第29話 北朝鮮のハッカーたち


北朝鮮のハッカーたち



+北朝鮮サイバー教育


教官「いまから!諸君らには、バグを探してサイバー攻撃してもらう!はじめ!」


その教室には北朝鮮の軍服を着た


10代後半くらいの生徒が集められ


適正テストが行われていた


この適正テストに合格した者が北朝鮮サイバー諜報局に入局できるのである。


北朝鮮生徒A「CWE・・不適切な入力・・」


北朝鮮生徒B「ダンプファイル入手・・」


その生徒の中にカン・ボクナムという


ハッカーを目指す青年がいた。


ボクナム「えっと・・・えっと・・」


教官「こら!!!!ボクナム!お前は!こんな簡単なバグも!まだ一つも見つけられんのか!!!バカが!!!」


教官は、ボクナムをムチで何度も叩く


ボクナム「いてぇ!!」


教官「いいかっ!!!ボクナム!忘れたのか!わが北朝鮮には!障害者というものは存在しない!!!」


ボクナム「はっ!」


教官「おまえが!サイバー局に入って高給取りにならなかったら!難病を抱えた!お前の妹はどうなる!!!」


ボクナム「くっ!」


ボクナムには、腰の難病を抱え、生まれてからずっと寝たきりの障害者の妹がいた


ボクナムは、難病の妹のため、北朝鮮で、いちにを争う高給取りのサイバー将校になるため励んでいた


ボクナム「ハートブリード・・・SQLインジェクション・・・バッファーオーバーフロー!!」


北朝鮮生徒A「ボ、ボクナムの奴・・・一体、急に、ど、どうしたんだ・・・」


教官「いいぞ!その調子だ!ボクナム!」


ボクナム「よし!いくぞ!次!シェルショック・・・」


このように北朝鮮では、日々、優秀なハッカーの発掘とスパルタ教育が行われいた。


朝鮮半島北に位置する北朝鮮は山岳地帯が多く


農耕地帯に適さず、かつては金鉱山をめぐって争いが絶えず


今は、その金鉱山もほとんど採掘できなくなり


冬は極寒の貧しい土地の国だった


そんな中、中国、アメリカ、ロシアなどの大国から自国を守るために


核開発とサイバー軍の増強に努めていた


サイバー軍は経済制裁が行われ燃料がなくなったとしても


空海陸のように行動不能にはならず


一方的な西側諸国のメディアの中傷に対する報復にも使え


また、外貨獲得のために北朝鮮はサイバー軍の増強に力を入れていた


それゆえ、サイバー将校になるのはエリートであり高待遇の扱いをうける


いわば、北朝鮮の勝ち組の職業である


教官「それでは!合格者を発表する!呼ばれたものは今日から北朝鮮人民サイバー諜報局に所属する」


ボクナム「ゴクリ・・・」


教官「アン・チュニ」


チュニ「はい!」


ショートヘアのキリッとした美少女アン・チュニが選ばれた


北朝鮮では、髪型などに自由はなく


ショートヘアで黒髪。化粧はしない女性が多い


ジヌ(あの子かわいいな・・僕も選ばれないかな・・)


