第4話 さんさん雨降り、娘はどこへ行った?(2)

 詩乃は辻に立っていた。この時間になると仕事を終えた岡 征十郎が通るからだ。

 岡 征十郎は辻に立っている詩乃を見て眉をひそめた。あの女に関わるとろくなことがない。と本能が言っているのに、なぜだか声をかけてしまう。

「何をしている?」

 岡 征十郎の声掛けに詩乃は口の端を上げ、

「ほんと、お暇なお上だね」

 と笑うと、岡 征十郎はむっとしながらも、歩き出した詩乃の後をついて行った。

 団子屋の長椅子に詩乃が座ると、その隣に少し開けて岡 征十郎が座った。

「ったく、お前はお上を何だと思ってるんだ」と、いつもの文句を言う岡 征十郎を制止するように詩乃は団子とお茶を頼む、

「土左衛門。娘の。あれの死因や、なんかわかったかい?」

「なんだ? なぜそんなことに興味がある? 知り合いか?」

「知り合いの知り合いだったらしい。あたしは見たことはないけどね」

 岡 征十郎は少し考えた。この女に話したところで、すでに瓦版屋が報じていることだし、それに正直なんでもいい、情報が欲しかった。身元は分かった。だが、なぜ川に流れていたのかだ。あそこの川はそれほど深くない。どうせ心中するならもっと他にある。なぜ浅瀬の川なのか、それに、心中する理由がないのだ。

「長崎屋に奉公に来ていた娘だ。あそこの息子が女に目がなくて、放蕩三昧なのを憂いた父親が見た目がいい女を店に置けば仕事するだろうと雇ったが、手癖の悪い娘で、店の金に手を出したので、手切れ金を渡して暇を出した。と言っていたが」

「放蕩息子用に、いい女を店に置くってどんな父親なんだか、」

「父親が長崎に居て目が届かない、父親の命令を受けた番頭が仕切っている。手近に女の一人でも置いておけば大人しくいるだろう。で、あつらえた女のうちの一人だそうだ」

「……、ほかにもいるのかい?」

「あと二人。だが、その二人とも、ちゃんとした奉公人で、あいにくと息子の眼鏡に適わなかったと見えて手付かずで全うに働いて居る。本人たちは自分がそんな思惑があって雇われたとは全く知らなかったらしいがね」

「それで、その放蕩息子は?」

「まぁ、いい加減な男だが、別に人をどうこうしようというような度胸があるようなやつには見えないな」

「その、番頭のほうは?」

「そうだな、番頭のほうがやってそうだな」

 岡 征十郎の言葉に詩乃は団子をかじったまま岡 征十郎のほうを見た。

「あんたでも、そんなこと言うんだねぇ。俗にまみれちゃって、お母様がさぞかし嘆かれるわよ」

「うるせぇ。……それで、それが何だってんだ?」瓦版でも読めることだぞ、と続けたが詩乃はまるで聞いていない。

「あたしの知り合いによれば、あの娘は使用人ではなくて、旦那の妻だと紹介されたという。三味線を教えに行ったが、全く練習をしないで、南蛮のお菓子を食べてた。とうとう、練習もしないのならば暇をくれと言ったら、今までの駄賃だと金を放り、変な香を焚きだしたので、居たたまれなくなって辞めてきた。というのがその人の証言。それと、」

