ぶのが身随神の契約、『』と結ぶのが眷属の契約である。『神』と『怪』との間には力と知能の差がある。知能の高い『神』の類であれば、円滑な意思の疎通のために名をつけることも、或いは自ら名乗ってきたりすることもある。ちなみに身随神となった『神』以外は、滅多めったにその姿を人前に現すことはない。能力の点においても、知能の点においても、この蜂の猫は紛うこと無き『怪』であり、人の言葉は解すが、深く物事を感じ取ったり考えたりするほどの自我はないように見えるし、名を呼ぶ機会などほとんど無いだろう。

「名など無くともいいと思いますが」

 再び繊細な作業に集中しながら気のない返事を返すと、そんな訳あるか、と紅緒が呆れたようにため息を吐いた。

「ではこれから、こやつのことを何と呼ぶ気なのだ」

「え? 毒虫ですかね」

「……お前、そういうところぞ。真顔でそういうこと言うところが昔から可愛げがなくて困る。人見知りしてる間はまだ可愛いというに。慣れるとこうだからな」

 紅緒は翡翠の目を半眼にして、じっとりと玄梅の横顔を眺めながら呟いた。その視線を受けながら、玄梅は少し笑った。

「昔からって、あの頃、紅緒は五つか六つだったでしょう」

 ん? じゃあ私は年端としはも行かぬ幼子の紅緒に「可愛げがない」とか内心思われてたってこと? という切ない思考が玄梅の頭の隅をよぎったが、精神の安定に支障をきたしそうだったので、忘れることにした。彼の掌上しょうじょうでは、半刻を費やした創作活動が今まさに繊細な局面を迎えていた。八枚の花弁を八重咲きの花が、中心から可憐な花弁の縁へとじわじわと形造られていく最中なのである。親指の爪ほどの小さなそれは、黒く艶のある貴石で出来ていて、ぱきり、しりり、と極小さく鉱物のきしむ音を立てて花弁を細長く伸ばしていく。先程、玄梅が地に属するモノの中でも鉱物を司る神に謌を捧げて作っているものである。こういう細かな造形物を作り出す謌については、謌う者の感性が大いに関わってくるので、それなりに集中力が要る。

 一方、紅緒は、今のところ玄梅の隣でそれを眺めているだけである。頬づえをついて、実に暇そうにしている。

「可哀想に。名など必要ないと言われて、そやつ、悲しくて震えておるではないか」

 確かに。耳の辺りでサワサワと小刻みに動いている気がする。玄梅は、ちら、と肩に載っている怪を確認する。感情などなさそうな複眼がそこにあった。

「……まあ、考えてはみますが」

 それを聞いて、ぴたり、と怪の震えが止まった気がするのはさて置いて、玄梅は花の中心に極小のしべやくを作りながら、僅かに眉をしかめた。

「紅緒、そんなに見られると気が散ります」

「真剣なときの玄梅は、見ていて飽きぬほどに格好が良いゆえに」

「い、いや、私はそういうのはいいですから」

 怪訝な顔をして「そういうのとは?」などと呟いている紅緒に多少集中を乱されながらも何とか小さな漆黒の花飾りを精製した。先に作ったものと合わせて二つある。これにさらに小さな金具をつけて出来上がったのは、耳飾りの形をした護符であった。玄梅がめている指輪と同じ、魂魄の特殊な質を封印する類のものである。

 紅緒が翡翠の目を細めて微笑んだ。

「いい出来よ。樒姫も喜ぶであろ」

「はぁ、なら良かったですが、私が作らねばならない理由は何かあったのでしょうか」 

 額の汗を拭って、玄梅がぼやくと紅緒は意外そうな顔をした。

「作るだけではないぞ、これからお前が持っていくのだ。ちょくで」

「直で?! いや、紅緒、貴女は知らないかもしれませんが、この間あのように姫と対面ができたのは、非常事態だったからであって、普通は物をお渡しするのも人伝ひとづてにどうにかするものですよ?」

「お前も知らんかもしれんが、私とて実は深窓の姫君なのだからな、それくらい知っておるわ」

 嫌味な言葉とは裏腹にさっぱりとした声音で言った紅緒が、懐から出した薄紅色の布を広げて差し出したので、玄梅は促されるままにそこに耳飾りを載せる。紅緒は、何やらにやにやとしながら丁寧に耳飾りを包んでいく。