教官「イ・ジヌ」


ジヌ「はぁ・・はい!」


眼鏡をかけた坊主の頭の青年。イ・ジヌは選ばれた


教官「カン・・」


ボクナム「頼む・・・」


教官「カン・ボクナム」


ボクナム「は、はい!」


カン・ボクナム。妹が難病のため高給取りの北朝鮮ハッカーを目指す


身長も高く健康的な肉体を持つ絵にかいたような美青年



サイバー諜報局局長「これから!諸君ら新米には、手始めにソーシャルエンジニアニングを実戦しながら学び金を稼いでもらう」


新米一同「はっ!」


ジヌ「すいません。今忙しいですか?すいませんが、僕の代わりにウェブマネーを買ってきてくれませんか?今忙しくて・・」


騙された人「いいよ!はい!(´・ω・`)つ後で金返してね!」


ジヌ「よし!釣れた!いっちょ上がり!」


ジヌはメッセージアプリのアカウントを乗っ取り、WEBマネーの購入代行をアカウントの主に成り済まし成功する


チュニ「手伝ってもらえますか?近くのコンビニでITUNESカード買ってきてもらえる?お金は後で渡すので」


ボクナム「今忙しいウェブマネーのプリペイドカード20000点のカード至急5枚買ってください頼みます買ったあと番号の画像を」


日本語講師「それじゃ!ダメよ!ボクナム!」


そこに昔、日本から拉致され、北朝鮮に長く住む日本人の老婆の日本語講師がボクナムを注意した


ボクナム「えっ?」


日本語講師「まず、句読点をキチンとつけて!読みづらいでしょ」


ボクナム「日本語難しい・・朝鮮韓国語では句点は、あまり使わないのに、日本人はなぜ使う?」


日本語講師「そのほうが相手が読みやすいでしょ!あと、2万点ではなく2万ポイントよ」


ボクナム「点じゃないのか・・日本人なんだから英語のポイントじゃなく日本語の点を使うんじゃ・・」


日本語講師「普通の日本人は点は使わないわね」


ボクナム「日本人は変わっているな。自国の言葉より他国の言葉を優先して使うなんて・・」


日本語講師「フフッ・・そうね!日本人は外国語を使うとカッコイイと思うのかもね。ウフフ」


老婆は笑いながら、その場を去っていった



チュニ「すいません。購入したカードのコードの番号の画像を送ってもらえます?」


チュニが騙そうとしている人「了解!はぁ~い!さぁ!これを見てごらん!僕の大事な大事な・・」


チュニ「きゃ!!!!」


ボクナム「ん?どうした!」


ジヌ「えっ!?」


ボクナムとジヌがチュニの悲鳴を聞いて駆けつけてみると


チュニの使っているパソコンの画面に


男の股間がアップで撮られた画像が写し出された


チュニが騙そうとしている人「ね?どう?どう?僕の!僕の大事なコードだよ!!ほら!ピョーン!満足してくれた?」


ボクナム「どうやら。嘘が見破られちまったようだな」


ジヌ「あははっは!」


チュニ「笑い事じゃないわよ!もう!やっぱり!日帝の奴らって野蛮よ!サイテー」


ボクナム「あははは!」


ジヌ「僕はジヌ!よろしく!」


ジヌが自己紹介をし握手をボクナムに求める


ボクナム「俺はボクナム!よろしく!」


チュニ「アタシはチュニよろしく!」


3人は、その後意気投合し、友達になった



+日本への旅立ち


サイバー諜報局局長「アン・チュニ」


チュニ「はい!」


サイバー諜報局局長「イ・ジヌ」


ジヌ「はい!」


サイバー諜報局局長「カン・ボクナム」


ボクナム「はい!」


サイバー諜報局局長「お前たちは、日本支部で働いてもらう!主な任務は日本の世論工作、外貨獲得、日本政府と日系企業から有益な技術情報の奪取などである」


一同「はっ!」


教官「おめでとう!ボクナム!日本勤務か!栄転だな!俺も鼻が高いよ!これで、妹さんも楽できるぞ!」


ボクナム「ありがとうございます!教官!これも教官の指導のおかげです!」


教官「なーに。色々厳しくして悪かったな・・妹さんの話を聞いて心配で、俺はただ・・・・・」


サイバー諜報局局長「オイ!ボクナム!」


ボクナム「はい・・」


サイバー諜報局局長「忘れるなよ!わが北朝鮮には障害者というものは存在しない!祖国を裏切れば・・・」


教官「局長!やめてください!同志を脅迫するなんて!」


サイバー諜報局局長「教官・・私はね・・別に脅迫なんてしてないよ。ただボクナムがいなくなったら難病の寝たきりの妹がどうなるのか心配しておるだけなのだ」


サイバー諜報局局長「なにせ、他国に派遣されると祖国を裏切り逃げ出す阿保がおるのでな・・」


ボクナム「全ては、祖国のため!偉大な同志!将軍様のために!この身をささげます!」


サイバー諜報局局長「そうか・・だといいが・・」


そう言ってサイバー諜報局局長は立ち去った


教官「くっ!嫌な奴!気にすんな!ボクナム!それより日本に行く前に妹さんに会いに行くんだろ?これ!平壌冷麺だ!妹さんに持ってけ!」


ボクナム「ありがとうございます!教官!」


