第4話

 そういえば、明日はわたくしの主、北条 麗奈様のお誕生日でした…いや、勿論、なにもプレゼントを用意してないわけじゃないですよ??ですが…お嬢様の好みがあんまりわかんないのですよ、はい。とりあえず、なにか好きなものを聞き出してこねば…

「お嬢様って女の子らしいものとかが好きなのですか?」

「え、いきなり何よ…そりゃそうよ。ファンシーなものとか、コスメとか?あと可愛い動物ね。」

ファンシーな要求がきましたね…お嬢様はこんな男がファンシーショップで一人目を光らせて悩んでるのをどうと思いますかね…

「そういえば、隼人この間わたくしを騙して歯医者で治療させたわよね?許さないわよ」

きっ、と睨み付けてくる。

「いえ、何のことでしょうか?」

「あんたはクビよ!!このペテン師!!!!!!」

「お父様からの命令ですので、そんなこと無視できるわけないでしょう…」

イライラとしたように足を組む。ふん、と鼻を鳴らし

「いいわ、次騙したら給料減らすわよ。」

「そしたらストライキ起こしますね。」

大きなテーブルを挟み、睨み合う…

「ところで今日の夕飯は…」

「話を逸らすな馬鹿執事!!」

罵声を浴びせられ、クッションを投げつけられる。ぶっちゃけ、何気に痛い…

「あんたなんかより、猫がいた方が楽だわ!!」

ムキになったのか、怒ったように部屋に戻るお嬢様。

「…猫ねぇ」

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