sky story

YUKA

第1話 始まり

ガタンゴトン、ガタンゴトン

繰り返される

何ともいえない心地よいリズムを身体全体で感じながら

フッと息を吐く


窓の外に目をやると


ポカポカと暖かい光が目を突き抜け

脳を通り、喉、肺、内蔵、足先を通り抜け

ぐるっと周って

到着地点である

心をそっと抱きしめる


秋空の下


気持ちがいいなあ


そして、またそっと目を閉じかけた

その瞬間


ゴチンッ

頭に雷⚡️が落ちたような衝撃

瞬く間に、衝撃は全身を駆け抜けた


身の危険を感じ


ハッと目を見開いたと同時に

お腹の底から




「痛ーーーーーーい」

と、絶叫にも似た悲鳴が



「着いたぞ」

目の前の男は、そう言って

さっさと座席を立ち出口の方へ


慌てて、少女も同じ方へ



私たちは世界の幸せを目的とした会議

別名世界会議に出席する為

国の代表として遠路遥々、ランジ国にやって来のだ。


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