第4話 創作者を探せ 解答編



 女子剣道部の更衣室に落ちていたメモ帳。

 その落とし主。

 候補は五人。

 ヒントは、メモ帳そのもの。


「……降参。全然分からないよ」


 たっぷり五分ほどうんうん唸って、遂に僕は音を上げた。


 そもそも僕はワトソンだ。

 謎を解くのはホームズたるアルマお姉さんの役目、僕が解いちゃお話にならないし、と自分を慰める。


「リンネさんが分かってるのに僕が分からないのは、ちょっと悔しいなあ……」

「これでも君の二倍くらい長く生きてるからね。きっと大人になって、沢山の友達ができれば分かるようになるよ」


 そんな風に大人として僕をフォローするリンネさん。

 当たり障りがなさ過ぎて少し腹が立つ。

 病院にいる僕と、ソーシャルワーカーとして沢山の人に出会ってきたリンネさんの人生経験の差、ということかな……。


「それだとあなたより年が上なのに分からなかったHさんの面目がない気がしますが、まあ、その通りですね」


 辛辣にアルマお姉さんは言って、続ける。


「では、既に検討が付いているらしいリンネさんに質問です。恐らくそのメモ帳は横書きだと思うのですが、文字は何で書かれていることが多かったですか?」

「シャープペンシル、だね。ボールペンの部分もあったらしいけど、すぐにインクが切れた風になっていたと言ってたな。『持ち主は随分せっかちな奴みたいだ』と先輩は笑っていたよ」

「ありがとうございます。そんな細かな情報まで揃えていらっしゃるとは感服します。推理小説の刑事向き、ですね」

「……あまり褒めてないよね、それ」

「いえいえ。眼帯君がワトソン君だとしたら、リンネさんはレストレード役として相応しいということです」

「間違いなく良い意味じゃないな、それは」


 探偵が主人公の作品に出てくる刑事役のことを、俗にレストレード役、なんて呼んだりする。

 事件を持ってきたり、証拠を集めたり、間違った推理を披露したりして、名探偵を引き立てる役のことだ。


 リンネさんも結構頭が良いらしいけれど、残念ながらホームズであるアルマお姉さんの前ではレストレードに過ぎないのだ。


「これではっきりしましたね。誰が持ち主の可能性が最も高いか」

「……その人って?」


 お姉さんは、言った。


「恐らくメモ帳を落としたのはCさんでしょう」

「Cさんって……あの、背が高い人?」

「そうです。ですが、背が高いことはあまり関係がありません。もしかしたら背が高い故に床に落ちたメモ帳の存在に気が付かなかったのかもしれませんが、それは今回置いておきましょう。私が何故、メモ帳の持ち主はCさんの可能性が最も高いかと考えるかと言えば、それはCさんが左利きだからです」

「左利き?」


 確かにCさんは五人の中で唯一の左利きだ。

 でもそれが何故根拠になるのか、僕には分からない。


「僕が『沢山の友達ができれば分かる』と言ったのは、左利きの人と知り合いになれば、という意味なんだよ。利き腕の違いって、右利きの人が右手でやることを左利きの人は左手でやる、という言ってしまえばそれだけなんだけど、左利きの人の不便さは右利きだとあまり分からないからね」

「リンネさんのおっしゃる通り、左利きの方のちょっとした不便さは分からないものなんですよ」

「えっと、箸を左手で使うから食事の時に肘が当たる、とか?」

「はい、それも有名ですね。そして左利きの方が不便を感じることの一つが文字なんです」

「文字?」


 考えてみると単純なのですが、とお姉さんは右手で空に“あ”を書いてみせる。


「今私は“あ”を書きましたが、この文字の一画目は『左から右へ線を引く』ですね。これが左利きの方の場合、引くのではなく押し出す形で書かなければなりません。既にその時点で難しいのですが、加えて押して線を書くとなれば鉛筆の先で紙を突き破ってしまう可能性もあります。五十音の一文字目の一画目から不便である、ということは分かってくれたでしょうか?」

「つまり……。左利きだと字を書くのが難しくて汚くなっちゃうから、Cさんが落とし主ってこと?」

「いえ、そういうわけではありません。左手で文字を書くことは確かに難しいですが、やはり綺麗な文字を書かれる方もいらっしゃいますし、親や学校の先生に強制されたので文字や箸だけは右手で使う、これを『クロスドミナンス』と呼びますが、そういった状態の方もおられます。なので、左利きだから悪筆だとは限りません」