「……妻? いや、誰もかれもが使用人だと言って、……あぁ、なるほど」

「何?」

「いや、こちらのこと、」

「言いなさいよ」

 詩乃が岡 征十郎のほうに膝を寄せる。近づく詩乃にぎょっとなって岡 征十郎が立ち上がる。

「使用人、というか、なんというか、と茶を濁したものがいた。だけだ」

「あっそ」

 詩乃が元に戻ると、岡 征十郎は座りなおした。

「それとなんだ? 他に何か知っているのか?」

 詩乃は少しうなってから、

「……その娘だと思われる若い連中数名が、うちの竹林に入って大騒ぎをしていたらしい。アヘンに似た症状を見せたが、なんとも言えない甘い臭気が漂っていたそうな」

「うむ。……とりあえず、その知り合いと、お前の竹林を捜査せねばなるまい」

「いやなんだよ、だから、あんたに話してんだよ」

 詩乃はそう言って湯呑を持ち上げる。

「別に怪しい薬を作っているわけじゃないし、やましいことなどないのだけど、問題は、あの薬屋なんだよね」

 岡 征十郎は一度会った薬屋の目を思い出し苦々しく顔をゆがめた。薬屋とは名ばかりだとみてすぐに分かった。だが、詩乃はその浪人を薬屋だと紹介した。


 ―あれは何年も前の夏の暑い昼だった。街道で辻斬りが起こり山狩りに入った時だった。ひどく暑くて、すっかり着物の色が変わってしまうほど汗をかいていた。

 詩乃が竹林の側を歩いていた。一人だった。竹林の中の涼しげな影と風に不釣り合いな紺地に真っ赤な牡丹の着物を着て、蛇の目傘をさしていた。

「おい、六薬堂の、」

 三年先輩与力の風間さんが声をかけた。詩乃がゆっくりと振り返った。それ以前も岡 征十郎は詩乃を見知っていたが、この時ほどはっきりと見たことはなかった。

 紺地の着物を着ている風情も、蛇の目傘をさしている滑稽さも、その肩上のおかっぱを揺らして振り返った幼いのか、それとも年相応なのか、老けているのか、年齢の分からないその顔に思わず見とれてしまった。

「どこへ行く?」

 風間さんの声に詩乃はすうっと腕を上げ、

「うちの薬工場」

 といった先には竹林があり、その奥に、庵の屋根が見えた。

「ちょいと見てみてぇんだが、いいかい?」

「なぜ?」

 詩乃の言葉に帯に刺した十手に手が伸びた。

「辻斬りの容疑者がうろついているんだ、用心のためだ。この辺りは人気がない。お前だって一応は女だ、あぶねぇかもしれねぇだろ?」

「そういうもん? まぁ、いいけど……、でも、風間さんだけにしておくれよ」

「なんでだ?」

 岡 征十郎が思わず口をきいた。

「……なぜって、あいつ、面倒だから」

 詩乃の言葉に風間が岡 征十郎を制した。

「まぁ、ここはお前の言うとおりにするが、どうだろう、俺一人が確認してもよぉ、お前とは顔見知りだ、いろいろと後でうるさく言われる。この若いやつ、岡 征十郎っていうんだが、こいつと二人で確認する。というのはどうだ? 一応、報告書にも、一人で確認した。より、二人で確認したほうが信用されらぁなぁ」

