慈母の國への応援コメント
意見交流の自主企画から来ました。
まず思ったのはちょっと時系列が分かりづらいです。「いや、大切な人、じぃじを喪った頃にしよう……」と物語が始まったと思いきや、単にじぃじは衰弱死しただけでそこから更に以前の回想が始まったり、また、読んでいててっきり主人公は高校生くらいなのかなと思っていたら案外年食ってて困惑しました(まあ、これはある程度意図的に狙ってのことなのかもしれませんが)。
あと、世界設定があまりに一面的であるのも少し気になりました。核攻撃がいたるところで行われたみたいな描写がある割には何だか間接的なウイルスの話ばかりでそれ自体の悲惨さに関する描写が殆どなかったり、世界が健康志向に至るまでの流れについても、それまで世界を牛耳っていたはずの消費産業による激しい抵抗は考えられるはずであるのにその辺の描写もなかったり、或いは主人公と母の関係が沢山語られているのに比して、主人公と父との関係性についての描写は一切なかったり、とまあざっとその辺りが気になりました。
しかしながら子と親の関係というテーマはきわめて普遍的なものであり、かつ人権意識と少子高齢化の成熟してきた現代において最も議論されるべき項目の一つであるような気もします。ゆえに大変興味深く拝読させて貰いました。m(_ _)m
作者からの返信
こんなにたくさん!
めちゃくちゃ参考になります、ありがとうございます!
時系列飛び飛びが、上手に決まればカッコいいんですけどね。拘って推敲していきます。
「産業の激しい抵抗」は考えてなかったです。確実に勉強不足です。詳しく聞きたいです。
僕もこれから、見に行きます。よろしくお願いします。
ありがとうございました!
慈母の國への応援コメント
このたびは企画にご参加頂きまして、まことにありがとうございます。
慈母による柔らかな支配は、一種のマインドコントロールにも思えます。子供を産み育てるという段階から母親を絶対の存在として認知させる。そういった「教育」がこの國を作り出したかのようで、無視できない成り立ちだなと感じます。
そう見ると、この世界では退廃的に位置付けられそうなジャンクの園がとてつもない天国に見えてくる。非情であり、深く考えたくなる因果ですね。
素敵なお話をありがとうございました!
作者からの返信
こちらこそ、応援コメントありがとうございます!
『マインドコントロール』とは、僕の中には無かった表現なので、興味深いです。
優しい母による『マインドコントロール』が、打算から来るのか、「家族はこうあるべき」という価値観から自然に出来たのか。この文章だけでは母の思惑は測れそうにないですね。
今回は子供目線から親を語ったので、この母はどんな気持ちでこの主人公を育てたのか、有澤さんのコメントから考えもしなかったイメージが浮かびました。
書評企画、とても気持ちが込もっていてかっこいいです。応援してます!
ありがとうございました!
慈母の國への応援コメント
先日はありがとうございました。大臣です。では、意見していきます。たかだか高校生の意見ですので、ご容赦を。
まず構成に関してですが、ゆったりとした流れと、最後の問いという構成が功を奏しているように見えます。世界観もなかなか出来ていて、すんなり入り込めました。
しかし、何かこう、本当に言語化しにくいのですが、何かが欠けているように感じてしまいました。ところどころ、急いだような感じが出ていて、そこが全体と逆行しているように感じました。
以上となります。あくまで一個人の意見としてお考えください。
では、またよろしくお願いしますm(_ _)m
作者からの返信
言語化しにくいところは、根本的な問題も多く、そのわりに、なかなか指摘されないので、助かります!
意見を観てみると、淡々と他人事のように突き放したような語りを目指していたので、「ゆったりとした流れ」を読んで感じてくれたのは、上手く出来たのかな、と思いました。
一方で文字数を気にして、ザクザク説明や描写を抜いたので、丁寧さに欠けていたのかもしれません。
推敲するときに、そこをじっくり念頭に置いてやってみます。
ありがとうございました!