第30話 夢だったのかな? (1)

「……お兄さんこれって、どんな味なん?」


「……ん? あああ、味ってこれの事?」


「あああ、そうだよ? それだよ!それってどんな味するん?」


 ……ん? なっ、何だろうか?


 急に僕の見知らぬ声が聞こえてきたよ?


 だから睡眠をしていた僕だけれど。思わず目が開いた──それで、辺りを見渡した?


 う~ん、一体誰だろうか?


 どうやら僕達蜜キンカンの神様と話しをしているようだけれど?


「う~ん、どう言ったいいかな? 奥さん? 無茶苦茶甘くて! ほんのりと、苦みもあるかな?」


「……ん? う~ん、お兄さん! そんな説明を聞いただけじゃよう解らんけぇ~?」

「そうなん?」

「あああ、そうじゃけぇ、よう解らん? それよりも、試食はないんね? 兄さん?」

「ん? あああ、試食あるよ! ちょっと待ちょってね? 直ぐに出すから……」





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