決して触れてはいけないよ
君の手は何にも怖くなんかないよ
だってそんなに温かいじゃないか
本当はね僕の手の方が怖いんだよ
だってこんなに冷たい手だからさ
突き放す事しか出来ない手なんだ
だから決して触れてはいけないよ
もし僕が苦しさに負けてしまって
君へ手を伸ばしたら切り落として
誰の事も受け入れない手のひらに
寂しさの欠片が一つだけ握られる
誰の事も包み込まない手のひらは
僕にとって最後のプライドだから
無責任な睦言は狂気より凶器だよ
過ちは繰り返さないと決めたのさ
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