教官「すまんな!もっといいものを送ろうと思ったんだが、経済制裁で懐が・・な・・」


ボクナム「充分です!ありがとうざいます。」


ボクナムは北朝鮮が与えた平壌にあるタワーマンションに妹と生活していた


サイバー将校はタワーマンションの部屋が与えられる


ボクナム「ジャヨン!ジャヨン!今!帰ったぞ!」


ジャヨン「お兄ちゃん!?おかえりなさい!」


ボクナム「ジャヨン!」


ボクナムは妹が寝ているベットに向かった


ボクナム「ほら!お前の好きな平壌冷麺を教官から貰ったぞ!早く!食べよ!」


ジャヨン「ウン!アタシ!平壌冷麺大好き!」


ボクナムとジャヨンは平壌冷麺を食べた


ジャヨン「お兄ちゃん・・ごめんなさい・・」


ボクヨン「なんだ?急に謝ったりして・・」


ジャヨン「だって!アタシが寝たきりで・・・働けないせいで・・お兄ちゃんが恐ろしい日本に行くなんて・・」


ボクヨン「何を言っているんだい・・お前のせいじゃないよ」


ジャヨン「アタシ!国営放送番組で見たわ!日本人って野蛮な人たちじゃない!日帝時代にあんなことして・・」


ボクヨン「あれは、昔のことだよ。今の日本人は弱っちいから大丈夫だよ!」


ジャヨン「でも!でも!」


ボクヨン「心配すんな・・・なっ!俺があんな弱っちい日本人なんかに負けると思うか?前も話したろ?チンチンを露出した画像を送ってくる奴らだぞ!」


ジャヨン「もうやだ!お兄ちゃんたら!ウフフ・・」


ボクヨン「あはは!」



+拉致被害者との出会い



ボクナムは日本に旅立つ日、寝ている妹を起こさず早起きし


置き手紙を残し家を出た。


妹を起こして別れの挨拶をすると、妹との別れがつらくなり、長居をしてしまい出発が遅れると思ったからである


ボクナムは近所に住む叔母さんや雇っている家庭教師に自分が留守にする間妹の面倒をお願いするために挨拶して回った


その時、一人の老婆が川を眺め。涙を流していた


ボクナム「あなたは?日本語の先生?なぜ泣いている」


日本語講師「あたしは拉致され日本から連れてこられたんだよ・・そして、こんなに、この地で年老いてしまった・・だから日本にいる両親がどうなっているか心配で心配で・・」


ボクナム「日本は、なぜアナタを助けない?」


日本語講師「きっと・・・日本の人たちは真剣に私を助けようと考えてないんだわ・・だから!だから!こんな老婆になるまで!!!うわぁぁぁぁん!うわぁぁんあ!」


ボクナム「泣くなよ・・俺。日本に配属されることになったんだ。先生の両親がどうなっているか調べてきてやるよ」


日本語講師「いいのよ・・・ボクナム・・そんなことをしたら・・あなたが国家反逆罪で捕まってしまうわ・・」


日本語講師「あなたは確か・・難病の妹さんがいるのよね?妹さんのことだけ考えていなさい。私みたいに拉致され一人ぼっちにならないように・・・」



そう言って、老婆は涙を拭きながら立ち去った




+ボクナム。日本の大地に立つ


ボクナムは中国を経由し一旦、東南アジアに行き


偽造身分証明書などを入手した


名前はカン・ボクナムからソ・ボクナムに変わっていた


両親は企業家で東南アジアの国々を転々としビジネスを行い


東南アジアの国々を転々と引っ越して暮らしていた


韓国系シンガポール人という設定だった


ボクナムは日本のITセキュリティ企業に就職しようとしていた


英語、日本語、ベンガル語、韓国語


多国語をしゃべることができ、ITセキュリティに強い人材で威勢のいいことを言う


ボクナム「将来は、ジョブズのようにアップルのような世界に通用するような会社を自分で作ることです!」


採用担当のおじさん「素晴らしい!流石が韓国の若者!日本の若者と違って肉食系でいい!!日本の若者はダメだ韓国の若者は素晴らしい!とすべてのマスコミが言っている!」


採用担当のおじさん「日本の若者が無職だとニートだと差別されるのに、韓国の若者が無職だと可哀想なんだ!と、日本のマスコミが言っているんだから可哀想だから雇おう!」


採用担当のおじさん「日本のマスコミが韓国の無職は素晴らしいと言っているんだから間違いない!マスコミは絶対!絶対!正しいんだから間違いない!」


ボクナム「ありがとうございます・・」


いかにも日本の企業が好みそうな喉から手が出るほど欲しい人材になっていた。


しかし、そんなうまい話があるわけがない


彼の正体は北朝鮮のサイバー諜報員なのだから


普段はIT企業で働きながら裏で、サイバー攻撃をするのが北朝鮮のサイバー諜報員だ


IT企業に就職するのは、適正だけでなく、IT企業が独自に持っている最新のノウハウを学ぶためでもある


セキュリティ会社上司「あぁ!みんな!ちょっと手を止めて注目してもらえるかな!ボクナム・・」


ボクナム「はい!みなさま!今日から、この会社で働かせてもらいます。シンガポールから来ました。韓国系シンガポール人のソ・ボクナムです。よろしくおねがいします。」


社員一同「よろしく!」パチパチ!


