カク ヨム 故に 我 あり

えーきち

第1話 カクヨム新人、読者選考について考える

 始めまして。えーきちと申します。

 二十年前に一度筆を置いたクセに、今さらながら再び作家を目指しているリターンライダー……もとい、リターンドリーマーです。

 数年前から『つばさ文庫小説賞』に応募しているものの鳴かず飛ばず。←今ココ。

 今までは郵送にて応募していたのだけど、さらなる自由を求めてカクヨムへ。


 カクヨム素人! 下っ端! ぺーぺー!


 なのに、電撃スタートアップコンテストが画面の端にチラついて、夜もおちおち眠れない始末。


 何々? 読者選考? 何ソレ? 美味しいの?

 

 カクヨムにアップした小説は☆どころかPVもろくにつかないクセに、何を血迷ったか読者選考のあるコンクールに出そうなど、水鉄砲片手に戦地に赴くくらい無謀だ。無謀すぎる。


 大体、読者選考ってフェアなの? あんなの組織票じゃないの?

 フォロワーと☆を送りあって順位を上げているだけじゃないの?

 こちとら、ろくにフォロワーなんていませんよ。

 アップした小説、一作全部読んでももらえないのに……

 やっぱり新人には荷が重い。ワタシなんかが入っていい場所ではない。


 なんて思ってから、ふと考える。

 

 ワタシがなりたいのは作家だ。間違っても売れない作家ではないはず。

 小説を書いて食っていけるくらい稼げる作家になりたいんだ。

 みんなもそのはず。

 カクヨムの人気作を見てみよう。☆が百もある、千もある。凄いなぁ……

 五十人が最後まで読んでくれました。PVは四千です。凄いなぁ……


 コレ、ホントに凄いのか?


 ああ、確かにワタシは☆0だ。PVも四十とかだったりする。

 けど、☆千の人も、一人が☆一つをつけたとして千人だ。

 本を出版して千人が買ったとして、はたして食っていけるのか? イヤ、無理だ。

 そう考えると、コンクールに出すからには、どんな理由があろうとも☆が多いヤツが勝つのは当然だ。それが例え、組織票であっても。

 (すべてが組織票だなんて思っていません。ただの妬みです)


 乱暴な言い方だが、面白くても読んでもらえなければ負けだ。

 読者選考は書店だ。

 最初のページを見て、ペラペラめくって、買ってもらえて初めて勝者になれる。

 読者選考は不公平だと主張するアナタ。

 自分の本が書店に並んだ時、買ってもらえないのは不公平だと言えるのか? そんなこと言えっこない。


 自分の作品が読んでもらえないと嘆くアナタ。

 たまにPVがつけばプロローグだけ。最後まで読んでくれれば絶対に面白いのに。なんて言いながら、自分ではどうだ?

 他の人の作品をプロローグだけ読んで、画面を切り替えたりしたことはないか?

 ワタシはある!

 みんなもそうだ。そこから先を読ませる力がないだけだ。


 じゃぁ、どうする?

 プロローグから人が気になる内容や引きを使って、さらに一話は短く、それでいて一話一話に次のエピソードをクリックしたくなるような話を持ってくる。

 それこそ無理だ。

 WEB小説だからいいのかもしれないが、一冊の本になることを考えると、そんな盛りだくさんな話はワタシには書けない。書く気もさらさらない。

 (誤解を招くといけないので言っておきます。そういった小説でも、面白い小説はカクヨムにたくさんありますよ)


 一冊の小説で、盛りあがりもあれば、淡々と話が進んでいく箇所もある。読んで、初めて面白かったと言ってもらいたい。

 (マンガでも面白いと思って買っていたら、最終回がクソだったなんて話、よくあるよね?)

 よく見る、最初の数話しかアップしていないのに、☆三つがついていたりする、あんな馬鹿らしいことは望んでいない。

 盛りあがりではないことろで読者が離れていってしまうのであれば、それはワタシの力不足に他ならない。

 最終的には、自分のスタイルを崩さず、自分が成長していくしか方法はない。


 よって、今のまま電撃スタートアップコンテストに臨むことにする。

 読んでくれた人には、感謝の気持ちでいっぱいです。

 はっきり言います。

 面白いです。

 損はさせません。

 みんな、そう思って自分の作品を書いているよね?


 それではみなさん、電撃スタートアップコンテスト、楽しみましょう!

 ワタシはまだアップできませんが。


 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

 意見が食い違っても、攻撃しないでね?

 それでは、またお会いしましょう。

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