第13話 ヒキコモリを処刑する表現はよくて、ヒキコモリを処刑しろと言っている人間を処刑する表現はダメ

+ヒキコモリを処刑する表現はよくて、ヒキコモリを処刑しろと言っている人間を処刑する表現はダメ??傲慢社の処刑。



多田「警部!やはり!あたりです!犯人はSNSから住所情報を手に入れてました!」


警部「なにぃ?こっちはうるさくて聞こえない・・今デモの警備をしてるんだ」


極右団体


極右「外国人はいらない!日本からでていけ!」


左翼「うるさい!レイシスト!ヘイトスピーチするな!ヘイトスピーチ反対!」


多田「だから!ハッキングされてません!」


警部「聞こえない!待て!」



警部はデモ隊から離れる


警部「なんだって?」


多田「だから!ハッキングされてません!って」


警部「だからなんだというんだ!外国人排斥デモの参加者が狙われるリスクはないとは言えんだろ。このまま警備を続ける」



今「多田さん!犯人がネットに動画を投稿してネットで話題になっている!」


多田「えっ!なんだって!」



ネットに上げられた動画には


差別取締局と両腕を結束バンドで拘束された傲慢社の社員が写っていた



差別取締局「傲慢社は、ヒキコモリを処刑してもいいとミューシアムという漫画で描いた。」



差別取締局「ヒキコモリには障害者が含まれる。なんら罪を犯しておらず、ただ障害問題で苦しんでいる若者を勝手に私刑を行うことを、この馬鹿どもは賞賛したのだ」


差別取締局「しかも、あろうことか!あの忌まわしき相模原障害者殺傷事件の前後にコノ馬鹿どもは!私刑殺人行為を賞賛した!」


差別取締局「犯人に影響は一切与えなかったんだろうか?」


差別取締局「こいつらの勝手な理由で何ら罪のない障害問題で苦しんでいる人間を私刑にする行為は・・・」



傲慢社社員「そ、そんなことない!労働の義務を果たしてない!け、憲法違反だ!憲法を守れ」



差別取締局「憲法には、生存権、人格権、平等権がある。おまえは、憲法を守れと人に強要しながら、自ら3つも憲法に違反した!!!」


差別取締局「この馬鹿が!!人の話は最後まで聞けよ!!!また言論弾圧か!おい!!!!」


バチン!!


傲慢社社員「いてぇ!!す、すいません・・」


差別取締局は傲慢社の社員の頭を叩いた




差別取締局「こいつらは、こう言った。殺人はエンターテイメントだ!殺人は表現の自由だ!こう言って私刑殺人を正当化した!」



差別取締局「そして、今度は、その19人を非生産的という理由だけで私刑にしてもいいと障害者を殺した犯人が本を出すと言う・・・」


差別取締局「この社会は、どうかしている・・・」


差別取締局「弱者を差別し殺せ!殺せ!という言論は、いくら主張しても削除もされず販売停止にもならない」


差別取締局「しかし、差別に反対する書き込みは、すぐ削除される。差別している側を少しでも批判すれば削除される。俺も何度も何度も書き込みが削除された」


差別取締局「いかに差別している側が小心者なのか!しかし、その差別に反対する書き込みは何も間違ってなかった。」


差別取締局「いつか、必ず経済的優劣を基準に人を殺す奴が現れる。と予想し抗議していたが削除された」


差別取締局「差別している側は差別をやめず、ドンドン続けドンドン差別的になりドンドン傲慢になり私刑殺人まで主張しだした。」




差別取締局「ニート差別やヒキコモリ差別を続け経済的弱者は殺してもいいんだいいんだ!ばかり言っていた」



差別取締局「差別犯を野放しに甘やかしたのは失敗だった・・・」



差別取締局「案の定、相模原で19人の障害者が非生産的という理由だけで私刑殺人が起きた・・・」


差別取締局「なにも間違ってなかった!その通りになった!間違っていたのは日本人全体だ!差別に反対する書き込みを削除した連中だ」


差別取締局「差別を煽ったマスコミは何も責任を取らず、数週間後には、ケロっと忘れて懲りずに、また底辺差別をやりだした」




差別取締局「差別犯を野放しにし甘やかしたのは失敗だったのだ!こいつらは何を勘違いしたのか一方的に差別しても自分たち報復されないと思っていたのか・・・」



差別取締局「SNSに実名で出てきて、案の定、家の住所が特定されるようなことも呟き始めた・・・」


差別取締局「そして、住所がわかった・・・」



差別取締局「差別された側は死人が出ているのだから、差別をしている側も死人が出るべきだ!」


差別取締局「差別をしている人間の家に押し掛けて処刑して何が悪い!こっちには、それを実行する力と情報があるのだ。」



差別取締局は傲慢社社員の顔を手でつかみだす


傲慢社社員「よ、よせ!!」


差別取締局「殺人はエンターテイメント。表現の自由なんだろ?確か漫画ではヒキコモリの耳を切り落として私刑にしてたな」



そう言って拘束した傲慢社社員の耳を大きいハサミで切り落とす


傲慢社社員「うわぁぁぁぁああっぁ!ち、ちくしょ!!!」



傲慢社社員「お、おまえ!アタマおかしいだろ!」



差別取締局「そうだよ!!!頭がおかしいんだよ!!精神障害で苦しんでいるから!!だから!何度も何度も差別をやめろ!と抗議しただろうが!!!」


差別取締局「おまえら!今まで、何を聞いていたんだ!!おい!!!おれがなんのために抗議してたと思ってたんだ!!」


ブーーーン!


