第八章 竹生島への昇天

第八章 竹生島への昇天

今日も、病院には重箱を持って、杉三がやってきていた。いつも通り、エレベーターを降りて、最上階の病棟へ行く。まるでホテル並みに綺麗なところで、病院という雰囲気は感じない。

しかし、今日は病棟へいくと、看護師が待ち構えていた。

「杉三さん。」

「なんですか。」

厳しい表情で看護師は風呂敷に包んだ重箱を見ている。

「今日は何を持ってきたの?」

「ウナギのかば焼き。あいつの一番の大好物。」

悪びれた様子もなく、杉三が返答すると、

「もう持ってこないで頂戴。」

と、返ってくる。

「なんでだ?」

「栄養のバランスが悪いから、ダメって主治医の先生が言ったの。」

「ええ?夏場はウナギに限るほど、ウナギは栄養があってうまいぞ。」

「そうかもしれないけど、森田さんには、いけないのよ。」

「だって、昨日だってうまそうに食べたじゃないの。」

「いいえ、血液検査したら、カロリーが高すぎるって出たから、これからは食べてはいけないって、先生が。」

「はあ?それは、病院の食事がまずすぎたからそうなるんじゃないのか。」

この発言には看護師も頭にきたらしく、

「いい加減におせっかい焼くのはやめなさいよ!とにかく、ウナギのかば焼きを持ってくるんだったら、面会はだめですからね!」

と強く言った。

「はいよ。」

どよーんとして、杉三はすごすご帰っていった。


当の尋一といえば、最近は時間のある時は、極力眠ろうと努めていた。点滴している薬剤に眠気を催す成分でもあるのか、眠るのは容易にできた、ということもあるが、眠っているときだけは、痛みと辛さを忘れることができるからというのが、まず第一の理由である。それほど、関節の激痛というものはひどいもので、時に、化膿して膝にたまった水を注射で抜くときは、まさしく最悪だった。

眠ろうと思えば、昼でも夜でもできた。天井ばかり見つめていると、眠たくなってきて、自然に意識が抜けていく感覚で眠ることができる。

見る夢はいつも同じ。彼は、逗子の海岸に立っている。おぼつかなくなった歩行で海岸を散歩していると、かつてあった彼の生まれた家が見えてくる。と言っても、住んでいたのは五歳くらいまでのことで、逗子市による区画整理で無理やり立ち退かされ、八王子へ引っ越さなければならなかった。いってみようか、と思うと足が痛み出してきて、歩けなくなり、たどり着けない。周りの景色が、逗子の海岸ではなく病院の天井に変わって、目が覚めたことがわかる。この繰り返しである。夢か、と、がっかりすると、医師や看護師が深刻な顔をして自分を見ているのがわかる。

今日もことのほか暑い一日で、病院の冷房では、足りないくらいだ。ベッドに敷かれたマットレスも暑いなと感じているが、もはやそこから動くなんてとてもじゃないけどできるものではないから、天井を眺めているしかなかった。天井になにかいいことが書いてあるわけではないけれど、そうするしかなかった。

ひざは痛かったが、再び海岸にやってきた。確か、今はもう、こんな景色はどこかへ行ってしまって、電車の駅になってしまっているというのが定説だが、この景色ははっきりと覚えている。確か、道路を歩くと、自分の生まれた家があったはずである。もう、くねくねとした歩行しかできないけれど、海岸沿いの道路を歩いた。ものすごく痛かったが、何とか歩いていくと、正面に自分の生家が見えてくる。中へ入ってみたい気持ちになったが、激痛のために歩けない。なんとも言えないもどかしさで、道路に呆然と立っていると、家の前に一台の車が止まって、出てきたのは若い男性。そして、ガチャンと玄関のドアがいて出迎えたのは前掛けをしめた若い女性だ。自分の父と母だ。


紙袋を持って、小春が病院にやってきた。受付に行くと、食べ物の差し入れはできないと言われたが、食べものではないと言った。じゃあ何だと聞かれて、とっさに暑いからタオルを持ってきた、と言ってごまかした。流行りの冷感を感じるタオルだから、こんな暑い日でも楽になるのではないかと思って持ってきたと言い訳した時は、自分でも嘘をつくのがうまくなったな、嘘つきこん平と同じくらいだと自分をほめた。受付は、タオルくらいならと、持っていくのを許可してくれた。

廊下を歩きながら、面会は必要最小限にしてくれと看護師にうるさく聞かされた。聞けば、意識が混濁し、うわごとを言っていたことが、数多くあるという。二度か三度、そのままこと切れたのではないかと思われたが、翌日に目を覚ましたこともあったそうだ。相当深刻になったなということはわかった。続いて、看護師は血液の成分の話をしたが、数値の話をされても全くわからない、というのが正直な感想で、ほとんどの内容は、素通りしていた。


