伍 その色の名は

「芙蓉助けてぇ~!」


 とんぼ返りするなり、私は叫びながら彼女の胸に飛び込んだ。


 まさかこんなにも早く帰ってくるとは思っていなかったのか、だいぶ気を抜いた様子だった芙蓉は、どうにか私を受け止めるとどうどうと諌めてくる。


「ど、どしたの? 殴りに行ったんじゃ?」

「うん、それはしたんだけど。ええっと、なんか、話が変な方向に転がって、彼の彩角をすることになって」

「は、はぁ……はぁ!?」


 二人して訳が分からなくなって、しばらくワタワタとしてしまう。


「ちょ、落ち、落ち着こう? 深呼吸、深呼吸して」

「う、うん」


 すーはー、と深呼吸している間に、先に落ち着きを取り戻した芙蓉が、腕を組んで唸り始めた。


「しかし、うーん、本当に突然だねぇ」

「でしょう?」

「まあ、水希なら出来ると思うよ」

「そ、そう……? でも、男の人のなんてやってないし」

「男向けのは型が決まってるから簡単よ。すぐ覚えられる」

「あ、いや、その、そういうのじゃないのがいいんだって」


 私の言葉に、驚きを露わにした芙蓉は、唸り声の調子を高くした。


「えぇ~面倒臭……じゃなかった、変なことを」

「変な人でごめんなさい」

「えっ、あっ、いや、そういう意味じゃ……いや、そういう意味だけども」

「別にあの人をなんて言っても平気だから。それで、ええっと、手伝って、くれる?」

「まあ、愛弟子の仕事第一号だし、それはいいんだけど」

「けど?」


 それは、いつもの芙蓉と比べると、歯切れの悪い言い方だった。

 気に入らないことがある事に気付いたが、それが何かをうまく表現できないというような、そんな雰囲気がある。


「……いや、その、あんたの裳着の角も頼まれてるんだよね。だから、あんまり余裕がないかなって」

「えっ!」


 なんだかうまく話題をそらされたような気がしたが、代わりに差し出されたものがあまりにも大きかったので気にはならなかった。


「き、決まったの?」

「再来週くらいってさ。さっきはその話してたの」

「あ、だからあんなに顔が近く」

「秘密にしたかったのかもね」


 明らかにそういう雰囲気ではなかったが、話したい内容ではないのだろう。

 別の大きなもので覆い隠したくなるくらい話したくないなら、訊かないに限る。

 私はわかってしまうわけではないから、知らないでいることができるのだ。


 わかってしまう彼を癒すために角を彫ると決めたのだから、こんなことに拘ってはいられない。

 それに、その内容が私を陥穽に落とすようなものでないことは、さっきのやりとりでわかっているのだから。


「もしかしたら、家に帰ったら改めて話があるかもしれないから、その時は驚いたふりしてあげて」

「たぶんバレバレだと思いますけど……読まれちゃいますし」

「そういうとこ面倒臭いね」

「かもしれませんね」


 くすり、と二人で笑いあって、笑い飽きると芙蓉が真面目な顔になった。


「じゃあ、彼の角については水希に任せるね」

「知恵は、借ります」

「貸しますとも。さて、その前に……白綺水希。私の、初めてのお弟子さん。この度の手はとても美しく素晴らしいものでした。この角を以て修了と断じ、私はあなたに名前を与えます」


