第31話 神経疑う……

「ってて……もう! いきなり切りかかるとか神経疑う……」

 俺らを捕えようとしたやつが文句を言いながら立ち上がる。

 おっとりとした話し方に聞き覚えのある声。

「あれ、りゅうくん?」

「か、かえでさん?」

 それはかつて一夜を共にした彼女だった。

「え、ましらがどうしても仲間にしたい人って龍くんらだったんの?」

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