女性社員A「ねぇ!あの人ちょっとイケメンじゃない?」


女性社員B「シンガポール人?韓国人じゃないの?」


女性社員A「人種なんて関係ないわ・・イケメンだし!身長高いしーアタシ立候補しちゃおっかな~」


セキュリティ会社上司「おい!ボクナム!」


ボクナム「なんでしょうか?」


セキュリティ会社上司「まずは、この紙に書いてある企業に営業してこい!ウチはセキュリティエンジニアだろうがコミュ力が大事だからな!」


セキュリティ会社上司「セキュリティエンジニアだからパソコンにずっと向かっていればいい時代は終わった。プレゼンやマネージメントができないセキュアはウチにはいらない!」


ボクナム「はい!わかりました!行ってきます!」


セキュリティ会社上司「まぁ、がんばって!」



+ブラックバグハンターの報復


そのころ、ブラッグバグハンター宇都宮は、あるソーシャルゲームを手掛ける会社で営業をしていた


ブラックバグハンター「ども!社長!お忙しいところ、お会いしていただき、ありがとうございます!」


社長「おう!なんでも、タダでウチの会社のセキュリティを診断してくれるとか」


ブラックバグハンター「はい!ただいまキャンペーン中で無料で診断させていただいております」


社長「なら、早速頼むよ。なんか今朝からサーバーの調子が悪いんだ・・」


そう言われ、早速ブラッグバグハンター宇都宮は会社のサーバールームに入る


しかし、ブラックバグハンターは、既にこの会社の脆弱性を突いていた


ブラックバグハンター「おや?おや?おや?これはイカンですな・・」


社長「なにか見つかったのか・・」


ブラックバグハンター「社長・・アパッチの更新してないじゃないですか・・」


社長「( ゚Д゚)ハァ?それがどうした?」


ブラックバグハンター「昨日サーバーのソフトのアパッチの脆弱性が見つかってパッチが更新されたんですよ」


社長「そうか・・ならソフトを更新してくれ。」


ブラックバグハンター「あぁ~こりゃ・・もう手遅れですね・・・」


社長「何がだ?」


ブラックバグハンター「1日も更新が遅れてますから・・・攻撃されてるかもしれませんね・・」


社長「( ゚Д゚)ハァ?1日くらい遅れたからなんだ・・そんなすぐ、攻撃されてるわけないだろ・・」


ブラックバグハンター「あぁ~もう攻撃されてますね・・ご愁傷様です」


社長「ふざけるな!ソフトの更新が、たった1日くらい遅れたくらいでサイバー攻撃されてたまるか!」


ブラックバグハンター「社長・・・たった1日じゃないですよ・・1日も!遅れたんですよ」


社長「そ、そんな・・・なにかの間違いだ!デタラメに決まってる!ハハーン!さては、そう言って脅して!金を取る気だろ!」


ブラックバグハンター「じゃ、どうぞ、ご自由に他社に診断をしていただいて結構です。もちろん・・有料ですがね・・」


社長「ちょちょちょ!待て待て!ハッカーが、そんな暇人なわけがない!アパッチの公式HPで脆弱性情報を常に調べて、うちの会社を調べたなんて!」


社長「確かに最近、名が知れて私も新聞に露出しているが、もっと大きな会社があるのに・・」


ブラックバグハンター「今や!ハッカーは暇人ではなくビジネスです!ハッカーは脆弱性情報を常に公式サイトでチェックし、公表されればBOTツールに探させるんですよ」


社長「BOTだと!?」


ブラックバグハンター「つまり自動プログラムで探すんです」


社長「そ、そんな・・」


ブラックバグハンター「だから、たった1日ではなく、1日も放置すると致命的なんです」


社長「ちくしょ!!!!!ふん・・で、治すのに、いくらかかる」


ブラックバグハンター「そうですね・・サーバー全部がダメそうなので、サーバーの再構築しないとだめですね。まぁ・・1億くらい・・・」


社長「いっ!1億!!だと!?そんな大金支払ったら!!わが社は倒産寸前だ!!」


ブラックバグハンターは、この時、心の中で高笑いしていた。


ブラックバグハンター(そうだよ!散々、新聞に出てきて、散々、ゆとり差別をしていた。てめぇ!から骨の髄まで搾り取ってやるぜ!)


