第23話 お、お客……さん?

「お、お客……さん?」

トントンと扉が叩かれ、思わず警戒する。

小さな村。自分ら以外に人などおらず、人が来るとしたら敵だけだ。

「どうする、逃げるか」

「だ、大丈夫だよ。僕が開けるね」

足が震えている。人がいいのも考え物だ。

「は、はい」

扉の向こう、人影を認識するより前に俺の天地は逆転した。

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