父と母は、玄関先で何かしゃべっていた。激痛のせいで、何をしゃべっているか全く聞き取れなかったが、たぶん仕事がどうのこうのとかそういう事を言っているのだろう。父は、本当におしゃべりな人だったから。やがて、母が父を部屋の中に招き入れて玄関のドアを閉めた。思わず、

「まって!」

と、声を出したが、母には聞こえなかったようだ。そのままドアは閉まってしまった。なんとも言えなくがっかりしていると、突然空が暗くなって、化け物みたいに巨大なサンショクキムネオオハシが飛んできた。その巨大な嘴が自分の家をつまみ上げようとしたところで、

「もーさんやめ、、、て。」

はっとすると、頭上にあるのは、天井で、夢だったとわかった。

「もーさんではないわよ。」

「小春さん、、、。」

ドアが開いて、入ってきたのは小春だ。看護師がいつも以上に深刻な顔をして、自分を見ているが、そんなことは気にしなかった。

「じゃあ、ちょっとだけ。すぐ出ますので。」

「本当に、必要最小限だけにしてくださいませね。」

看護師はちょっと心配そうな顔をして、部屋を出て行った。

「夢見てた?」

「あ、ごめんなさい。」

いつもなら、ごめんなさいじゃないわよ、とか勝気な言葉が返ってくるものであるが、今日は出なかった。

「そうか。まあいいわ。あんまり話をしていると、看護師さんに怒られるから、手っ取り早く言ったほうがいいわよね。」

「な、なんですか。」

「起きれる?」

もう無理だというのが正直なところだったが、痛いのを我慢して何とか起きた。久しぶりに起きると、胸にまで痛みがきた。

「大丈夫?」

「はい。」

返事をするので精一杯だったが、無理やり笑顔を作って答えた。

「おそらく、一番ほしかったと思っているものを持ってきてあげた。水穂さんの話によれば、あなたの竹生島、調弦間違って表記されていたんだって。だから、絹代先生があそこまで怒ったんだって、そう言ってたわよ。」

「そうですか。」

それしか返ってこなかった。ため息も何も出ない。

「だから、そうじゃないものを持ってきてあげた。他にも何冊か売ってたから、あるだけ全部買っちゃった。」

「え、、、。」

「はい。」

目の前に、「山田流箏曲楽譜竹生島」そして、「株式会社博信堂発行」の文字。

「これ、」

「まあ、私じゃ、これでよかったのかわからなかったんだけど、水穂さんは少なくとも、調弦を間違えてはいないから大丈夫だと。」

「竹生島の楽譜!」

「なんだ、もっと喜んでくれるのかと思ったわ。」

ぎこちない手つきで楽譜を開いてみると、ちゃんと「竹生島、千代田検校作曲」と書かれており、「調弦、雲井調子」と表記されていた。

「あなたの、半雲井と書いてあったんですってね。でも、それでは、音楽的に成り立たないと、水穂さんは言ってたわよ。おそらく、書き写した時に、間違えたのではないかと。手描きの譜面だから、そういう事もあり得るってね。」

「そう、そうだったんですか。」

なんだか、顔中が熱くなり、涙が流れ落ちる。

「ほかにも、あと十冊買ってきた。もう、ある物は全部買ってしまったほうがいいなと思ってさ。」

両手のうえに、重い楽譜がどかっと置かれる。タイトルは、松竹梅、小督の曲、五段砧、葵の上と言った、有名な演奏家たちが、こぞって演奏したがる曲ばかりである。そして、いずれも、お箏屋さんで二度と入荷することはないと怒鳴られた楽譜である。

「ど、どうして見つかったんですか。」

「メルカリ。いらないものを個人どうして売買できるスマートフォンのアプリだって。」

「だ、だけど、お箏屋さんで、有名なものほど手に入らないって、、、。」

「まあ、そうだったかもしれないけど、これからは、こうやって偶然入手できることもあるじゃない。メルカリの規制で、あんまり出品した人と、言葉を交わすことはできなかったけど、亡くなられたおばあさまがお箏の先生だったんだって。遺品として持っていても困るから、ほしい人にあげますって、そう言ってた。」

