第11話 夢? 現実? (11)

 う~ん、でもさ、確かには、僕を畏怖させるには十分過ぎるぐらいの容姿を備えているよ。


 実際僕自身に手と足があれば、慌ててこの場から『ブルブル』と身震いしながら走り去って逃げたいくらいの容姿をはしている訳だからね。

 でもさ、僕には先程、を魔法のラケットで『ビリビリ』と感電させながら駆除してくれた神様が付いてくれているから此の度も大丈夫だよ!!


 絶対に神様が僕ハグレ蜜キンカンを守ってくれると思う!?


 と、いう事だから僕ハグレ蜜キンカンは、安堵して頭上を見上げた──そして両手がないから。心の中で両手を合わす事を妄想しながらお祈りをしたよ。


「神様どうか哀れな僕ハグレ蜜キンカンを助けてください」とね……。

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