「加えて、これはただの推測だけど、」


 と、リンネさんが補足した。


「Cさんは右利きに矯正されなかったんじゃないかな。左上段という左利きが有利な構え方をマスターしていることから考えると、周囲の大人は無理に右手を使うように強制しなかった、むしろ左利きであることを活かそうとしていたんじゃないかと思える。それに右奥から順に部長、副部長、三年生……と並んでいるらしいロッカーで、三年生なのに左側の一番奥を使っているの、ちょっと変じゃない?」

「ああ、そっか。言われてみれば、確かに」

「多分、それは左手で箸を扱う人が食事の席でテーブルの端に座るのと同じ意味合いだろう。だとしたら、Cさんは大体のことは利き腕である左手でする人なんじゃないかと推測できるよね」

「リンネさんが説明された通りの理由で、私もCさんは左手で文字を書くか、あるいは普段は右手で書いていたとしても左手の方が早く書けただろう、と思います」


 そこで一旦話を止め、お姉さんは僕の顔を伺う。

 どうやらワトソンはまだ真相に至っていないと見抜いた僕のホームズは説明を再開した。


「リンネさんはこうおっしゃいましたね。『メモ帳の文字は走り書きらしい綺麗とは言い難い文字で、全体的に掠れていた』と。左手で書いたから字が崩れたとも考えられるのですが、走り書きならば大抵の人は字を綺麗に書けないでしょう。私が着目したのは、後半部分です」

「文字が全体的に掠れていた?」

「そうです。うっかり手で文字を触ってしまった等で一部が掠れることはあるでしょう。ですが、全体的に掠れるとは珍しくありませんか? ここで子どもが右利きに強制されやすい理由の一つが関係してきます。日本語の場合、左手で文字を書くことがそもそも難しいだけではなく、書いた後の文字を手で擦ってしまう為に文字が掠れやすいんです」


 書いた後の文字を手で擦るから文字が掠れやすい?

 目を閉じて、左手で文字を書く自分をイメージしてみる。

 そこでようやく僕は分かった。


「左手で文字を書いてると、小指と手首の間の部分が書いた文字の上を通っちゃうのか……!」

「はい。鉛筆やシャープペンシルなどで文字を書くと、小趾外転筋が紙を擦ってしまい、全体的に掠れるんです。私がメモ帳が何を書かれていたのかを質問したかったのはその為です。幸いなことにと言いますか、ボールペンで書かれた部分に関する情報もあり助かりました」

「左手でボールペンを使うとインクが切れやすくなるの?」

「というよりも、インクが出なくなる、と言う方が正確でしょうか。ボールペンは名前の通り、先端部分の小さなボールが回転することでインクを出します。ですが押し書きだと先端部分が圧迫されてボールが転がらなくなり、結果としてインクが出なくなってしまうことがあるんです。Cさんも普段はシャープペンシルを使っていたのでしょうが、たまたま手元にない時があり、仕方なしに見つけたボールペンで書いてみるも、」

「すぐにインクが出なくなっちゃった?」

「その通りです」


 なるほど、という感じだった。

 僕にも左利きの友達が沢山いればすぐに分かったのだろうか?

 そんなことを考えてみる。


「そういったわけで、私はメモ帳の持ち主はCさんだと考えます。少し根拠は弱い気がしますが、仕方ないですね……」


 アルマお姉さんは纏めるようにそう言った。

 リンネさんはいつも通り微笑んで、お礼を告げる。


「ありがとう、名探偵さん。今日も助かったよ」

「いえ今回の場合、リンネさんも少し知恵を絞ればこの結論に至れたと思います。最近お忙しく、ゆっくりと考える時間がなかったのでしょうね」

「そんなことはないけど、どうして?」

「顔色があまりよろしくないようですから」


 お姉さんがそう言うものだから、思わず僕はリンネさんの顔をじっと見つめてみる。

 しかし僕の目にはいつもと変わらず、疲れているようには見えなかった。

 僕のホームズは推理力だけではなく観察力もずば抜けているようだ。


「ありがとう、アルマさん」


 もう一度そうお礼を言って、リンネさんは呟く。


「メモ帳の持ち主が判明したのは良いけれど、さて、どうしようかな。どうやって返したらいいか……」

「普通に、『これCさんの物でしょ?』と渡せばいいんじゃないの?」

「残念ながら、内容が内容だけに、渡したところで受け取ってくれない可能性もあると思う。Hさんは誰が落としたのかには興味がないんだ。大事なのは、メモ帳が持ち主の手に返ること。どうしたものかな」

「ふふ。いつも通り、『後はあなた方、大人の仕事です』『私は知ったことではありません』と言っても良いのですが……。そうですね。そのHさんという良い先生がお困りなら、良い案があります。尤もリンネさんが承諾して下されば、ですが……」


 そうしてアルマお姉さんは話し始める。

 その驚きの解決方法を。







 今でも、どうすれば良かったのかは分からない。

 あの場で「自分が落としました」と名乗り出れば良かったのか。

 こっそりと先生の所へ行き、内緒にして欲しいと頼めば良かったのか。

 そもそもあんな大切な物を落とさなければ良かったと思うし、それだけは間違いないだろう。

 どうして気付かなかったんだろう。

 音が小さかった?