「そ、そ、そうですか。なんで、あの時、十軒以上のお箏屋さんを回っても、見つけられなかったのに、こんなに簡単に。」

「だからもう過去形。こうしてなんとかして見つけられるようになったじゃないの。」

「そうですか、、、。」

思わず泣きだしてしまった。

「なんだ、うれしくないの?」

「遅いんですよ。もう、、、。」

実は今日、医者からもう歩行は無理だと言われたばかりである。医者のほうも、若いのにここまで気力のない人は珍しいとよく言っていたほど、絶望していたのである。

「遅くなんかないでしょう。変なこと言うもんじゃないわよ。これだけ見つかったんだから、一生懸命練習して、もう一回絹代先生に習いに行くの!この間のことはちゃんと謝罪して、今度こそ楽譜を持ってきたと言えば、教えてくれるんじゃないの!」

「だけど、沢井から来たと言えば無理でしょう。」

「そんなこと、もうどうでもいいじゃない。仮に習えなかったとしても、楽譜さえあれば、演奏は可能になるのではないの?音楽とはそういうものだから。」

「だけど、」

「そんなこと言うと、罰が当たるわよ。人間、生きているんだから、自分から向こうへ行こうなんて絶対考えるもんじゃないわ。もらったものは、思いっきり使わなきゃ。もう、変な夢に取りつかれるのではなく、楽譜が手に入ったんだから、もう一回習いに行こうって、そっちに目を向けて!」

「ご、ごめんなさい。」

「違うでしょ!」

「はい、、、。」

尋一の肩に、女性の腕がまわされて、その上に頭が乗った。少しばかり触られただけでも激痛が走っていたが、不思議と出なかった。

「お願い、、、。まだまだ、早すぎるわよ。」

熱い液体で肩が濡れる。

「人間の女性を抱くのは初めてでしょ。オオハシよりずっと違うでしょ。」

「はい。」

それしか返答できなかったけれど、小春はそれだけで十分だった。

結局、看護師が、いつまでいるんだと注意するまで、二人はその姿勢をとったままであった。


その翌日から、看護師の間では、あれほど無気力で天井ばかり見つめていた患者が、積極的に起きて三度の食事をとり、もう歩けないと宣言されていたのに、車いすにのって庭を散歩するようになったことが話題となった。時折、蘭や懍も病院を訪れたが、彼らの前で笑顔すら見せるようになった。半分匙を投げていた医者も、もしかしたら改善の余地があるかもしれないと言った。

ところが、その数日後、今年は梅雨の季節があまりにも短すぎたためか、雨が連続して降ることが多くなった。そうなると、蘭たちは姿を見せることはなくなった。ある意味では仕方ないのだが、尋一は寂しそうな顔で外を眺めていた。

そんな中、

「やっほ!」

と、ドアが開いて、杉三が入ってきた。尋一は、小春が持ってきてくれた、箏の譜面を眺めていた。

「いやあ、よく降るな。もう、三日連続で雨が降っているよ。なんだか、夏がやったら長いと思っていたら、急に涼しくなってしまった。まあ、過ごしやすくていいのかもしれないけどさ、雨ってのはやっぱり気分が落ち込むよな。」

「杉ちゃん、ずぶぬれじゃない。着物が。」

尋一は楽譜をベッドテーブルに置いた。

「いや、いいってことよ。洋服は濡れていいのに、着物は濡れてはだめだという法律はどこにもない。」

「でも、黒大島は、高級品でしょ。」

「いいんだってば。濡れたら干せばそれでいいんだ。それに、着るものはみんな濡れて当り前さ。」

「でも、水にぬれると縮む生地もあるでしょう。」

「黒大島は、そんな贅沢な生地じゃないよ。そんなに高級扱いするより、雨に濡れて風に吹かれて、日常生活にぴったりくっついたほうが喜ぶよ。」

「面白いこと平気で言うんだな。」

「いや、みんな馬鹿の一つ覚えだ。それより、もーさんは元気だぞ。最近、ドラゴンフルーツを喜んで食べている。」

「ドラゴンフルーツ?」

「そうだよ。うちの母ちゃんが利用者さんにもらってきたの。滅茶苦茶甘くて、ジャムにするとすごくうまい。」

「へえ。そんなにうまいのか。」

「今度来た時に持ってきてやろうか。」

「いや、それならウナギのかば焼きのほうがいいよ。」

「あそう。じゃあ、そうしよう。ウナギのかば焼き、持ってきてやるよ。」

「あ、悪いね。わざわざ作ってもらっちゃって。」

「いや、いいってことよ。僕、料理と和裁くらいしか取り柄がないからさ。役に立つならなんぼでも使ってくれや。だいぶ顔色よくなってきたじゃん。その調子で行けば、何とかなるかもしれないぜ。」

