映画を観るかのような本格ハイファンタジー

本作は、「リアナ三部作」の完結編になります。

第一部の冒頭から、圧倒的な文量、大画面で映画を観ているかのような生き生きとした情景描写の波に圧倒されます。
作者は「恋愛」色を押していますが、恋愛ストーリーが苦手な方でも楽しく読み進めることができます。
国と王族たちによる宮廷政治劇。屈強な兵士たちによる迫力ある剣撃。
「竜の力」が炸裂する、大迫力のクライマックス!
(私は、メインの黒竜さんと白竜さんがお気に入りです)

竜族にまつわる細かな設定から、いっとき現れる端役の描写まで――一体どれだけの時間をかけて、どれだけの文量をこなせばここまで細やかで生き生きとした表現ができるのかと、驚嘆するばかりです。
キャラクターたちも、悪役でさえ憎めない、魅力ある人物が多数登場します。

重厚なハイファンタジーをお好みの方に、自信をもってお薦めいたします。

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