電動のこぎりが動き出す



傲慢社社員「し、知らなかった!!知らなかったんだ!!!すまなかった!!!だから!!だから!!!あああああああああ!」


キュイーーーーーンン!!!ブチュブチュ!!!


差別取締局は、今度は、漫画のヒキコモリの私刑殺人の通り、傲慢社の社員の体を、電動のこぎりでスライスし処刑を始めた



差別取締局「ありがとう!傲慢社の馬鹿ども!漫画がヒントになったよ!俺は!この通り!お前ら差別犯の住所がわかるぞ!このように処刑もできるぞ!」


差別取締局「まるでミューシアムのカメレオン男のようだ!」


差別取締局「漫画の通りにやろう!殺人はエンターテイメントだ!ヒキコモリを私刑にするのを表現の自由と言うなら」


差別取締局「ヒキコモリ差別をした人間を処刑するのも表現の自由だ!」


差別取締局「19人殺した人間は本が出せる!なら、俺はもっと殺して!本を出そう!マスコミの連中を殺して本を出そう!自分の言論の自由!差別に反対する自由を守る!」


差別取締局「ハッラーは、こうおっしゃった!差別は殺人より悪い!汝らを差別したところから、差別した者を追放せよ。差別した者にあえば、殺害せよ。アーラン2章191節」


差別取締局「この行為は私刑ではなくムスラム法にのっとた正当な報復行為である!」



差別取締局「19人殺した殺人犯の言論は守って、差別に反対した人間の言論は封殺した報いだ」



差別取締局「ハッラーハクバル!!」



多田「犯人は長年、精神障害で苦しんでヒキコモリと差別されて復讐してるのか・・」


リコ「同じだ・・・姉さんと同じだ!!!」


今「リコくん・・・?」



リコ「すいません!僕は、この捜査に協力できません」



タクヤ「なんでだよ!リコ!あんな殺人鬼を野放しにしてもいいのかよ!」


多田「リコ君・・・あんなに人を殺しているテロリストを、なぜ擁護するんだい」


リコは泣きながら話し出した


リコ「僕の姉は精神障害があって・・・それで、姉は妄想性障害という精神障害の影響で放浪してしまって・・・」


リコ「ぷはぁ・・」


呼吸が乱れるリコ


今「うん・・・ゆっくりでいいよ・・」


リコ「それで、山の奥の小屋で餓死しているのが見つかったんです・・・」


一同「ええっ!!」


リコ「姉は精神障害のある自分が僕の受験勉強の邪魔にならないようにと置手紙を残して・・それで・・それで・・」


今「ゆっくりでいいよ」


リコ「そんな姉を!マスコミは!餓死した姉をヒキコモリと差別して!」


リコ「精神障害で苦しんでいることは一切報道せず、人格攻撃ばかりした!!」


リコ「プライドが高いから生活保護を受給しないのが悪いんだって!ヒキコモリはプライドが高いから人に助けを求めないんだ!セルフネグレクトになったんだ!」


リコ「マスコミが散々ヒキコモリの生活保護は不正受給だ!と差別して精神障害者から福祉を奪ったのに!!!あいつらマスコミは・・・」



リコ「ああああ!姉さん!!!姉さん!」


今「つらかったんだね・・・」


タクヤ「そんなことが、あったのかよ・・」


ジハン「・・・」静かに泣き出すジハン


多田「でも、リコ君!多くの人が死んでるんだよ!犯人を捕まえないと!」



リコ「どうしてですか!!!差別をしているマスコミの人達が差別を煽って19人障害者が殺されたり!年間、自殺者3万人だすのはよくて!」


リコ「どうして!差別された側が差別しているマスコミを殺すのはダメなんですか!!!そんなの!そんなの!おかしいですよ!」


リコ「差別している側が保護されて!差別で19人殺した人が本をだして!犯罪者の言論が守られて!差別された何ら罪を犯していない障害で苦しんでいる人の言論は封殺される!そんなのおかしいですよ!!」



リコ「そんなことしてるから!こんなテロが起きたんだ!!!」



そう言って、泣きながら、会議室をでるリコ



多田「待ってくれ!リコ君!」


タクヤ「リコ!!」


今「後を追わないと!きっとテロに参加する気だわ!」


多田「大変だ!」



リコは走りながら考えていた



リコ「間違っている!この世の中が明らかに間違っているんだ!!19人も無実の人を殺したら本が出せるなんて!」


リコ「もう2度と姉さんのような精神障害で苦しんでいる人を犠牲にしないと決めたんだ!!」


リコ「僕は、差別取締局とテロをする!どうせ、貧乏人は、ホワイトハッカーになれないんだ!」



リコ「弱者を差別ばかりして殺してばかりいる社会をテロでなんとかするんだ!」

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