「そうかな。」

ちょっと照れくさそうに尋一は言った。

「さっき読んでいたのは、お箏の曲か?」

「あ、これ?まあ、そういう事かな。」

「へえ、そうか。竹生島か?」

「いや、これはまた別の曲。」

「そうか。こっちへ帰ってきたら、一曲聞かせてもらいたいや。もちろん、指のひょうそがちゃんと治ってからの話だが。その時は、竹生島のような、トマス・モアの世界への憧れを歌うのではなく、松竹梅とかもっと明るい曲を聞いてみたいな。古典箏曲ってさ、悲しい内容が多いから苦手なんだよ。萩の露みたいにさ、男に振られた女の歌とかはあまり好きじゃないんだよな。」

「まあ、確かに喜びにはふさわしくないな。」

「だからこそ、帰ってきたときは、松竹梅を頼む。」

「杉ちゃんにはかなわないな。出られた時はそうするよ。」

「出るんだよ!病院は生活するところじゃないんだからな。歩けようが歩けなかろうが、幸せにはなれるから。そのためのコツなら、僕も、蘭も、青柳教授もみんな知ってらあ。」

「そうかあ、ちなみにコツって何なんだろう。」

「まあ、口に出していうことはなかなか難しいが、しいて言えば、毎日毎日をどんな時でも楽しく生きることじゃないか?」

「楽しくか。なんだか、無理なような気がするな。」

「またそんなこと言ってら。ま、無理なら探しに行く事もまた楽しみだからな。くれぐれも、トマス・モアの世界へは行こうなんて思うなよ!」

「はい。わかったよ。当分こういうことは考えないようにする。」

「よろしい。じゃあ、これから用があるので、一先ず帰るが、次に来るときは、ウナギのかば焼き持ってくるからな!次に来るときは、お天気がいいといいんだけどな。」

「そうだね。楽しみに待っているよ。」

「じゃあ、またな!」

「はい。」

互いに手を叩きあって、杉三は部屋を出て行った。

その夜はすごい雨が降って、幸い避難警報などはなかったが、近隣の柿農家では、これから熟そうとしている柿が落下したなどの被害が出た。


翌日。エレベーターの前で、杉三と看護師がもめていた。

「だから、頼まれたから持ってきたの!」

「そうかもしれないですけど、医学的に言ったらウナギのかば焼きは困るんです。注意したのに、なんでまた持ってくるんですか!」

「なんでって、頼まれなきゃ作らないよ。」

「病院の食事ってものがあるでしょ。」

「だって、まずいと言っていたぞ。薄味で食べた気がしないとも言っていた。」

「だけど、栄養面ではしっかり考えてあるんです!病院の食事は、患者さんが必要だから薄味にしてあるんですよ!」

「うまくなければ事実、食べれないだろ。」

すると、もう一人の看護師が、ナースステイションから走ってきて、こういった。

「大変です!森田さんの部屋で鳥が飛んでます!」

「鳥?だって昨日窓の鍵はしめたでしょう?」

「そうなんですけど、いるんですよ!飛んでいる音がしますもの!」

「だって、窓の鍵を開けてしまうほど、強い鳥がいるはずは、、、。」

「あ、なるほどね。もーさん、僕についてきて先を越したな。青柳教授が巨大な嘴でありながらさほど強くないと言っていたが、一度南京錠も壊したこともがあったからな。たぶんきっと、僕のタクシーを追っかけて飛んできたんだと思います。」

「そうなんですか?あなたが飼っていたの?」

「はい。正確には尋一さんが、弟みたいにかわいがってました。」

「それなら、あなたが捕まえてよ!もう、鳥なんて連れてこないでね!」

「はいよ。じゃあ、中に入らせて!」

「しょうがないわね、今日だけね。」

看護師から許可をもらって、杉三は堂々と病棟に入っていった。実はこれ、杉三の作戦であった。嫌な予感がした杉三は、病院に行く前に、もーさんを放しておいたのだ。たぶんきっと、こうしなければもーさんは二度と兄には面会はできないと予測していた。

杉三がドアを開けると、すでに窓の鍵はめちゃくちゃに壊されていた。通常の鳥ではできないが、嘴の大きなオオハシであれば、錠前を破ることぐらいすぐできてしまっていた。

もーさんは、枕元にいた。そして、眠っているように見える尋一は、もーさんがその大きな嘴で顔や体をつついても、なんの反応も示さない。肩を叩いても激痛が走るのだから、必ず何か言うはずなのに、と看護師たちが口にしようとしたその瞬間、

「せめて、ウナギのかば焼きを食べてもらいたかった!嘘つき、約束破りやがって!竹生島の住人になるのは早すぎると、さんざん言ったのに!」

杉三がでかい声でそういったため、彼女たちは、よく遭遇する場面だが、やっぱり悲しいなと思ったのであった。

「なんと、美しい死に顔だ。」

杉三がそういうと、もーさんもそうだねと言いたげに

「ちーちー。」

と言った。



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