 佇まいをただした芙蓉が厳かに告げる。

 いつの間に用意したのか、彼女の手の中には小さな箱が握られている。


 それは私が芙蓉の、白金一族の弟子であることを示すもの。

 それは私が芙蓉の、彼女の角を彩るに足るものであることを示すもの。


 果たして、どんな音が私を示すのだろう。


「竜胆……あの花の如くに己を偽ることなく、誠実さを胸に歩んでいきなさい。あなたの彫りが持つ厳かな気高さは、きっとその道行を支えることでしょう」


 すっと、差し出されたそれを受け取って、その軽さに眉根を寄せた。

 ……まるで、中身が入っていないような軽さだった。


「……と、ま、形式張ったのはここまで。本当はその中に、色をさす時用の顔料を入れておくんだけど、さすがに間に合わなくてねー。調合は頼んでるから、そっちは改めてね」

「は、はい」

「無くしちゃダメよー?」

「わ、わかってますよ」


 色をさすというのは、その角が特別であると伝えるということだ。

 どのようにさすのかも自由だが、見えにくい箇所に少しだけ塗るのが一般的だとされている。

 でなければ、全体の調和を崩しかねないからだ。

 それを嫌って、どれほどの逸品でも色をさすことをしない彩角師もいれば、ほいほいと安売りする者もいる。

 そのせいで、色の重みの価値は職人によって変わってしまうのだが、芙蓉も私も、色をさすことに重みを感じるほうだった。


「楽しみだなぁ……どんな色が、私なんだろ」

「綺麗な青色だよ。空のそれに、勝るとも劣らない深い青色だ」

「青……」


 それは私たちのとても近くにあって、ありすぎて、その美しさを忘れたりしてしまうものだ。

 けれど、青は、とてつもなく美しい。


「嫌だっていっても変更は無しだからね。私があんたに相応しいって思って選んだもんだからさ」

「いやいやそんな。嫌だなんて」

「そんな焦ったみたいな反応されると怪しんじゃうな~?」

「もう、芙蓉ったら!」


 私の反応が面白かったのか、彼女は噴き出してしまった。


「あっははは。まあ、なんだ、これで無事やることは終わったしさ、あいつの角に色をさせるくらいのものを、刻んでやりなよ」

「……はい、はい。そうですね! じゃあ、芙蓉も、裳着用の私のには色をさしてやる、くらいの勢いのものをお願いします」

「う、うん」


 ニッカリと笑いながら告げれば、気圧された風な答えが返ってきた。

 まあ、裳着用のは礼装とも言えるようなものだし、それにそこまで気合いを求めるのもどうかとは思うのだが……。

 たぶん、なんとなく返して欲しかったのだ。

 私が彼女の角に込めたくらい、たくさんの思いを。

 

     ***

 

 さて、名前も無事もらってしまうと、いよいよ行貞さんの角に向かい合わなくてはいけなくなる。

 資料を読ませて欲しいからと頼み込んで、今日は泊まることにした。その旨を家には届けてもらったので何の問題もない。


「渦角の資料っていうとこの辺かなぁ」


 バサバサと芙蓉が引っ張り出してきた本には、どういう文様がいいか、どういう彩括りを選ぶかというような基本的な指南と、組み合わせについての例が長々と載っている。


「前も目を通しましたけど……相変わらず、分厚い」

「ははは。ま、最後は自分の感覚を信じなさいな」


 そういうと、彼女は彼女で資料を開いて黙り込んでしまった。

 紙に視線を落とす彼女の顔はとても美しくて、思わず見惚れてしまいそうになるけど、そんなことをしている余裕はないのだ。


 私も本を開いて、記された例を追っていく。

 キツめの顔。柔らかめの顔。それに合わせた角と彩括りたち。


 その中で行貞さんに似合いそうなものを探していく。

 探して、見つけて。組み合わせて、何か違うと放り出す。


 今の流行りは、参考にならない。

 それはあくまで女性のものであって、男性のものではないからだ。

 もちろん、そのまま持っていっても違う趣があるだろう。

 けれどそれは、どこかの誰かと同じものでしかない。

 彼は、私にそういうものは期待していない気がする。


「期待、かぁ」


 彼がどうしてそんなことを言い出したのか、理解はしている。

 だから、搾り出そうとしているんだけど、とても、難しい。

 たぶん、考え方そのものはもう知っているはずなのだ。

 あとは、それをうまくはめ込むだけ。

 なんだけど……。


「うーん」


 頭の中でぐるぐると回っては形を変えていく原型ですらないものが、うまく落ち着いてくれない。


 こういう時に頼りにしたかった芙蓉は、しばらく前から唸りながら土間を歩き回っている。彼女の方も詰まっているらしい。


 裳着用の彩角……礼装彫なんて、ある程度型が決まっているのだし、何を悩んでるんだろう……?

 あるいは、だからこそ、なんだろうか。


 それにしても、自画自賛ながら、彼女の角は美しい。

 実にうまく彩括りの丸みと組み合わせられたものだと思う。


「ねぇ、芙蓉」

「ん、何?」

「礼装の資料見てもいい?」

「ああ、そこに広げてあるやつめくっていけばあるから好きにして」


 ピシャリと叩きつけるように返事をするや、芙蓉はまた思案に戻ってしまった。よほど難航しているらしい。


 その冷たさに悲しみを覚えないではないが、脇を見る余裕がないくらい私のことを考えているのかと思うと、優越感に似たようなものがある。


「いやいや」


 私も脇を見ている場合じゃないんだ。

 パタパタ、四つん這いで移動して、芙蓉の開いていた本のところまで移動する。


 描かれてるのは、裳着に挑む前の少女たちだ。

 まだ幼さの残る顔つきの彼女たちは、角を隠すような布を頭に巻きつけている。

 それを上から糸でしっかりと結んで、その端を角の先から垂らし、鈴をつけていた。

 糸の結び方と、布のかけ方が違うくらいで、ほとんど種類はない。


 その姿の隣には、布を外した姿も載せられている。

 これは儀式の前半では角を隠し、裳を纏ってからは外すためだ。


 やはり記念事とあってか、布を外した後は煌びやかな角化粧を覗かせている。

 健康と長寿への願いが込められているのか、そういった意味合いを持つ紋様が目立つ。

 地味なものもあるが、それもやはり刻まれているものは大差がない。

 正直、見ていてあまり面白いものではなかった。


(まあ礼装彫ってそういうものだけど)


