遠き日の淡い恋に浸れます!

貧しい農家の娘ふじは、夏の間だけ大地主の屋敷に下宿している青年に憧れを抱く。
遠くからそっと見守るだけだったが、ある日、青年の落とし物を届けることになる――。

淡い恋の行方にもどかしくなりながら読みました。
時が経っておばあちゃんになった主人公の、思い出の受け止め方がとても素敵だなと思います。

文章も読みやすく、描写が丁寧で主人公のドキドキや後悔などが伝わってきます。
さっと読めて読後感もいい、かわいらしい物語です。