「樒姫と約束していたであろう?玄梅が後日お届けします、と」

「あれは紅緒が勝手にした約束でしょう。それに、私なんかより、紅緒が行ったほうが喜ぶのでは」

 綺麗にできた包みを、玄梅の胸元に押し付けるように渡して、紅緒は鼻で笑う。

「馬鹿め。とにかく治見の屋敷に行くぞ。私は樒姫と会えるよう斎長殿に話をつけたら、別室で控えておるからな」

「ど、どうやって話をつけるんですか」

「護符は製作者と身につける者以外が触れると、効力が落ちると言う」

 それは嘘ではないが、全くの真実でもない。布に包むなどして直接触れなければ誰が触れても構わないのだ。だが、素人の斎長には、直接渡さなければならない理由として通りそうだ。

「さ、行くぞ」

 それでも腑に落ちないといった顔で唸る玄梅だが、幼馴染の様子を全く意に介さない紅緒に引きずられるようにして、謌寮を後にしたのだった。




 夕刻。

 冬の到来を思わせる、薄っすらと糸雲をいた青灰色の空の下を、紅緒と玄梅はとぼとぼと歩いていた。

 互いに無言である。

 結論から言うと、斎長を説得するのはやはり簡単で、すんなり樒姫には会うことができたし、彼女は玄梅から受け取った護符をとても喜んでいた。更に、二人は謌生などには勿体ないほどの歓待を受けて、また訪れることをしっかりと約束させられて治見家を辞してきたのである。

 しかし、帰路を歩む二人の表情は微妙であった。

 この何とも言えない空気の原因は、樒姫とその女官たちにあった。

 そもそも、玄梅だけでなく、外で待つと断った紅緒まで樒姫の御前に呼ばれたのがおかしかったのだ。のこのことやってきた二人の謌生が雁首がんくびを揃えている前で、治見家の姫は受け取った護符に小さく歓声をあげた。

「何て可愛らしい。これは、もしかして玄梅がお作りになったの?」

 やはりまだやつれてはいるが、二日前に会ったときの病的な様子は最早見られず、顔色も戻ったようで、ほんのりと頬を上気させている姫はとても可憐であった。

 玄梅が軽く低頭して応える。

「まだ謌生の身で僭越せんえつながら……」

「嬉しい……ありがとうございます」

 樒姫は一層大切そうに、護符の包みを胸に抱きしめた。紅緒はそんな二人の様子を、生暖かい笑顔で見守った。隅に控えている女官たちも同様である。

 すると、感極まった樒姫がこう言い放った。

「樒は、玄梅をお慕いしております」

 今時珍しい大胆な告白に、紅緒は「やはりな!」と手を打ち、玄梅は青褪め、女官たちはうんうん、と頷いた。今思えばこの女官の反応がすでにおかしかった。大切な姫君の、慎み深いとは言えない言動をいさめないどころか頷いている。

「そっ……それ、それは……」

 近頃の肌寒さにも関わらず、額に汗して口を開いたり閉じたりしている玄梅をよそに、樒姫は衝撃的な言葉を続けた。

「ですが、紅緒が一緒にいるときの玄梅が一番好ましいです」

 は? と紅緒と玄梅の口から間抜けな声が漏れる。またしても女官たちはうんうん、と頷いた。

「聞けば二人は幼馴染みだとか。男の方同士の幼き頃からの友人とは、なんと素晴らしいものでしょう」

 女官たちの頷きが深くなった。全く話がよめない玄梅が不安そうに紅緒を見遣みやると、彼女は目をみはってぼそりと呟いた。「成程なるほど」と。

「それで、あの……出来れば、これからもここに遊びに来てはもらえませんか? 父には私からお願いしておきますから」

 もじもじと頬を染めながら上目遣いに言う樒姫は驚くほどに愛らしいが、是と応えるのに躊躇するには十分すぎる疑念と戸惑いが玄梅の心中に渦巻いている。

「ほら、お前たちからもお願いして」

 樒姫に促された女官たちが、まってましたとばかりに口を開く。

「もちろん、お二人でいらっしゃってくださいまし」

「そうかしこまらずに、ご自由になさって、是非」

「そうです。お二人で普段通りお話しなさったり、じゃれ合ったり……」

「そうそう、幼少のみぎりになさっていたという遊びなどを今やってみるのもよいかもしれませんわ」

「そうね、それはよいですね、とてもよいですね。さ、私たちのことは、壁とでも思ってくださいませ」

 華家の姫に仕える女官として、楚々とした振る舞いは崩さないものの、静かな熱意とわずかな圧迫感をひしひしと感じる。玄梅が座っているのに後退りしそうな心持ちになったとき、紅緒がにっこりと笑って膝を進めた。

