第35話 視界に入った楓が悪い

「あれ、ほっといていいのか?」

 鼻と足を折られ横たわるかえでさん、それを逆さに見つめる俺。

「視界に入った楓が悪い」

 鼻折られた痛みから楓さんが大勢を崩す。ましらは視界に入った足を表情一つ変えずに真逆へ曲げた。

「相変わらず冷酷だなお前」

「手足を折るくらい楓にはかすり傷だからな」

なにそのホラー。

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