回想


記者「社長は、IT会社なので若い社員も多いと思われますが、最近の若い社員はどうですか?」


社長「あぁ!ゆとり世代ですね!ダメダメですね!イチイチ指示を出してやらないとダメだし!欠陥品ですよ!欠陥品!」


社長「日本政府も、ゆとり世代を欠陥品だと決めつけて一方的に差別したドラマを表彰したでしょ?日本政府も認めた欠陥品ですよ!ハハッ!」


記者「その日本政府は、オッパイ触っていい?と官僚がセクハラしてますよ」


社長「そうです!ゆとり世代はセクハラしないから、障害者の雇用を水増ししたり!出会い系バーに行かないから!きっと日本政府は欠陥品だと思っているんですよ!ハハッ!!」


記者「では、どうすればいいんでしょうか?」


社長「もっと、ゆとり世代には残業させていいんですよ!過労死するまで厳しくしないと、ゆとり教育で甘やかされているからダメなんです」


ニュース「ソーシャルゲーム会社タワミで、20代の女性社員の過労死が認定されました。過労死を起こしたタワミの社長は、この件について次のように述べています」


社長「あれは!事故です!会社は悪くありません!ゆとり世代の社員が打たれ弱いから過労死したんです」


ブラックバグハンター(こんな差別ばかりしやがって・・違法な残業を正当化して!何人のゆとり世代が差別され残業を強制され過労死したのか・・ぜってぇ許せねぇ!)


ブラックバグハンター(潰れろ!潰れろ!差別して違法な残業を正当化する企業は潰れろ!徹底的にサイバー攻撃で俺が潰してやる!)


社長「頼む!100万・・いや!500万円やるから!このことは黙っておいてくれ!」


ブラックバグハンター「しかし、サーバーにウイルスが仕込まれてますから・・放置すると・・」


社長「ウイルスなら駆除すればいいじゃないか!」


ブラックバグハンター「未知のウイルスは駆除できないんですよ~まいっちゃぃましたね!」


社長「そうだ( ゚Д゚)・・・だまっていればいい!ソシャゲなんてやっているのは無職や低所得の負け組どもだ!」


社長「問題が起きたら、ガチャを一回引かせてやれば、アイツラ!運営を神様のように崇めてくれるから大丈夫だ!」


ブラックバグハンター「ですが、誰かが課金してるから基本無料のゲームが儲かっているわけですよね?」


ブラックバグハンター「真面目に課金している人が無職がハッキングしてチートアカウントを大量に作りネットで売っていたら・・どう思いますかね?」


ブラックバグハンター「返金騒動もおきかねませんね・・そしたら、今までの売り上げも全部パーになっちゃいますね!」


社長「はぁあぁぁぁぁぁあんんんん!ひどすぎるぅぅ!!!」


ブラックバグハンター「1億どころの損害どころか・・会社の設備も社員の給料も全部今までつぎ込んだのは無駄ですよ!無駄」


社長「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!やめろ!!!やめてくれぇぇ!!聞きたくない!聞きたくない!」


ブラックバグハンター「悪評がアプリストアやネットに溢れ。今後の企業経営にも影響がでないといいですね!がんばってくださいね!」


社長「ま!待って!!わかった!頼む!頼む!1億円払うから!サーバーを全部!再構築してくれ!!!!」


ブラックバグハンター「毎度あり!」


ブラックバグハンター(ふん!ちょろいね~これこそ!俺の新しい差別に対する復讐だ!差別取締局とは違う!経済打撃を与えて差別犯に報復する。やり方だ)


ブラックバグハンター(そして、これだけでは済まない!敵が自殺か死ぬか会社が倒産するまで!徹底的にサイバー攻撃をし続けてやる!過労死したユトリ世代の仇)


ブラックバグハンター(長時間労働で睡眠不足になり精神疾患を発症し自殺したユトリ世代の仇!俺が日本から過労死を無くすんだ!俺がやるんだ!俺が弱い立場の人を救うんだ!)