 結婚式などはだいぶ自由になってきたようだが、成人という大きな節目の礼装は、まだまだ古い形式を引き継いでいる。

 そして、だからこそ職人の差が如実に表れるものでもある。

 そのせいで芙蓉は悩んでいるのかもしれない。


 頁をめくる。

 少女たちのものを通り抜ければ、彼女たちと比してあまりにも狭い紙面に押し込められた男性たちにたどり着く。

 どこか生き生きした少女たちと違って、厳しい顔をした彼らの角は、その雄々しさをより強めるような、直線的なもので彩られていた。


 率直にいって趣味に合わないし、行貞さんに似合うとも思わなかった。

 礼装とはそういうものなのだろうが、どうしても彼の頭にコレがついている姿が想像できない。


(でも裳着の儀に出るんだし、こういうのにしたほうがいいのかな)


 それに、彼はよく人に会う立場だから、あまり型から外れたものは良くないのかもしれない。

 ……そんな無難なところに収まったものを、彼は求めているのだろうか?


(ないない)


 たぶん褒めてはくれるだろう。

 彼はそういう振る舞いをする人だ。

 その裏で、本当はどう思ったかなんて、欠片も匂わせない。


 でも、それじゃあダメだ。

 それは、彼を満たせない。


「やっぱり、思い切っちゃえよってことなのかな」


 裳着の時からずらしてしまえば何をしてもいいのだから。

 だって彼自身が言ったのだ。


 星読みは多少奇抜な格好をしても許されると。


 そしてたぶん、彼に救いを求めてくる人たちは、そういう奇妙な姿を彼に求めているのだから。


「よし」


 なんとなく頭の中に形が浮かび始める。

 ぐるぐると渦を巻いた角に、文様が浮かんでいく。

 それは、私が彫りあげるものの形。

 いずれ生まれ落ちるものの声。


 私は筆をとる。

 それが消えてしまう前に、またどこかへ行ってしまう前に、現実に留めておくために。

 

     ***

 

 そうして、水希が草案をしたため始めた頃。

 芙蓉もまた、思案を終えて、現実へと戻ってきていた。

 そんな彼女が目にしたのは、鬼気迫る表情で筆を振るう水希の姿で。

 その恐ろしさときたら、我知らずのうちに、自分の角に触ってしまうほどだった。


(また怖いものを作りそうだね、この子は)


 行貞の頭上に現れるのは、それはそれは美しいものになるだろう。

 水希の愛のこもった、色を持つ角だ。

 そんな角を贈られることを、少し羨ましいと思う。

 自分のそれだって決して劣っているものではないのだろうが、これは義務的で、そして通過点でしかないものだ。

 あるいは、次の年には自分もまたそれを得ることができるのだろうか?


(……って、なに嫉妬してるんだか)


 そんなことをしている場合じゃない。

 自分も負けてはいられない。

 弟子とはいずれ師匠を殺すものなのだろうが、まだまだ超えられるつもりはないのだ。


「さっき挑発したの、後悔させてあげるんだから」


 目を剥いて、やっぱり芙蓉はすごいと言わせてみせよう。

 そう小さく呟く彼女の口元には、いつしか笑みが浮かんでいて。

 恐ろしい顔をした弟子とは対照的に、慈しみのある顔で筆を振るい始めた。

 

     ***

 

 その翌日のこと。

 しゃっ、しゃっ……心地のいい音が、耳元から聞こえる。

 軽すぎず、かと言って重すぎない。絶妙な塩梅のそれは、私の角が削られる音だ。


 今、私は裳着のための彩角を受けている。

 わざわざ家まで芙蓉が出張してきてくれているのだ。


 だが、どんなものが彫られているのか、知ることはできない。

 そういう慣いになっていて、休憩となると布に包まれて隠されてしまう。


 見ることができるのは、裳着の前に行う『たまふり』と呼ばれる儀式を終えてからだ。

 それまで布はずっと鈴のついた紐で結ばれたままだ。


 けれど、彼女があれだけ考えて生み出したものなのだから、生半なものではないという確信がある。

 たぶんきっと、色もさしてくれるのではないか、とも。


 そう、色、といえば……。


「ねぇ、芙蓉」

「ん? どした、疲れちゃった?」

「ちょっと相談したいことが出来たんだけど」

「はいよ。少し待って、ここ仕上げたら聞くからね」


 どうやら相当混みいった場面で声を掛けてしまったようだ。

 声に反応したということは、少なくとも余裕がある状況ではあるのだろうが、話すと角がブレかねないから、黙って待つとしよう。

 それに、こんなことで失敗させてしまっても、申し訳なくてたまらない。

 

