ふわりと優しく包まれて

三角関係の青春恋愛ストーリー。儚く切ない運命が三人の男女に立ちふさがります。人の生死を扱う重い題材ですが、文章も読みやすく読後感も悪くないので、どうか最後まで読んで欲しいです。

この物語の真骨頂は31話からの【タケル編】ではないでしょうか。作品を通じて作者様の伝えたい想いが、そこに集約されているように感じられました。人が前を向いて進んでいく上で、とても深いテーマだと思います。

ひとつの節目を終えて、新たにはじまるもうひとつの三角関係。ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、大切な何かを失った経験のある人を、かすみ草ようにふわりと優しく包み込んでくれるお話です。その意味を、どうかみなさんの目でお確かめください。

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