ボクナム「ちょっと!待った!」


そこにボクナムが営業で現れ、ボクナムは、ことの一部始終を見ていた


社長「君は誰だ?」


ボクナム「私はセキュリティ会社の者です!話は途中から聞かせていただきました!」


ボクナム「1億円かけてサーバーを全部。再構築しなくても手はあります!」


ブラックバグハンター「なにぃ?」


社長「できるのか?」


ボクナム「はい!わが社のウイルス検査ソフトで感染しているサーバーだけを探し再構築すれば1億円もかかりません!私に任せていただければ、もっと安くできます!」


社長「おおっ!」


ブラックバグハンター「ちょ!ちょっと待ってください!未知のウイルスで、どんなふるまいをするかわからない。ここは全てのサーバーを再構築した方が確実で安全です」


ブラックバグハンター「もしウイルスが、どこかのサーバーに残っていたら、またフリダシに戻るだけで、また金がかかるだけです!再構築の度にサービスが停止してしまいます」


社長「そ、そうだな・・」


社長「ええい!!!わからん!!!どちらにまかせればいいんだ!!!」


ボクナム「はっ!そうだ!日本人は確か・・・」


その時ボクナムはソーシャルエンジニアニングをしていた時のことを思い出した


回想


ボクナム「点じゃないのか・・日本人なんだから英語のポイントじゃなく日本語の点を使うんじゃ・・」


日本語講師「普通の日本人は点は使わないわね」


ボクナム「日本人は変わっているな。自国の言葉より他国の言葉を優先して使うなんて・・」


日本語講師「フフッ・・そうね!日本人は外国語を使うとカッコイイと思うのかもね。ウフフ」


回想終了


ボクナム(そうだ!日本人は外国語に弱いんだ・・)


ボクナム「CEO!このインシデントは当社のセキュアにお任せください!わが社はコンプライアンスに従い。ただちにアジェンダを作成し」


ボクナム「セキュリティイシューを見直します。もちろん!お客様にも常にエスカレし、バイタリティのあるオルタナティブを提案しクライアントからのコンセンサスを得て・・」


社長(な、なんだ・・なんか・・色々カタカナ語を使っていて、あっちの韓国人の方が頭がよさそうに見える・・)


社長(そうだ!カタカナはきっとセキュリティ専門用語に違いない!あっちの企業の方が優秀に違いない・)


社長「よし!決めた!君にまかせる!名前は何と言う?」


ボクナム「ありがとうございます!ワタクシはボクナムと申します!以後お見知りおきを!」


社長「うんうん!」


ブラックバグハンター「この!ばかが!お前馬鹿じゃないのか?カタカナビジネス語使ったくらいで騙されやがって!後で、どうなっても知らんぞ!」


そう言って、ブラックバグハンター宇都宮は立ち去った


社長「ふん!なんだ!あの態度は・・日本の若者は、なっとらん!ふん!ゆとりめ!だから、ゆとりは残業させて過労死させるべきなんだ!」


ボクナム「ちょっとスイマセン!早速、本社に応援を要請しますので、失礼いたします」


そう言ってボクナムはブラックバグハンター宇都宮を追いかけて二人は同じエレベーターに乗った


ボクナム「おい!あんた!ブラックバグハンターだろ?」


ブラックバグハンター「はん!私なんかが、ブラックバグハンターに見えるかね・・ただの、ゆとり世代のダメな無職だよ」


ボクナム「あんたが、この会社のサーバーのアパッチが更新されてないのを見つけて攻撃したことはわかっている」


ブラックバグハンター「ほぉう・・・じゃ仮にそうだとして、どうする?警察に突き出すのか?証拠はあるのか?」


ボクナム「いや!お前を雇いたい!」


ブラックバグハンター「はぁ?冗談だろ?」


ボクナム「本当だ。お前は珍しい奴だな。日本人は見たところ平和ボケしている。難しいセキュリティの話をしてもわからない。いくら営業をしても無駄だ」


ボクナム「だから、実際にサイバー攻撃をして金を絞り取ったほうが効率がいい。」


ブラッグバグハンター「別に一人でできるからいい・・俺は精神障害があるから会社務めは難しい」


ボクナム「俺と組まないか?別に会社にこなくていい。サイバー攻撃の指示を俺が出したらしてくれるだけでいい。報酬も弾むぞ」


ボクナム「それに仕掛けたウイルスもまだまだだな。あれじゃすぐ見つかるぞ。俺と組めば、もっと凄いスキルが身に着けられるぞ。もっと高度なサイバー攻撃を教えてやる」


ブラックバグハンター「おまえ・・一体・・」


ボクナム「実は、俺は、ある国に、よって作られたハッカー集団に属している」


ブラックバグハンター「なんだって・・」


突然のボクナムの申し出にブラッグバグハンター宇都宮は困惑した


がんばれ!宇都宮!負けるな!宇都宮!差別と戦え!宇都宮!そして、差別をなくして平和な日本社会を作ってくれ!


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