4.[8月3日]

帰省3日目。昨日よりも早く目が覚めた。まだ明け方。太陽は昇っていない。

ふと、窓の外を見た。家の裏には、畑の向こうに大きい川が流れていてその川の所にちょこんと。よく見ると、正則が座り込んでいる…。

家の裏口と言うか、勝手口から畑を突っ切って正則の元へ走った。

僕「正則君、どうしたの?こんな早朝から」

話しかけたとき、うるきゅーんな目で見つめてくる。

正則「源田さん…、戻ってきてくれてありがとうございます」

僕「どういたしまして。でも、なんでそんな泣いてるの?」

正則「源田さんが戻ってきてくれて、ボク、とても嬉しくて…。でももし夢だったらって…」

僕「正則君…。そんなこと思ってくれてありがと。とっても嬉しい」

正則「っ…!今日、ボクんちに来ません?」

僕「うん。行くよ」

……

所変わって、11時。

もう約束の時間。博多先輩のナナメ前の舗装されていない道を行く。

10分経った所で、正則君の家に着いた。

正則「あ、源田さん!いらっしゃいませです!」

おっと、お出迎え。

家の中に入ると、見た感じ日本家屋を建て直したらしく、中にはwi-fi等も完備しているそうで、パスワードを教えて貰い、繋げるとLINEは勿論、YouTube等の通知が一気に来た。

ゲームなども色々あって、しかも増えている。

5年前は任天堂64とかファミコンとかPS3とかだけだったのに、今じゃXBOXやPS4等も増えていた。

PS3は自己修理済だそうで、CPUも交換したそう。

PS4はSSD交換していると言っていた。

僕「正則って、ゲーム好きだよね」

正則「はい!ずっと前からなんですよー?」

僕「イチバン何が好き?」

正則「えっとー、これとこれとかですね」

と出されたのはBACK TO THE LIFE。なかなかの大ヒット作を出してきた。

このゲームは自分の拠点を選んで次々にアンロックすると言う。オープンワールド系のゲームで仕舞いには日本中を回れることから会社はかなりの収入を得ている。

もうひとつは410㎞/h。自分の好きな車を選んで育てていくゲームで、さっきと同じ会社が作っている。

僕「なかなかいいのもってんじゃん」

正則「このゲームの会社が好きなんです。なんと言うか、冒険できて自由度もクオリティも高くて、皆の要望に答えました!ってカンジで」

僕「なるほどね。じゃ、今度ゲームあげるよ」

正則「やったぁぁ!」

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