第5話 逃亡

ここはロッジの一室、あの後カズ達はロッジで身を隠すことにした

「とりあえず中に入って来なければ見つからないと思うが…」

「しかしいつまでもこうしているわけにはいかない…そうですよね?トモカズさん」

「でも一体どうするんですか?せめて手がかりでもあれば…」

カズはしばらく黙っていたが…


「ッ!!伏せろおおおおおおおおおおおおお!!!!」

突然叫びだすとドアに向け木刀を投げる

ガンッ! ミシィ…ギィ…

ドアに木刀が刺さり開く


「いきなり木刀を投げるとは…酷いじゃないか後少し遅れていたら…」

オオカミが部屋に入ってくる

「ご自慢の鼻と耳で嗅ぎつけたか…隠れるのも楽じゃねえらしいな」

「アリツさんのロッジを汚すのは悪いけど今始末しなきゃ逃げられるからね…それに殺人事件が起きてそれを解決するのも探偵漫画の醍醐味だろ?さあ死に顔を見せてくれ」


部屋の中で沈黙が続く


「…………」

「………はあッ!」

突然オオカミが爪を振りかぶった

「くっ…危ねえ」

カズは間一髪で躱す

「はああああああああ!」

ゼロが刀を振り下ろそうとするが

「待て!相手がセルリアンだったらいいがこいつは!」

カズがそれを止める

「全くめんどくさい事になりましたね!じゃあどうしろと!」

「知るか!俺が聞きてえよ!」

カズはドアに刺さった木刀を手に取りオオカミを突き飛ばした

「ぐっ…」

「走れええええええええ!!!」

カズは2人に叫んだ

かばんとゼロは頷き部屋を出て行ったその後をカズが追っていく


「もうロッジにはフレンズが集まっている…逃げ場はないよ」

オオカミが呟く


「一体どこまで逃げるつもりですかトモカズさん!」

「逃げるしかねえんだよ今は!とにかく走れ!」

するとかばんが

「あれは…コウリュウさん!」


「さあてようやく見つけたぜよ指名手配犯」

「チッ…どうするか…」


「追いかけっこは終わりかい?」

オオカミが追いついてきた

「…ここまでか…」


コウリュウが手から光を出しカズ達へ向け投げる

カズは顔を伏せるが…


「少し大人しくしてもらうぜよ…オオカミ…」

オオカミが光の縄に縛られていた

「これは…一体…」

「あはははははは!全く見つけるのに苦労したぜよ!あはははははは!」

笑うコウリュウの後ろに博士が…

「よくも裏切りましたね…コウリュウ…」

「おっとぉ油断してたのお…」

「裏切り者も始末するので……う…」

攻撃しようとした博士が突然倒れる

カーン…博士のそばに何かが落ちる

「これは下駄…かのぉ…」


「全く何やってんだ俺らの長は…パークを救った2人のヒトを消そうとするなんてな」

博士を気絶させたのは

「お前は…ノ●ッチ!」

「ツチノコだよぉ!!久しぶりだからって間違えるなぁ!!!!!」

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