THE END ~AFTER WARD~

荒井祐一

第1話あらすじ

THE END ~AFTER WARD~

                              荒井祐一


【前書きというより作品の背景設定の説明】

 二一××年、プロフェッショナル・イノベーション社(以下PI社)は、人類に特殊能力を持たせる、遺伝子改変の研究を行なっていたが、実験の最中のミスにより、遺伝子のベクターとなるウイルスが外部へと漏れてしまう。


 PI社はこの事実の隠ぺいのために、ちょうど同時期に地球に二度にわたって墜落した謎の巨大隕石に、特殊なウイルスが含まれていたとして、このバイオハザードの事実の隠ぺいに成功した。


 隕石落石による気候変動や休火山の活火山化などの天災により、それらの復興のため人類は四苦八苦したおかげで、技術的な進歩は約百年という歳月が過ぎても、二〇二〇年頃とほぼ同じであった。


 ほどなくして人類に、何か特殊な能力を持ち合わせた人間が、出没するようになる。それらの人間の遺伝子をPI社が解析をすると、予定していた通りに四十六本ある染色体のうち、五十二番目の塩基すべてに変異が見られることが判明し、そこからこの特殊能力を持った人間を『五十二番遺伝子障がい』と呼ぶようになった。


 しかしこれらの特殊能力を持った人間に危機感を抱いたPI社は、中学三年生から成人までを無作為に選び出し、殺し合いをさせ、最後に生き残った一人には、PI社が全力をもって願い事を何か一つ叶えるという、大義名分を掲げた。


 ほどなくして東京都内某所にある八候中学校から、梶原瞳と笹森雪絵以外がこの殺し合いに選ばれ、後に高坂園里・橋部今日子・保科徹也・竜崎健が転入してくる。


 この物語は、殺し合いに選ばれなかったこの六人の、大学生活をメインとしたフィクションである。

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