「いいよ、多分。でも、危険だと思ったら逃げてよ、あたしは責任取らないからね」

 詩乃の言葉に眉をひそめたが、風間さんは涼しい顔でそのあとをついていく。岡 征十郎は部下の三人をその場に待機させ二人の後を追った。

 竹林の中は小路よりもいっそう涼しげで風がさわさわと過ぎていく。

 庵は庵というには大きくて立派だった。詩乃がその玄関となる戸の柱を拳で四度叩いた。

 戸が開いて中から無精ひげを生やした浪人風情の男が顔を出した。

「あ、し、詩乃さん」

 男はそういうと、同心の格好をしている岡 征十郎と風間さんを見て緊張する。

「この辺りに出た辻斬りの容疑者を囲まっていないかという捜査中らしい。いないと言っても、見なきゃいけないのが仕事なんだ、解るだろう?」

 詩乃は言いながら嫌そうな顔をずっとしていた。

 薬屋は緊張した顔のまま頷いたが、戸をそれ以上開けようとはしなかった。

「いい加減にしろ!」

 詩乃がいきなり怒鳴った。その怒鳴り声が容姿の少女らしさと不釣り合いで、あまりのことに不覚にも驚いてしまった。

「あたしは、ひげの生えた男が大嫌いだ。とっとと剃ってこい、それと、その髪、いらぬなら切れ。ずるずると首辺りにかかってて、あぁ、暑苦しい」

 詩乃はそう云うなり、懐から小刀を取り出した。

「ほれ、ひげ、」

 詩乃は不快感を顔いっぱい、いや、体中からにじませて小刀を差し出した。

 薬屋は驚きながら小刀を受け取る。その途端詩乃が戸を全開にさせて中に入った。

「これが内部、」

 詩乃が来るっと振り返り、両手を広げて首をかしげた。

「どうした? 中を見たいんじゃなかったの?」

「あ、いや、そう、だが、」

 小刀とはいえ刃物を持った正体不明の浪人、風間さんもあとで言っていたが、あの薬屋は人を殺したことがあるだろう。しかもその行為は快楽などではなく、不承不承に仕方なくなので、すっかり神経がやられてしまったのだろう。と。

 そんな男に刃物を持たせその横を通り抜ける詩乃のその行動に、岡 征十郎も、風間さんも、手にしている薬屋でさえ驚いた。

「中にどうぞ。見るのは構わないけれど、触らないでおくれよ。微妙な調合の薬もあるんだ。……そうそう、薬屋は以前どっかの藩のお抱えの薬師だったそうだからね、腕は確かなんだよ。ぼうっと大川端に居たんで引っ張ってきたんだ」

「見ず知らずの浪人をか?」

 風間さんが意を決して中に入る。薬屋の横を通るときにはお互いが緊張したが、お互い何事の行動もしなかった。

 薬屋は首を少しだけ中と、外にいる岡 征十郎が見れるように動かしただけだった。

「薬のにおいがしたんだ。高麗人参とか、そういう臭いのきついやつのね。死ぬ気があるんなら、死にそうなやつから金をとらないかと話を持ち掛けた」

「相変わらずかわいげのない勧誘文句だな」

「率直が一番だろ? 遠回しに言ったところで、どうせいずれはばれるんだから」

 詩乃はそう言ってきれいに包まれていた薬の一つを解いて中の粉に唾液で湿らせた小指の先をつけて口に入れた。

「にがぁ」

 詩乃の行動に薬屋は少し中のほうに体を向け

「しようがありません。それは、」

「どうにかならんかねぇ。この苦いの。毎度毎度飲むたびに憂鬱になっちまうよ」

 薬屋はそんなもんですよ。と言いたげな顔をした。

「丸薬にするか?」

 詩乃がしばらくしてそういうと、薬屋のほうが顔をしかめた。

「あとは任せた。何とか飲みやすいように改良しろ。……てことで、風間さん、ここはもういい?」

「……、そうだな、」

 風間と詩乃が外に出ると、風がふわっと走り抜けた。

 遠くのほうで辻斬りの容疑者らしき男を発見した。というようなことを叫んでいる。風間さんと岡 征十郎は顔を見合わせて走っていった。

 竹林が庵を深く包む寸前で岡 征十郎はふと振り返った。薬屋の眼光がこちらを見ていた。まるで獣のように鋭い目だった。岡 征十郎は戦乱を体験などしていないが、もし、戦乱期にあのような目の男にあったら、自分は間違いなくそれに臆し、まず先に殺されるだろう。と思った。

 あとで詩乃から、薬屋は脱藩した武士らしい。その際、不本意ながら同藩の武士を手にかけたとか、大勢の追ってからまだ逃れ切れていないという不安で人間不信であるとか、いろいろと「そんな感じなんじゃない?」という。詩乃は平静な顔で、

「別に過去どんな奴だったとか、だからどうだとかあまり気にしない。だって、この店にめったにあいつは顔を出さないからね。一人で黙々と薬を作り、実験したい。というのだから、放ってある。こっちは、薬さえ作ってくれればいいのだから。それに、それはそんなに必要なことかい?」

