悪意と絶望の物語

この長さである。
語る気はない。

言いようのない悪意を、
どうしようもない絶望を。

黒黒しい塊を。

飲み込み、
嫌な思いをして頂きたい。


「いいから読め、読んでくれ。」

この悪夢の物語には、
この言葉しか使えない。

それだけを告げ、
この本を閉じるしかない。