 部長達との話に夢中になってた?

 単純に疲れてた?


「はあ……」


 ……もう、どれでも良い。

 どうせもう自分の元には戻ってこないのだから。


 「先生に見られた、恥ずかしい」。

 そういう感情もあるけれど、あれが戻ってこない辛さに比べたら何でもない。

 たかが手帳、されど手帳。

 逐一メモをしていたことで安心してしまったのだろう。

 大量にあったはずのアイディアは、今はもう、一つも思い出せない。



「―――あの、すみません」



 唐突に、そんな声が耳朶に届いた。

 女子としては少し低めな、でも、とても綺麗で明瞭な声だった。


「なんですか?」


 誰だろう?

 そう思いつつ振り返ると、そこには声の印象と同じく、とても綺麗な人が立っていた。

 ダークブラウンのショートヘアに、「深窓の令嬢」という表現が良く似合う整った顔立ち。

 そして、何よりも目立つのは見たこともない色合いの目。

 ゾッとするほど美しい、蒼い瞳。


「青い、目……?」

「私の顔を見ると皆さんそういう反応をされますね。世界的に見ればそこまで珍しい色合いではありませんし、日本でも北部ではたまにいらっしゃるのですが」

「あ、すみません、初対面の方に……」

「いえ、構いませんよ」


 平然と彼女はそう返す。

 大人っぽい人だけど、年は私と変わらないくらいだろうか。

 私服姿でショールを羽織っているから多分校外の人なんだろう。


「えっと、その……どちら様、いえ、何か御用ですか? 職員室を探していらっしゃるのなら、ちょうど私も行くところなのでご案内しますけど」

「それには及びません。そして前半の疑問に答えるとすれば、私は探偵のようなものです」

「…………はい?」


 探偵?

 この人が?