 と言ってのけた。もし、あいつが犯罪者だったらとか、悪人だったらと思わないのかと聞いたら、

「もしそうなら、今、ここに生きているとは思えないけど」

 とキセルをふかした―。

 あの時の薬屋の庵の側で若い連中が騒いでいた。薬屋に会うと思うと、妙に臓物が重くなった気がした。


 岡 征十郎はひとまず番所に戻り風間さんに報告した。風間さんは各班すべてを統括する責任者になっていて、今はすっかり内職が主になってきている。

「そうかぁ。詩乃の庵の、……しかたないが、岡、お前と、杉崎、奈良岡とでまず行ってくれ、何か出たら協力するだろう、あの男でも。それから、三味線の師匠には別のやつを行かせよう」

 風間さんの指示通り、岡 征十郎と、杉崎、奈良岡と三人でまず六薬堂を訪ねた。一応、庵が詩乃の持ち物だからだ。

 四人で竹林へと向かう。竹林へ行くには日差しのある中を歩かねばならず、びっしりと背中に汗がついてしまった。

「おい、その傘、邪魔だなぁ」

 岡 征十郎が歩くたび詩乃の持っている傘の先が当たるのだ。

「しようがないじゃないか、こんな馬鹿みたいに暑い中、何もなく歩けるわけないだろ、だからほら、外は黒く、中は真っ白。これで移動式の日陰を作ってんだ、多少は涼しいよ。入るかい?」

「バカを言うな、」

 暑さのせいなのか、それとも、岡 征十郎が何かあるたびに詩乃に突っかかるのを、杉崎と奈良岡が笑うことが気に入らないのか、とにかく、イライラしながら岡 征十郎は歩いた。

 竹林の小路に来ると日陰になって風が過ぎ涼しくなった。ほぉと一息を四人が付き、庵のほうへと歩く。

「薬、屋ぁ」

 詩乃が乾いた声で呼びかけると、中であわてたような物音と、急いで戸が開かれ、身ぎれいな男が姿を見せた。きれいに剃り上げ結ばれた頭、ひげもなく、着物もきれいでたすきをかけ、していた。前掛けをしていた。

