第三話[吾子]への応援コメント
予想通り泣いてしまいました(笑)
お茶よりも白湯が好き。お気に入りのマグカップがあって、彼女の慣れ親しんだ部屋があって…。癖や、思考や、小さな描写の積み重ねにリアリティを感じて、「ああ、物語の中でこの登場人物は生きているんだ」と感じます。
匿名コンの作品でも思いましたが、夏野さんの作品にはすごくそういうものが感じられて…あの…とても好きです…(言葉にならない…)
作者からの返信
ありがとうございます。
琴線にふれることができたなら、本当に嬉しく思います。
書いている間は彼女たちが生きているつもりになっていますし、そこを汲み取って頂けてほっとしました。
ささやかな日常にこそ人物の本質は表れると信じています。細やかで美しい描写をずっと積み重ねていけたらと思っております。
第六話[ワンルームと写真家]への応援コメント
>運命なんてどうにもならないものにシリアスになるなよ。
ああ、なんと撃ち抜く一文か。
作者からの返信
ありがとうございます。たったひとことでこんなにも美しく強く褒められて、痺れました。
第十二話[残していくもの]への応援コメント
切ないですね……。
幸せだったからこそ、心残りが大きくなる。
こんな素敵なお父さんが奪われてしまうなんて、奥さんもお子さんも可哀想すぎて……
作者からの返信
コメントありがとうございます。
永遠なんてないけれど、やっぱりお別れには早すぎますよね。
家族が揃っているのも当たり前なんかではないと思って、もっと大事にしていたいと思います。
第十話[痕跡]への応援コメント
「人はみんな違うのに、死んでしまえばそこに誰かがいたことだけが確かで、細かな情報は次々に抜け落ちてしまう。行かなくなった場所への道順があやふやになるように」
このフレーズが心に刺さりました。
亡くなった人に限らず、日々の生活で経験した喜怒哀楽や関わった人との思い出とか、時が経つと情報はどんどん抜け落ちて現実感が削がれていきますよね。
大切なことですら細かな部分は風化してしまうけれど、そんなあやふやな記憶を重ねながら私たちは生きているんですよね。
生きているということ、ものを思うということ、人と繋がるということについて漠然とですけど考えてしまいますね……
作者からの返信
コメントありがとうございます。
最近起きたことにすら、実感を失っていると気づいたときの寂しさですよ……。
感情や感覚が抜け落ちてしまっても、過去はたしかに自分を作ってくれているのですよね。今も過去も、大事にしていたいものです。
最終話[光と散る、その前に]への応援コメント
このたびは企画にご参加頂きまして、まことにありがとうございます。拝読しました。
不治の病というものは現代医学にも存在しますが、「残らない」人生において何を「残す」か?今一度、考えたくなるお話でした。
人は生きた証を残したがる、それは誰かに覚えていてほしいから。存在証明をしたいから。同時に物を残さない人もいます。形なくとも自分なりに納得した人生の生き方を見つけたから。
光となって身体が残らない病を前に、自分だったらどう行動するか?人の数だけ答えがあり、そのどの答えも尊敬すべきものであると感じました。
素晴らしいお話をありがとうございました。差し支えなければオススメ本にてご紹介をしたいのですが、よろしいでしょうか?
作者からの返信
こんばんは。お読みくださり、また丁寧なコメントを下さりありがとうございます。
このお話はあくまで私が出したいくつかの答えですが、誰かの出す答えも聞いてみたいような気もいたします。
そして作品をご紹介いただけるとのこと、大変光栄に思います。ぜひ、お使いいただけたらと存じます。
第二話[こんぷれっくす]への応援コメント
うまく言えないけれど、発症した人にも、していない人にも、当然のようにその人の「生」があって、そういうたくさんの人の生が浅く深く絡み合いながらこの世界をつくっているんだなということを感じました。
未央ちゃんのような思考の女の子っていますよね(^_^;
思春期の頃はそういう子に振り回されたなあ(苦笑)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
まさに私の書きたかったことをおっしゃっていてびっくりしました。連作の中で、どの登場人物も生きた人間として世界を構成する一部に見えるように、というのは常に考えておりましたので。
未央は多分、大人になるにつれてそういった思考をうまく隠すようになると思います。真っ当とは言い切れない自分を持て余していられるのも、もしかしたら子供のうちだけなのかもしれません。
鍵Ⅱ[短歌十首]への応援コメント
お話を読み終えて、もう一度この短歌のページに戻って参りました。
最後の「思い出は煙じゃなくて光に」というのが、すごくこの世界観を表しているなぁと感じます。悲しみだけじゃなく、遺された人に希望を託すような……そんな言葉であり作品だと感じました。
作者からの返信
ありがとうございます。
悲しみも希望も感じていただけたこと、本当に嬉しく思います。
光は死を象徴すると同時に生きてきた時間のきらめきでもあって、身体を失う代わりにその人の本質を教えてくれるのかもしれません。