第4話 始まりの始まり2

勇者がチートじゃなくて魔王がチート持ってるってなんだよそのゲーマー用のシステムわ!


「私も困っていまして……前の魔王は温厚な方だったので勇者もニートしてたんですが、今の魔王は戦いに飢えてまして冷戦状態であったのを無理やり破棄しちゃったんですよ………」


「魔王何してくれてんだよ………てか勇者ニートだったのか〜」


「今の勇者はニートではないですよ?」


俺がもらうはずだったポジション………世界に一つしかない聖剣とか使えるってかっこよくね?


「でも今の話聞いて自分が行く必要あるんですか? だってそんな強い魔王がいて弱くない勇者もいる………絶対俺より適任者は沢山いたはずですよね?」


「………まぁそうですね。

ケイゴさんより強い方や賢い方は山ほどいますね」


「じゃぁどうしてですか?」


「でも………関係ないんですよ、そんなことはね? 貴方は今話を聞いてどうしたいって思いますか?」


「う〜む………魔王って悪いやつなのかなーとは思いましたね、戦いたいだけならまだ人だって似たような人いますし………」


「そう思う人がどれだけいるか分かりませんでよね?他に違うことを言う人だっています……

たとえケイゴさんより強い賢いそう言う人を選んでも、その世界を救いたいと思わない人であれば意味がないです」


「でも俺が救いたいとおもうわけじゃないじゃないてすかぁ〜」


「本当にそう思えるんですか? ケイゴさん」


魔王がチートそんな奴を倒せと言う女神様………

俺はどうする? これは夢、夢だから別に救わなくてもいいんじゃないか………俺は…そんなこと思える訳ないじゃないかよ!

それに異世界だぜ? もしかしたらチートもらえるかもしれねーし………


俺つえー!

チーレム!できるかもしれんじゃん!


「一つだけケイゴさんの望むものを与えることができますよ?」


ほら〜な〜? 女神様も言ってるぜ? これは乗るしかないんじゃないかな?異世界に!


「答えが決まったようですね♪

……… チョロい」


「おう! 俺は異世界に行くよ! たとえこれが夢だったとしても困ってる人が俺でも救えるって言うなら! ………最後何か言いました?」


「いえいえ♪ 救ってきてくださいますか?」


「だって俺だぜ? 女神様ならわからますよね?」


「当然です! 私は女神ですもん!」


大きな胸を張り笑顔で言う女神様………


まじ女神様!


「では、望むものを一つ与えましょう! 魔力でもスキルでも貴方が手にしたいものをね」


「お、おおーとうとうきたよだな!

おれの時代がー!!」


でだ、何にするかな?

魔力を沢山手に入れて魔法で蹴散らすのもカッケーし……

スキル強いので無双ってロマンあるよなー!


でもね?でもね? 俺はそれが出来ると思うかい? デブでブスの俺がさ?


例えば………魔力得て蹴散らそうとした時に死角から攻撃されてみ? 死ぬぜ?


スキル、そうスキルを手に入れよう。でも、一つのスキルでやってけるほど異世界は甘くないだろ? 現実世界でこれだけ大変なんだ! 異世界も甘くないだろ! 絶対! そうそれは


だって俺なんだからさ………


今まで俺は無力だった、いや無気力かな?生きる理由は、正直あるようなないようなそんな感じでさ? 小説を読むの好きでファンタジー系、後はアニメくらいだし………薄っぺらい人間で何をするにもうまくいかない、見た目もブスでデブで身長は168と日本の平均169らしい……それで俺の取り柄は健康だったのに、これだぜ?


もう適当に生きてきてそして平均年齢80歳を20歳くらい下回って朽ちると思ってたのに………これだぜ? ハァ〜こんな夢だって見てる俺って……


………まぁそんなことは今はいいや望むものは、もう決まったよ!簡単な話さ死角から攻撃されても、スキル一つだけでもなく!


カンストだよ!カンスト!


死角からも攻撃されようがステータスが上なら耐えられる!


スキルなかろうがゴリ押しできる! それが………


か、ん、す、と


最強さ!


ゲームとかでも自分のキャラはまず防御固めてからやるタイプだしね。


「どうやらきまったようですね?

レベルをカンストさせるでいいでしょうか?」


「うん!♪

レベルカンスト、ステータスオール999でお願いします!」


「………ステータス999でよろしいのですか?」


「それでいいです!!」


「………分かりました。

ではレベル99のステータス999にしてあげましょう♪」


「よろしくお願いしますぅー♪」


「楽しそうですね?では………ハイ♪

これでなりましたよ」


女神様は俺に手をかざしただけだった。


「えっ?もうなったんですか? はやくね?」


「私、女神ですよ? ふふ♪」


「そうしたわ♪ 舐めてましたわ………

実際舐めたい」


「はいはい、女神だからってセクハラはいいって訳じゃないですよ?」


なんかすごく怖い………威圧感かこれが


「では、ケイゴさんの第2の人生が素晴らしいことになるよう頑張ってくださいね♪」


「はい!

魔王倒してやりますよ! できれば結婚してみたいなーなんてね?無理だと思うけど、俺だし………」


「ふふ♪ 大丈夫ですよ!………きっとね?

転移します! では応援して待ってます♪」


「えっおっわー!………………」










「行っちゃいましたね……

ケイゴさんはこれから沢山怖い思いや、辛いことを経験するでしょう。でも諦めないで下さいね? 私が選んだんですから♪


ケイゴさんどうして貴方を選んだか………

貴方のような方は地球に57.833人いますよ、

その中で選んだ理由は……


















女神のみぞ知ることです♪

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