「暑い」

 詩乃の不機嫌そうな言葉に薬屋は吹き出し、そのあとで、岡 征十郎たちを見てぐっと何かを我慢するように力を入れたが、

「騒いでいた場所の案内ですね? その前にひとまずお休みくださいな、一服してから出ないと、詩乃さんが倒れてしまいます。さぁさ、どうぞ」

 と中へ手を向けた。

 詩乃はふらふらと薬屋に近づき、開いたままの蛇の目傘を渡すと、中に倒れるように入った。実際、近くの座敷に倒れこんでいた。

「女がみっともない、」

 岡 征十郎が、裾をはだけた状態でうつぶせで倒れている詩乃を見下ろして言う。

「バカをおお言うでないよ。あたしはあんたたちと違って、こんな暑い中バカみたいに徘徊なんかしないんだ」

「はいはい、詩乃さん、水をどうぞ、皆さんも」

 そう言って薬屋が湯呑に水を入れてくれた。

 杉崎も奈良岡もそれを一気に飲み干した。岡 征十郎はその湯呑の中の水に、薬屋のあの目が映って口がつけれなかった。

「大丈夫ですよ、毒なんぞ入ってませんよ」

 薬屋の言葉に岡 征十郎は顔を上げ、ゆっくりと水を飲んだ。

「休んだら行くぞ、」

 一口、二口飲んで岡 征十郎は立ち上がる。

「もう少し休ませろ」

「なら、お前はここに居ろ」

 岡 征十郎はそう言って外に出る。くらっとするような暑さに空を見上げる。

「梅雨が明けたんで、一気に夏ですね」

 薬屋がそう言って横に立った。出てきた気配がなかった。隣にいる気配も、声を聴いている今でさえその気配を感じなかった。

「詩乃さんはもう少し休んでから来るそうです。こちらです」

 薬屋は歩きだし、小路に出るほうではなく、藪のほうへと進んでいった。庵が見えるか見えないかぐらいの場所に、突然開けた場所があった。

「ほら、とっくりですよ」

 薬屋が指さしたほうに徳利が転がっていた。周りの藪と違って人が最近踏み荒らしたような新しい感じがあった。草の折れ方、土がめくれて葉の上に乗っているところとか、石のコケが何かでこすったようになっているところとか、確かにここで大騒ぎをしたのだろう。

 岡 征十郎をはじめ三人は辺りをそれぞれ捜査を始めた。とっくり、湯呑。草履の片方。手ぬぐい、この場に不釣り合いなめぼしいものをほぼ中央に集める。

「まったくねぇ」薬屋が集めたものの一つ、欠けた茶碗を手にしながら、半笑いでつぶやく、「ああいう連中がいると、もう、何でしょうね、イライラするんですよね。そうするとね、思うんですよ、そうそう、あそこにほら、いい具合の石なんかが落ちてますでしょ、あれで頭かちわってみたら、いい具合に脳みそが見られて、それこそ世間の役に立ちましょうにねぇ」

 薬屋がそのあとも、時々声を裏返したり、興奮したように呼吸を速めて残虐極まりないことを口走るので、岡 征十郎以下三人の与力は手を止め薬屋を見た。

「あたしがね、あんたたちを薬屋に会わせたくないのは、こいつのこの特異な妄想癖を理解できないと思ってね」

「も、妄想癖? 実際の話しじゃないのか?」

「こいつはそんな度胸はないよ。ただただ頭の中でと想像することで興奮するを持っているんだ。特に、きれいなものをめちゃくちゃにしたいらしい」

 そう言って詩乃が岡 征十郎の隣に立ち、岡 征十郎を見上げた。

「な、何だ?」

「あいつの中で、あんたは何度も殺されているそうだ」

 絶句する岡 征十郎に詩乃は笑い、持っていた扇子で薬屋の頭を引っ叩いた。しゃべっている時に叩かれたので、薬屋は舌を噛み、言葉を詰まらせ詩乃のほうを涙目で見た。

「いいから、そのくだらない妄想は。それで? 女が倒れてたのはどこ?」

「あ、あぁ、そこですよ、その岩のところ」

 薬屋は頭を掻きながら雑木林側にある岩のほうを指さした。そしてその横の竹に括り付けていた。と言った。確かに、竹には縄でこすったような跡があり、逃げようともがいた後であろうと思われた。

 岩はごくごく普通の岩で、腰かけるにはちょうどの高さ、ごつごつもしてなくて本当に腰掛けるにはちょうど良かった。ただ、岩の割れ目があってそこにたばこ入れが押し込まれていた。

 赤いちりめんで、菊の柄がある「女ものの煙草入れだな」と解った。

 手のひらに収まるそれを開ける。

「たばこのようですね」

 杉崎が言う。

 詩乃が眉を潜ませる。

「ちょいと、見せて」

 詩乃が岡 征十郎から煙草入れを取り上げ、その葉を少しつまむ。

「あぁ……、そうか、これは、あれだね」

 詩乃はそう言って顔をしかめ薬屋に見せる。薬屋もその葉を見て、少し匂いを嗅いで、

「あぁ、大麻。ですね」

 と言った。

「タイマ?」

 岡 征十郎たちが首をかしげる。

「これをたばこのように燃してその煙を吸うと、やる気はなくなるし、夢心地な気分になるようだけど、そんなものはね。常用者となると幻覚、幻聴が現れて、錯乱する場合もある」

 詩乃の説明を聞き、岡 征十郎たちは薬屋を見た。

「私は、正常値でおかしいのです」と薬屋はまじめに言った。





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