第15話 フィル・ヴォルグの集落


子供達が、ハンシュの町から戻ってきた。


全員無事に帰ってきたので、集落の者達も大喜びしている。


そうして喜んで居ると、集落を逃げ出した仲間たちも、徐々に戻ってきた。


あと3日間待ってから、次の集落に向かう事になった。


それまでに、多くの仲間達が戻ってきて欲しい!


そう思って待っていると、最終日までに集まった者達は、全部で789人が

集落に集まったのである。


族長の言った通り、800人近くは集まった。


残りの者は残念だが、戦死として扱うしかない。


拙者は集落の者達に、そう告げて次の集落に向かったのである。


次の集落までは10日の道程だそうだ。


途中までは街道で行き、その後に山道に分け入るしか道は無かった。


そうして山道を進む事、5日目の昼過ぎに


次の集落の部族の、フィル・ヴォルグ族の戦闘部隊と遭遇したのである!


フィル・ヴォルグ族の先導をしていたのは、キュクロープス族の生き残り

であった。


キュクロープス族の族長が、生き残りとフィル・ヴォルグ族の物に説明を

していた。


双方共に納得したのであろう。


拙者の前に来たのである!


キュクロープス族の生き残りには、お礼を言われ。


フィル・ヴォルグ族の者には、集落に案内すると言われた。


こうしてフィル・ヴォルグ族の、集落に警戒される事無く入れたのだ!


警戒されて集落に入るのと、歓迎されて集落に入るのでは、扱いが違う

から、歓迎されて方が得である!


集落に入ると、フィル・ヴォルグの族長とキュクロープスの族長が、

話し合いを始めていた。


話し合いも終る頃に、拙者がフィル・ヴォルグの族長に紹介された。


エリーカも一緒に紹介された!


エリーカの存在は、此処の集落でも絶大であり!


キュクロープス族は、エリーカに従って行動すると告げると


フィル。ヴォルグ族の間で、族長と長老衆で話し合いがされた。


拙者が、此処の集落やフォモール族の集落も、狙われるかも知れない

と告げると、族長と長老衆は考え込んでいる!


キュクロープス族は、実際に襲われて死者まで出していたから

族長も長老衆も真剣であった。


そうして出された結果は!


フィル・ヴォルグ族の全員が、エリーカの庇護を受けたいと申し出たのだ。


エリーカも庇護すると約束をした。


こうしてフィル・ヴォルグ族が、エリーカの仲間に加わった!


フォモール族と仲の良い、フィル・ヴォルグ族が使者を出して、フォモール族の

集落に先行して向かってくれると、申し出てくれた。


事情も説明出来るように、キュクロープス族とフィル・ヴォルグ族の

両方の族長からの書状も携えている!


エリーカも書こうとしたが、まだ早いと言われた!


仲間になった時に、存在を明かせば良いみたいだ。


こうして総勢2.776名が、エリーカの国作りに参加したのだった。


フィル・ヴォルグ族の旅支度が、終わるまでは此処に留まる。


その間の食料や物資などは、近くの町のワーウルに


3日掛けて買出しに行く!


買出し部隊は、ワーウルの町で合流する予定だ!


合流したら、直ぐに移動出来るようにして貰う。


お金の方も、キュプロープス族を襲った敵から、軍資金を沢山奪ったから

心配は無かった!


そして、フィル・ヴォルグ族の旅支度が調ったのである!


出立する!

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