第15話「嘘と沈黙」

この回って、絶対少年がっかり回なんだよね。

よく、これ流す気になったわ。


前半は母親の命日で、父親と会わなきゃいけないシンジの憂鬱を書いてるだけだし、

後半は、ミサトが、酔った勢いで加治にたいして、かまってもーど全開にして、泣きわめいて、キスをするという話だ。


そんなんトレンディドラマでもやらないわ。

これ舞台設定1991とかじゃないよなあ。

ダブル浅野がでてきそう。


ほかの回に比べて明らかに時の流れが遅いのは、エヴァのいつものテーマみたいな曲がかからないからかもしれない。戦闘も、じけんもないからひたすらまったり。


それにしても加治ってなんなんだろう、実は登場して以来、かなりの時間が加治の描写に使われてるけど、そこまで重要なのかこいつ。


昔はかっこいいかなあとおもってたけど、今見てるととても痛い!

とってもいたい子です加治さん。


なんだ、あの一連の流れ。

「あのときだって加治くんを」

「もういい!」

「ヒドい女なのよ!」

「もういい、やめろ」

「自分が嫌になるわ」

からの、強引なキス!ずきゅーん!

女の口をふさぐにはこれしか知らない。って奴ですかね。

シティハンターでも見たなあ。


完全に「こういう俺、かっこいい」だよなあ。

 みてて、つらいよー。

でも昔はこういう男にすこしあこがれてた気がする!

残念、夢だよ夢、こんな人いないから。

ってゆーか、セクハラだし。

めちゃだせーし! 


あと途中でりつ子に言う、どうせ火傷するなら君との火遊びが良いって言うセリフも、なかなかどうして恥ずかしい。


だから、なんでこんなに加治の出番多いんだよお。シンジくんに何か影響をあたえるわけでも、物語に影響与えるわけでもないと思うけど。


 加治だけは存在意味が分からん、まあある意味ではトレンディの象徴、バブルの象徴なのか。

 あとこいつ、なんでスパイしてるかもよくわからないよね。日本政府のスパイらしいんだけど、政府の犬になるようなキャラなのか?

庵野監督一体、加治に何を託しているのか。


そういや、ゲンドウのデイスコミュっぷりも相変わらずで、こいつ完全に親になる資格ないやつだ。

 子どもに対して言うセリフがかっこつけるだけで、中身がない。

「お母さんの写真とか残ってないんだ?」

「すべては心の中にある、今はそれでいい」

って、いやそれ言葉はかっこいいけど、しんちゃん可哀想なだけだから。


ゲンドウはそれでいいかもしれないけど、しんちゃんには母親の思い出ないんだからさ、心の中にもないだろうよ。

そりゃ、シンジも無言でかえすわ。


それにもかかわらず、ゲンドウに対して、今日は話せてうれしかったとか、いうシンジ君。立派すぎ!

よほど、シンジは成長してるわ。

それに比べて、なんだゲンドウと加治は!完全にかっこつけのまま大人になったアダルトチルドレンじゃねーか。やれやれ。


結構多いね、ゲンドウタイプの大人って、質問に対して、もったいぶって、概念とか雰囲気だけを伝えようとする。

具体策はなし!

俺それっぽいこといってるでしょ感だけを出していくスタイル!THEゲンドウ!

しかもその概念を長時間かけて話し、若者の時間を奪ったうえに

最終的には自分で考えろという、投げっぱなしジャーマンスープレックスだ。


だれだっけ、猪瀬とかって作家がそんな本出してた気がする。


ゲンドウが指し示すもの、それは大人の性格を変えるのは無理と言うことだな。


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