Last love

ノン❄

第1話

星も見えない都会の空

たった1つ微かに輝く星を見つけた


その瞬間、

浮かんだあの人の笑顔


幸せになったかな?

きっと…笑ってるよね

.

.

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.

.

「美香ぁ、早く起きなさい、遅れるよ〜」


「ん?えー、もう、こんな時間‼︎」


「ほら、早くしないさい。初日でしょ?」


「お母さん、どうしよ、うわっ、ドタッ」


「もう、大丈夫ー?落ち着きなさいよ」



娘の美香は大学を卒業後

この春から、無事、希望の職に就いた


私は夫と学校を出て

就職する間もなく結婚した


10歳も年上のお医者様

両親は経済力のある彼を気に入り、

すぐに嫁ぐことが決まった


家族を大切にしてくれた夫

幸せな毎日だった


悲しい現実が訪れたのは、美香が小学校へ入学する春だった



夫は私達を残し、旅立った



寂しがる娘にお父さんはいつも空から見守ってくれてるんだよと言い聞かせた。

でも、それはきっと、自分自身への言葉だったのかもしれない。



もう、誰も愛することはないと思ってたのに……


生涯、忘れることの出来ない彼と出会ったのは、美香が小学5年生の時だった

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