デート2

俺は一応FBIに伝えた。

狙いは俺か涼風さんだが、俺の場合だったら面倒だ。

それに涼風さんに何かあったら俺は一生悔やむことになる。

けど、今彼女を突き放してもただの責任逃れだ。

絶対に守ると心に誓った。


ホルスターには45口径のM1911を忍ばせている。

しかし、尾行している奴はピストルは持っていないと思う。

一般人が持つような代物では無いのは日本国民の全員が分かっていることだ


俺たちは地下鉄に乗っており唐人町駅に着いた。

あと4駅先だが、奴はまだ見張っている。

一体何が目当てだ。


一応、バレないように小型のイヤホンをつけ本部と通信しているが今のところ何も起きていない


「大丈夫?」と俺は尋ねた

「大丈夫だけど、どうしたの?」

「いや、人が多いから触られたりされてないか確認しただけ」

「ふふっ、優しいね。ありがとう。今は大丈夫だよ。なにかのときはすぐに言うからよろしくね」と小悪魔的な笑みを浮かべた


『次は姪浜。姪浜です。』とアナウンスが流れた

姪浜駅は降りる場所のためドアの前に行った

そして奴らも降りようとしている。


「降りたら走るけど大丈夫?」と聞いた

見ると涼風さんはスニーカーを履いているが運動神経はわからない為聞いてみた

「うん、大丈夫だよ」と少し笑みを浮かべているが少し不安そうだ。

「大丈夫。俺が絶対守るから緊張しないで」と小声で耳元に囁いた。


お節介かもしれない。付き合ってもいない女性にそんなことを言うのは良いことではないことは十分承知だ。

けど、その人を知らなくても知っていても男が女性を守るのは当たり前だ。

それに、涼風さんは俺によくしてくれているしこの前に朝もエントラスまで来ていた。それに彼女が俺の事を好きというのもわかっているが俺はまだ彼女のことを詳しく知らない。

元カノのことは小学生の頃から知っていて俺の初恋の人だった。

けど、あの事件があって以来話すことは無かった。

元カノの頃は今でも大切な人と思っているし何かあったら守ってやる。

けれども、もう一度やり直そうと言われても断る。

元カノとはこれからは大切な友人として接していきたい

一度でも本気で愛した人だ。こんなことを言ったら離婚した夫婦みたいだが彼女はいろいろな経験をさせてくれた。

恋のABCはBまでしか進まなくお互いに肉体接触は避けていたが今ではそれも悪くなかったと思い後悔なんぞ無い。


それに今は涼風さんのことは気になり始めた。彼女の好きな事や性格なんかもっと知りたい。そして、願望だが付き合えるものなら付き合いたい。

けど、今は早い。普通会って1ヶ月も経たずに告白し付き合っても上手くいくわけ無い。



そう考えているとドアが開いた。

それと同時に俺たちは走った。

階段なんぞ知ったことか奴らを撒くことが目的だ。

俺たちは素早く登り改札につき素早くICカードをタッチした。


そして、ベストの上がり場に向かって走った。


そして、外の明かりが見えると同時に奴らの気配が消え、イヤホンから見失っていると伝えれた。


さぁ!デートはこれからだ!

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