第17話幸せの時間はどういうものか僕にはわからない


早川さんとの一ヶ月のデートで選んだ場所は日本でもトップクラスの大きさを誇るレイグタウンで映画を見たりすることにした。



待ち合わせ場所に選んだのは高校前のコンビニ。

この場所は、かつて水野あかりとのデートした場所と同じ場所だった…。



ぼくは待ち合わせの30分前に着いてしまった。それだけ楽しみしていたのかもしれない。

まぁ学年1の可愛さを持つ彼女がいたら、これでも遅いと思ってしまう心境にぼくはいた。


そして待ち合わせ時間の10分前に早川さんは来た。

彼女はとても可愛い服装で来ていた。

化粧も軽くしており、僕とデートする為に化粧もしてくれてるなんて思うと思わず叫びたくなるほどうれしい。

てか最近ぼくはキャラ崩壊している気がしてならない。

前までは女子のどんな姿でいても冷静でいたのに、今は思春期の男子高校生の正常な反応を脳内でしている気がする。

脳内でなのでまぁ問題はないと思うけど…



「どうかな、今日の私?」

ぼくはたぶん顔が赤くなりながら、

「とっても可愛いです。マジパーフェクトウーマンです。」

早川さんも顔が赤くなってありがとうと言ってくれた。


そのあと二人で15分ぐらい歩いてレイグタウンに行った。


まずお目当ての映画の内容は恋愛映画だった。

当然見たいと言ったのは早川さんの方だった。

内容は彼氏の方が重い病気にかかり、二人で支えあいながら生きていくというストーリーだ。


あんまり泣かないぼくでも少し潤っときた。

早川さんのほうは泣いていた。

とても綺麗に泣いていて映画を見ないで早川さんの方を向いてしまった。

早川は静かに泣いていた。

もしもこれが水野あかりなら声にだしながら泣いているんだろうなと思った。

そしてこんな時にでも水野あかりを考えてしまう僕は他の女の人を考えるのは最低だと思ったので水野あかりのことを考えるのをやめて、映画に集中した…




映画も終わり、僕たちは夕食を食べることにした。


お店はイタリアンのお店にした。

食べるものを注文し終わり早川さんが効いてきた。

「お互いに好きになった部分を言い合おうよ」

恥ずかしいけどいいよと言った。

「じゃあ言い出しっぺの私から、私はやっぱり文化祭の時の演奏でとてもカッコよく見えたからかなー、それにいつも私の隣で支えてくれてたから、それがとても嬉しくて好きになりました。」

想像以上に恥ずかしかった。

これは言う方も言われる方もとても恥ずかしいと言うことがわかった。

早川さんも顔がすごく赤かった。


「じゃあ次はぼくの番なので言います。

僕は…昔はみんなをまとめる力があるところや、僕にはないものがある早川さんに恋してたというか憧れてました。でも文化祭実行委員を一緒にやって、この人も失敗したりしてまわりを頼っているんだなと知ってからは、隣で僕が支えられたらいいなと思い始めてから好きになりました…。

なので、僕は今の早川さんの全部が好きです。リーダーシップや時々天然なところ、頭がいいところ、可愛いところ、全部全部好きです!」

思わず最後の方は大きな声になってしまった。


周りのお客さんにも聞こえて、ヒューヒューとか冷やかしの声が聞こえた。



人生でトップクラスに恥ずかしかった。



「ありがと…でも今半端なく恥ずかしです…」

笑いながら早川さんは言った。



ご飯も食べ終わり、店を出た。

本来ならここで解散するはずだったが、僕はあるサプライズがあったので近くの湖に行こうと言おうとした。

「あの」 「あの」

彼女も同じタイミングで言ってきた。


お互いにどうぞと言ったので僕の方から言った。

「近くの湖に帰る前に少し行きませんか?」


彼女も同じことを考えていたらしく、湖に行くことにした。



湖に着いたが、暗くて湖の色は分からなかった。

少し肌寒かった。


サプライズのプレゼントを渡すことにした。


「あの、一ヶ月記念のプレゼントです!

受け取ってください!」

僕は時計をプレゼントした。


「嬉しい…ありがと!とっても大事にする!」


彼女は嬉しそうだったので、良かった。

女の子が好きそうなのもの、プレゼントを買う前日ネットでたくさん調べたのでその甲斐があった。


「でも、かぶっちゃったな…」

なんと彼女からもサプライズのプレゼントで時計を貰った。

とても嬉しくて泣きそうになった。



お互いにつけることにした。



風が出てきて、彼女がよろめいて、僕の方にきた。


ほぼ抱き合っているような形になった。


そしてお互いの顔もとても近かった…


心臓が裂けそうなぐらいドキドキしていた。

手汗も半端なくかいていた。


彼女が目をつぶった。

そして僕も彼女の顔に近づいて…


僕は人生ではじめて異性と唇が触れた。


そして、僕たちはお互いの顔を見たあともう一回彼女の方からしてきた…


終わった後互いに暗い夜の中でも顔が赤いことがわかりぐらい、照れていた。


そのあと彼女を家まで送りデートは終わった。





なぜか早川さんとキスしていた時でも僕は水野あかりのことを僕は忘れられなかった。

なぜなのだろうか、キスするとき少し戸惑った。

はたして僕は間違ったことをしているのか僕には分からなかった…




文化祭から水野あかりからメッセージは一回もきていなかった………






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