「何とも勿体もったいなきお言葉。皆様のご期待に添えるよう、一旦持ち帰ってよく検討いたします故、今日のところはこれにて失礼いたします」

 我々は彼女たちに一体何を期待されているというのだろう。玄梅にだけさっぱりわからぬまま、二人を引き止める樒姫によって茶や菓子でもてなされた後、治見家を辞して帰路に至る。

 黙々と歩いていた紅緒がおもむろに呟いた。

「姫が玄梅を気に入っているのは間違いなかったが、こうくるとは……」

「あの、どういうことなんですか。ちょっと理解が追いつかないのですが」

 治見家では姿を消していた蜂の猫がいつの間にやら現れて、のそのそと玄梅の肩に登る。

「樒姫たちは、我々が仲良くしているのを見て楽しみたいらしい。華家の姫君や女官は娯楽が少ないのだ」

 紅緒の言葉を何度反芻はんすうしてみても、やはり玄梅にはよくわからなかったので、「……そうなんですか」とだけ呟いた。

「すまぬ、玄梅。つい、ご期待に添えるようなどと言うてしもうた。私は普段と変わらぬ故、全く構わないが、お前は人見知りする質なうえ、見せ物じみたことは嫌だろうに」

 嫌だろうが何だろうが、ただの謌生である二人は、治見家の姫たっての願いを無下に断ることができる立場にないのだから、なんにしろご期待に添うしかない。玄梅には、未だに何を期待されているのか掴みきれていないが。

「いや、まぁ、仕方ないですよ。行って、主に紅緒と世間話するなどして、帰ればいいだけでしょう?」

「そうは言うてもなぁ……。そもそも護符を届けるのを謌寮に任せれば良かったのだ。つまり私が悪い。何か詫びをしよう」

 はた、と立ち止まった紅緒の二、三歩先で玄梅も立ち止まる。申し訳なさそうに眉尻を下げている幼馴染みに、玄梅は苦笑いする。

「何言ってるんですか。何だかよくわからないけれど、私は、皆さんの前で紅緒と仲良くすればいいんでしょう? それなら、いつもと何も変わらないのでは」

 紅緒は「うぐ」だか「ぐむ」だかの呻き声を漏らした。まるで普段から仲がいいとでも言っているような玄梅の言葉に柄にもなく照れたのだ。友人の少ないというかほぼ皆無の紅緒は、このような発言にすこぶる弱かった。そしてこの遣り取りこそ、樒姫たちが鑑賞したがっているものであるとは、玄梅は全く気付いていない。

 紅緒は彼女にしては珍しく口籠りながら、視線を左右に泳がせて「そ、それでは私の気が済まぬのだが……」と呟いた。ふと、玄梅は自分の手に視線をやる。

「あぁ、そうだ。それならこの間、紅緒が触って効力が落ちた、私の護符を作り直してもらえませんか?」

「おお! それならここですぐに出来るゆえ。また指環でよいのか?」

 途端に嬉しそうに目を輝かせて、両の拳を握る紅緒だが、ふと真顔になる。

「だが、私が作るとなると、もとの品のような黒檀こくたんの指環は無理であろうな」

「何故です?」

「護符の精製に使う魂魄の割合を、どれだけ少なく設定して謌っても、材料が黒檀では大きさがひどく大きくなる」

 拳を握ったり開いたりしながら、拗ねたように唇を尖らせている紅緒に、玄梅は恐る恐る尋ねる。

「それは……どれくらいですか?」

「馬くらいには」

「馬」

「大きさを小さくしたいなら、材料の位や質を上げるか、意匠いしょうを凝らさなければ。木ではな……香木にそこそこ複雑な透かし彫りを施しても、猪くらいにはなるであろう。不便なものよ」

 因みにたらい一杯分の水を出すと美肌効果のある鉱物が含まれた薔薇そうびの香りの冷水などが精製され、お湯だとその時の気分の泉質の温泉しか出せない、と紅緒は死んだ目でつけ加えた。つまり口にできるような水は出せないということだ。