「ふーむ、色の扱い、ねぇ」


 あれから少し、満足のいくものが出来たのか、嬉しげな声で私を起こした彼女に角を包まれてから、私たちはお茶を飲んで一息ついていた。


「たくさん塗ってもいいもの、なんですよね?」

「そうよ? だから一生ささないって人もいるし、ホイホイさしちゃう人もいるわけで」

「えっ、あっ、ええと、そうじゃなくて」

「どいうこと?」


 お互い、昨日書き記した図案を見せることはしなかったから、うまく伝えられていない。


「こう、一回に、大量にっていう」

「あー、そういうことね。んー、問題はないと思うけど……なんでまた?」

「どうせ奇抜なら、思いっきりやったほうがいいかなって」

「ははは、なるほどね」


 よほど面白かったのか、腹を抱えて笑われてしまった。


「そんなに笑わなくてもいいじゃない!」

「いやぁほんとに思い切ったことするなぁって。ちなみにどんな形のものに塗るつもりなの?」


 問いに、私は隠すようにしまっておいた紙を持ってきて、芙蓉に差し出した。

 それを見た彼女は、ん、と小さく唸り声をあげて、黙り込んでしまった。

 ついさっきまで笑っていたのが嘘のように、真剣な顔をしていた。


 それはよく笑う快活な女性としての顔ではなく、白金芙蓉という職人の顔だ。


 表情の落差に、胸がきゅぅっと締め付けられる。

 それだけ真剣に見つめてくれているということが嬉しい。

 そこまでの顔をさせたということが、たまらなく心をくすぐる。


 だってそれは、笑いながら、なんていう余計な動作をやめなくてはいけないくらいに彼女を引きずり込めたということだから。


 そして、これは、師匠が弟子に助言をしてやろうという大上段の余裕があるような姿勢でもない。

 もっと至近な、同輩に向けられるような熱だ。


 ――きりっ、と歯が削れる音が、した気がした。


「これならさ、塗るんじゃなくて包んでみたらどうかな」


 果たしてどれだけ下書きを見つめていただろう。

 どっと疲れたような吐息をして、呼吸を落ち着けた彼女は顔をあげてそういった。

 彼の角を真っ青に染めてやろうと考えていた私からすれば、それは全く別の発想だった。

 思い浮かべてみるとそちらの方が彼には合っているような気がする。


 だって、そちらの方が仕事との切り替えがしやすくて彼好みのような気がしたから。


「さすが芙蓉! うん、そうするわ!」

「そ、そう。いいんだ」

「……?」


 私の喜びの声に、なぜか彼女は不服そうな声を零していて、もう少し掘り下げたかったのかと首を傾げた。


「ううん、なんでもない。でも、そしたら布を探しに行かないとねぇ」

「あっ」


 実際問題として、そんな暇はない。


「終わってからでいいんじゃないの」

「でも、そうしたらどんどん遅れない?」


 彼は散々待たされてきたのだから、なるべく早くしてあげたい。


「うーん……まあ、布が持ち合わせがない場合とかだと取り寄せだしねぇ。ん……まあ、私、というか、私の知り合い、だけど。あの辺の色味へのこだわりを信じてもらえるなら、あいつらに任せるけど」

「それでいい!」

「布のお値段は」

「うっ……」

「……それもまあご祝儀ってことにしとくよ」

「ごめんなさい」

「いいっていいって。あんた受け持ってから、ずいぶん稼がせてもらったしね。恩返しみたいなもんよ」

「芙蓉……! そういうところ、私、大好き!」


 優しい芙蓉のおかげで、だいたいのものは揃いそうだ。

 あとは、この下書きを現実に下ろしてくるために、私はもう一つ見なくてはならないものがある。


 これは単に私が見たいだけの景色だ。

 最悪、見なくても彼への彩角は変わらないだろう。

 けれど、それでも。

 私は、彼を知りたいと思ったから。


「がんばりな、竜胆ちゃん」


 芙蓉の後押しを受けて、私は前に進むのだ。


「うん! 大好き、大好きよ、芙蓉!」


 だから今は、その支援への感謝を込めて彼女に抱きつくことにした。

 ぎゅっーっと強く抱きしめて、好きよ好きよと伝わるようにと。

 

 彼女はそんな私の振る舞いに、困った顔をしていたけれど。

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