サングラス
夏が来た。
「フゥゥゥ~~!!!」
「今日もテンション高いですね、アオイさん」
「夏だぜ!!ひと夏の恋を謳歌しようぜ!」
せっかく夏なので、アオイさんにサングラスを掛けさせてみたら、アオイさん自体がサングラスに変わってしまった。
つまりアオイさんに触られている時は、僕の目が日差しから守られるようになったわけだ。
でもそれ以上にアオイさんの性格がなんか変わってしまったことの方が大きい。
肌もなんだか日焼けしたみたいに褐色になっている。
これはこれで面白いと僕は思う。
「アオイさんが急に不良っぽくなるから、説明が長くなってしまいましたよ」
「フィーリングで理解してくれ!」
「そんな無茶な。人間には限界というものがありますよ」
「そういうわけで今の私はサングラスだ! 海にでも行こうぜ!」
「僕インドア派なので。明日は普通の眼鏡に戻してくださいね」
「そんな、今の私は嫌いか?」
「いえ。一日ごとに肌が白くなったり黒くなったりしたら面白いかなと思って」
「そんな無茶な! 肌の色まで自在に変わったりはできねえよ! 眼鏡には限界というものがあるんだ!」
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