 彼女もいろいろ大変なのだ、としみじみと思った玄梅は何度も頷いて、材料は何でもいい旨を伝える。魂魄の質や量は、神が提供する技への対価である。紅緒の魂魄の量では、単純に考えてそうなってしまうのも頷ける。

 思案しながら、玄梅の右手を取って自らの掌の上に重ねた紅緒は、やがて一つ頷いた。

「まぁ、白金であれば、彫りを入れれば何とか指環の大きさにはなるであろ」

「白金……」

 装身具にする金属の中では最も高級で、上位の華家くらいしか持てない代物である。それでは身に余ると玄梅が止める暇もなく、紅緒が謌い始めた。

『ふた や とお あまり や しろかねの このはな いちだ ささげもて』

 それはまるで水滴のように、ぽつりぽつりと、宙からにじみ出るように生まれいでた。

 芥子けし粒ほどの小さな白銀の玉が微かに震えながら、幾つも玄梅の右手親指辺りに集まり、互いに溶け合ってみるみる一つの塊になっていく。

 やがてそれは精巧な装飾が施された環となっていく。

『みそ あまり ふた とお あまり なな ひと まもりての このはな いちだ あがたまを かそけずる やよ かそけずる』

 謌い終える頃には、玄梅の親指には、白金の指輪がはまっていた。辺りが薄暗くなりゆく中で、それは白々と光っている。早い。精製が自分とは段違いに早い、と玄梅は若干衝撃を受ける。

 職人の目をした紅緒がそれを目の高さまで持ってきて、つぶさに確認している。やけに真剣な幼馴染みに、玄梅は少しばかり気恥ずかしさを感じたが、自ら依頼したことなので、我慢する。やがて彼女は、まぁまぁの出来か、と呟いて、そっと手を離した。

「ありがとう、ございます」

 取り敢えず礼を述べて、右手を見る。精緻せいちな細工はよくよく見ると、木の枝が絡み合っている意匠のようである。なんの枝だろうか、と思って指の腹側に返すと、そこに何輪かの極小の花があしらわれているのがわかった。

 玄梅の名に因んだのだろう。

 それは梅であった。

「詫びゆえ、礼には及ばぬ。それよりもう暗くなってきた。玉露たまつゆに叱られとうないゆえ、く帰ろうぞ……玄梅?」

 玉露が怖いのか、そわそわと子供のような顔で歩きだそうとしていた紅緒がはた、と止まった。玄梅の様子がおかしい。片手で顔を覆ったままいらえもなければ動きもしない。

 片眉を上げた紅緒が、もう一度呼びかけようとしたとき、玄梅は勢いよくこちらを見た。薄暮はくぼの中でも分かるほど顔が赤くして、右手の親指を握り込んでいる。

「わ、私はこういうのはいい、と言ったではありませんかっ」

 妙に必死な様相の幼馴染みに、瞠目どうもくした紅緒は気圧されて一歩後退る。何を言っているのかわからない。怒っているのかこれは。取り敢えず謝るのがいいか。

「すまぬ? 気に入らなんだならもう一度作り直すか?」

「違います! あぁ、もう、全然違いますから!」

 紅緒のおずおずとした謝罪に、かぶせ気味に否定しながら、嬉しさと照れと恥ずかしさがない混ぜになった頭の片隅で、自分は不意討ちでときめかされるとキレるんだなぁとやけに冷静に思った。紅緒の悪癖には慣れていると思っていた玄梅だが、まだまだ彼女のほうが上手であった。当の本人はいつの間にかにこにこしながら赤面する玄梅を眺めていた。

「何だ、気に入ったのか。ならば重畳ちょうじょう。しかし、そういうときは素直に喜んだほうがよいと思うが」

「かっ、帰りますよ!」

 そう言い捨てて早足で歩き始めた玄梅を、紅緒は急いで追った。

「玄梅、お前存外に大声が出せるのだな」

「ちょっともう黙っててくださいますか」

「何故だ。何だか今とても玄梅の様子が面白いというのに、黙ってられるか」

「私は面白くないので、全然」

「では仕方ない、黙るか」

「ええ、取り敢えず三日程話しかけないでください」

「みっかほど?!」

 今更ながら、自らが作った護符を喜んでいた樒姫の気持ちを理解した玄梅は、しばらく紅緒の顔もまともに見れず、この後三日程、身に着けるものなどを頼んだ自分の迂闊うかつさを呪ったのであった。

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