夢望の日記 @1

 四月二十七日。


 今日は、結叶くんといっぱいくっつけました。やっぱり男の子って感触が違います。

 告白してみた時には『あんた、誰だっけ?』なんて言われちゃってそれはもうショックでしたけど、なんだかんだで付き合うことができました。

 昨日は本当に緊張しました。だって、名乗ってから『ごめんなさい』なんて言われちゃったら私のメンタルがどうなってしまうのか、わかったもんじゃないですから。

 でも無事に承諾の返事をもらえた時には、それはもう、嬉しさに飛び上がってしまいそうでした。

 ……前々から、結叶くんのことは気になっていたんです。

 だから、いざ行動に移して告白を決行したあの日はやってよかったなって思っています。といってもその時は『え、やばい振られちゃった!?』ってたいそう不安になったのですが。

 ともあれ、私は結叶くんと付き合うことができて嬉しいです。

 しかも、明日はデート(^^♪

 楽しみです。楽しみすぎて眠れません。

 だからいつも書いているこの日記も、今日は長文になっちゃってます。寝れないから気を紛らわすために、ですけど。

 あ、そうだ、今日は結叶くんと初キスもしちゃったんでした。間接の。

 ……思い出したら恥ずかしくなってきちゃいました。

 だって、私の飲んだものを結叶くんも飲んだんですよ。私の口をつけた……。

 ……体と顔が熱くなったのでもう寝ましょう。これ以上やったらむしろ寝られない気がします。



 ―――――――――――――――――――――――


「ふう、じゃあもう寝ましょうか」

「ん、夢望何書いてんの?」

「あ、お姉ちゃん」

「んー、なになに……へー。上手くいったんだね」

「ちょっ、返してよ」

「楽しそうだなあ、青春してるなあ、けしからんなあ」

「もう、からかわないでよ」

「でさ、夢望」

「なに、お姉ちゃん?」

「早く寝なくていいの? もう十二時回ってるけど」

「あ、そうだった、おやすみお姉ちゃん!」

「……尊いねえ」

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