安心

暖かい言葉は乳母車の中にいる様に僕の身体を優しく包み込む。それが偽物だとしても、僕の胸の中はお母さんに抱きしめられた時の様に安心してしまう。

呼吸が乱れ、グッと結んだ口元が震え、しゃくりあげてしまうのだ。

吹雪の中のコーンスープの様に身体中を暖かさが駆け巡り、目を閉じる。

この暖かさの中で眠ってしまい、起きなかった時の自分を想像してみる。

その自分は幸せだろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る