 私ももう高校生だ、探偵という職業がドラマに出てくるようなものじゃなく、人の不倫を調べるのが主な仕事だということくらいは分かっている。


 問題は、そのイメージに目の前の女性がまるで合わないということだ。

 マンガじゃあるまいし、この年で探偵なんてありえないだろう。


「探偵……。探偵って、あの?」

「はい」


 思わず周囲を見回すも、当然のことながら放課後の渡り廊下には私達以外誰も見当たらない。

 これはいよいよ手帳を落としたショックで白昼夢を見ている可能性が高まってきた。


「探偵として、あなたに用があり参上しました」

「は、はあ……」


 戸惑う私を完全に無視し、彼女は懐から何かを取り出して私に見せる。


「、」


 心臓が、止まりそうになった。

 だって、それは。

 それは、私の。


「探偵としてこのメモ帳の持ち主を捜索しており、声を掛けた次第です」

「なんで……それで、私に、声を……?」

「あなたが持ち主だからです。その反応を見て確信しました」


 開いた口が塞がらない。

 何を言えば良いのか分からず、ぱくぱくと口を開閉させる。


「…………私のじゃ、ないです。見たこともないですね、そんな手帳。人違いじゃないですか?」


 そうしてようやく出てきたのはそんな否定の言葉だった。

 信じ難いことに彼女が探偵で、あの手帳の持ち主を探していたとしたら、間違いなく中身を見られている。

 だから、認めるわけにはいかなかった。


 ……私は結局、自分の趣味への愛よりも、体裁を取った。


「そうですか」

「そうですよ。誰かと勘違いしてるんじゃないですか?」


 青い瞳の追及から逃れるように私は目を背ける。


「これを拾われた先生は、創造的な趣味があることは素晴らしいと考え、どうにかして持ち主に返したいと考えていたそうですが……。非常に残念です」

「私が持ち主じゃないってだけで、他の人の可能性はあるんじゃないですか?」

「……そうですか」

「では、失礼します」


 そう言って立ち去ろうとした私を、彼女は「あと一つだけ」と呼び止めた。

 もう一度振り返り、苛ついた口調で問う。


「なんですか、一体。私、部活中にいきなり緊急だからって職員室に呼び出されて急いでるんですけど」

「一つだけ質問をしても良いでしょうか」

「……どうぞ。それで終わるなら」

「『攻め』の反対はなんですか?」


 なんだ。

 何を訊かれるのかと思ったら、そんなことか。


 私は笑みを作り答えた。


「そんなの、『守り』に決まってるじゃないですか」

「……そうですか」


 彼女はこちらへ歩いてくると私に手帳を差し出して言った。


「だとしたら、これはやはりあなたの物です」

「っ、なんで……ッ!」

「身近に剣道家の方がおられますし、私も武術を嗜んでいるので分かるのですが、武道における『攻め』の反対は『受け』なのです。剣道において大事なのは攻める気概、気位であり、守りに入ってしまえば対応が遅れます。攻める姿勢がなければ反則すら取られてしまう競技ですからね。だとしたら、小学校時代から剣道に取り組んでいらっしゃるあなたは『受け』と答えなければ、おかしい。けれど、あなたは『守り』と答えた。『受け』と答えたくない理由があったからです。故に、あなたが持ち主です」


 穏やかな口調でそう告げ、彼女は私の手を取る。

 そうして手の平に私の手帳を乗せると静かに微笑んだ。

 妖しく、何処か蔑むような微笑だった。


「私は依頼を果たしたと判断しました。それがもし、あなたの物でないのなら、捨ててしまっても構いません。では、失礼致します」


 丁寧に一礼し、彼女は音もなく去って行った。

 あまりにも衝撃的な展開に認識が追いつかない。


 これは本当に現実?

 彼女は本当に探偵?


 現実だとしたら、先生がわざわざ探偵に依頼して、持ち主を探していた?


「どういうことなのよ……」


 ぼんやりとしたまま、それでも本当に私の手帳か確認しようと表紙を捲った。

 そこには名刺くらいの大きさの、一枚のカードがあった。


「『この件は誰にも言いません。御陵あるま』……」


 ご丁寧に捺印付きだ。

 裏面を見てみると、電話番号の他に「私もこのカップリングは好きです」という走り書きがあった。

 なんだこれ。


「なんだ、これ……」


 何がなんだか分からない。

 一体何がどういうことだったのか。


 しかし一つ言えることがあるとすれば、戻ってこないと思っていた手帳は戻ってきたのだ。

 それでいいじゃないか。

 そう自分を納得させて私は職員室へ向かった。







「結局、何がどういうことだったの?」

「何がですか?」

「攻めとか、守りとか」


 ああ、とアルマお姉さんは笑う。


 昨日お姉さんはCさんの学校に行って、Cさんに直接メモ帳を返したらしい。

 その時の一部始終聞いて浮かんだ素朴な疑問がそれだった。


「シャーロック・ホームズシリーズの短編、『Silver Blaze』……日本語では『白銀号事件』や『名馬シルヴァー・ブレイズ』と訳される話と同じようなものですよ」

「競馬に出る馬が盗まれた事件だよね?」

「はい。吠えなかった犬で有名な短編ですね」


 一拍置いて、お姉さんは言う。


「武道における『攻め』の対義語が『受け』であるということは良いですか?」

「うん」

「実はBLにおいても、積極的な方を『攻め』、消極的な方を『受け』という文化があるんです」


 そうなのか。

 言われてみればアルマお姉さんがメモ帳の中身を当てた際、『攻め』だの『受け』だのと言っていた気がする。


「Cさんは『攻めの反対は何か』と問われて、咄嗟に『私が受けと答えるかどうか見ているんだな』と考えたはずです。先ほど述べた通り、BL愛好家にとっては『攻め』の反対は『受け』ですから、『受け』と答えてしまうとBL愛好家である疑惑が出てきます。故に『守り』と回答したのですが、その答えは剣道家としては不自然。それは『受け』と答えられない理由があるということなので、彼女が落とし主、というわけです」

「……ああ。だから、吠えなかった犬、なんだ」


 ホームズは事件の中で、馬が盗まれた際に番犬が吠えなかったことから犯人を見抜いている。

 犯人が部外者ならば犬は吠えなければおかしい、という風に。

 今回も同じで、普通の人ならば『守り』と答えてもおかしくはないけれど、剣道部のCさんが『守り』と答えたことはおかしい。

 だから答えられない理由がある、ということか。


「たまたまそう答えた、深い意味なんてない、と言われてしまったらどうしようと思っていましたが、良かったです」

「あの場面で無理矢理はぐらかされたらどうしようと思ってたの?」

「そうですね……」


 少し考え、僕のホームズは言った。


「その場で窓から投げ捨てるか、火を付けて燃やしてしまうか、そうでなければ内容を大声で読み上げる……というところでしょうか」

「……酷いことするね」

「そうですか?」


 アルマお姉さんなら本当にやるだろうから、Cさんは大人しく受け取って良かったと言える。

 僕のホームズは本家ホームズのように薬物をやったりはしないけれど、かなり常識に欠ける人なのだから。


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