KARAS

高田橋 薫 (こうだばし)

第1話 プロローグ

 世界中は、戦争のまっ最中に死の匂いに誘われ沢山の死神が、世界中に突如現れた。その中の日本に、人間とかわらない姿をして、沢山の死神達が現れる。


 1人の男の死神が、スーッと大きく鼻から空気を吸い込み、ハァーと口から息を吐く。


「ヤべぇーなぁ、この匂い・・・。食欲をそそられる」


 地面に、倒れ死にかけている人間の髪の毛を、つかみ引っ張り上げる死神。

 人間の口から、5cm離し死神が口を近づけると、人間の口から白い煙が出てきて、その煙りを吸い取った。


 人間の口から、出て来た白い煙は、アームとゆう。死神は、残酷で悲惨な光景を見て笑みを浮かべた。


「しかも、アームくい放題。まるで天国だぜぇ・・・ここは」


 人間は、死神にアームを吸い取られ体がミイラの様になっていった。死神に、アームを吸い取られた人間の死体が、あちらこちらに転がり戦争のどさくさに、紛れ次々と人間のアームを奪っていった。


 そして死神が、人間のアームを吸い尽くす頃には、戦争は終わると数人の死神達が日本に住みつく。


——数十年後。

 時代が、変わり日本も戦争をしていた頃とは、ガラリと風貌を変え街には、沢山の店やビルが建ち並び沢山の人が行き交いにぎやかな街になっていた。


 その中に、死神と人間が恋に落ち愛しあい新しい命も生まれ始め。


 それを、受け入れられない人間達は、忌み嫌い死神と人間の間に生まれた子供を『カラス』と呼ぶ。


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