苦手なもの
「そういえばアオイさん、苦手な食べ物ってありますか」
「ラーメンです」
「ああ、曇るから……。人の姿になっても克服できない弱点なんですね」
「ええ」
「でも曇ったアオイさん見てみたいですね。興味本位ですけど」
「いいですよ。やってみてください」
僕はラーメンを作った。
そしてアオイさんがそれを食べようと器に顔を近付けると、アオイさんの顔はテレビの顔出しNGの人みたいにぼかしがかかった。
「もう、なにも見えなくて困っちゃいますよー」
声も変わっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます