第6話 破滅ルート、歩んでる?


 うん、地味な顔だ。

 すごく落ち着くな。


 どうしても美男子な兄たちを見慣れてしまっていたので、目の前にいる少年と目が合った時、そんな感想を抱いてしまった。

 決して日本人的な美意識センスから見て、ブサイクな部類というわけではない。むしろ、中の上だと判断するぐらいには整ってはいる。それでもやっぱり、父や兄たちの美形揃いと比べると、どうしようもない程ゆったりと構えられた。


 しかし、安心している場合でもない。


 この庭園にいるって事は、フローレン家と関わりがないはずはない。

 まずは彼が着用している服に目を向け、身なりから察するに小姓だと判断する。正直、屋敷内にいる膨大な使用人の一人一人を覚えているわけでもないし、そもそも『ちいさな薔薇の館リトル・ガーデン』にこもりっぱなしのボクが顔を合わす使用人なんて一握りしかいない。

 

 つまり、どんな子かわからない。そして、この子が我が家の事情、つまりボクがこの屋敷から外に出てはいけないという規則を認知しているかも不明だ。最悪、両親や兄たちにバラされ、この小さな冒険劇が始まってもいない内に、終幕を迎えてしまう可能性も出てきた。



 さらに言えば、窓から何の問題もなく飛び降りる瞬間を見られてしまったかもしれない。彼がボクの魔力を制御する『手袋』について知っていたのなら、魔力が封じられた状態で、どうしてあんな芸当ができたのかと疑問に思うかもしれない。


 それを万が一にでも、父リディロアに知らされたりでもしたら……。


白黒びゃっこくの魔法教会』の神父さまを脅したように、父は生粋の貴族だ。いわば大企業の社長のようなもので、利のためならば切る時はスパッと文字通り首を切り捨てることもありえるだろう。


 本で調べた限りだけど、未だに魔眼や精霊に関しては未知の領域だ。

 参考になる文献が見つかってないわけで……この異能が、世間一般、というより人間にとって受け入れ難いモノだった場合、よりボクの価値は最悪なモノとなる。加護をくれた肝心のゴビニャに尋ねても『わからにゃー』の一言で終わってしまうし……。

 ボクが真にかばいきれない異端、異常性を持つと判断された場合……ボク一人の命と、兄たちや母キャトリンの未来、積み重ねてきたフローレン家の威光、どっちを取るかと言えば後者だろう。



 あの父の事だ。

 愛はあれど、最善を尽くす。


 ボクという存在が家族に危機をもたらすと断定されれば、抹消される事もありうる。現に『貴族名鑑とお家騒動』という歴史書じみた本には、各名家の系譜が記されているなか、政略的な闘争、相続問題、家々の諸事情により、暗殺・毒殺などで家系図から、死亡と記録されている人物がかなり存在していた。



 そういった諸々の事を踏まえ、この目の前にいる少年とはぜひ円滑なコミュニケーションを計り、なおかつコチラの要望を全て呑ませるという状況を作らなければならない。

 この子への対応は、慎重に行わなければ。


 そして先程、彼がボクに向かって言ったであろう言葉を反芻する。


『人が振ってきた……て、天使?』


 そこから導き出す最適解、相手に何も言わさず、こちらが会話の主導権を握る第一声は、これだ。伊達に勤続3年の社会人経験を甘く見ないで欲しい。







「はい、わたくしは天使ですわ!」



 


 ふぅー。

 我ながら痛い子だ。

 やれやれ、こんな台詞セリフを堂々と言い放つ日が来るなんて思いもしなかったな。


 しかし、このちょっとした恥ずかしい行いも無駄にはならないだろう。

 なぜなら見た感じ相手は8歳か9歳ぐらいの子供だ。

 

 うまくごまかされてくれるはず。

 なんていったって、こっちは天使だと言い張ったのだ。天使降臨を信じたなら、おののいてかしこまり、ボクの要求を全部聞き入れてくれるだろう。



「……ふぅーん?」


 何やら、コチラをうろん気に眺め、視線を上下へと移動させた少年。

 おい、子供だろうに。なんだその反応は……。

 頭から足の先までボクを観察した後、彼はさらにボクの頭上、ちょうど飛び降りてきた窓の部分で視線を固定させた。そして、少年はそのまま軽く肩をすくめ、こう言った。



「ま、貴女あなた様がそう言うのであれば、そうなのでしょうね」


 ジト目でボクを見つめる彼の表情は、全てを承知した子供をあやす大人の目をしていた。

 半ば呆れた様子で溜息までついている。

 妙に大人びた子供だな……。


『どうして、こんな面倒事に……』



 なんてボソリと独り言まで呟いていた。

 これは、ボクが誰であり、どのような理由があって『ちいさな薔薇の館リトル・ガーデン』から出てこないのか知っている様子だ。



 盛大にミスったな。

 まさか10歳にも満たない子供に呆れられてしまうとは……しかも、どうやらボクとの遭遇を良くは思っていない様子。


 これが4年間、人間の・・・他人と会話を交わす機会のなかった弊害へいがいか。ほとんどが気心知れたメイドのユナが会話相手だったし、日々の一番の話し相手である精霊たちは素直で単純だから、いつの間にか自分の思考回路までもが単純になっていたのかもしれない。



「……まずは貴方あなたの名前を名乗りなさい。だれなの?」


 一度、天使と言い切ってしまった手前、ここは下手したてに出ることはできない。

 高圧的な態度になってしまうが、ボクのお忍びとも言えない脱走を秘密にしてもらうにはコレしかない。



「……失礼いたしました。クリストファ・ローウェンと申します。フローレン家の小姓こしょうをさせていただいております……」


 抑揚のない声で名を告げ、片膝を突いて忠誠のポーズを取るクリストファ少年。これは間違いなく、ボクの正体に気付いているようだ。

 まずい。


「こんなところで何をしていたの?」


 自分が問い詰められる前に、聞いてみよう。


「庭園の植物に水を……庭師のモーグリが体調不良とのことで、今日は自分が代役をつとめさせていただいております。あなた様は……」


 おっと、なにをしているかって?

 こしゃくな! さえぎるとしよう。


「そう。御苦労さま。それで、私がここにいる事だけど、誰にも話してはならないわよ?」


「………………はい」


 しばらく考え込むように無言だった彼だけど、どうやらフローレン家のご令嬢に逆らうのは得策ではないと判断したのだろう。



「一切の他人・・らさないと、お約束いたします」


 大人しく約束までしてくれた。


「よろしい。それでは一つ、この辺を案内してもらってもいいかしら? もちろん、誰にも見つからずに」


「はい……え?」


「誰にも見つからず、ほんの少しの間だけでいいの」


 あまり長く部屋を開けても、メイドのユナが勘付きかねない。

 いつも通りであれば、そろそろ扉越しから何か入り用ではないかと尋ねてくる時間だ。


「……さしでがましい事を申し上げますが、屋敷内にお戻りになられなくてもいいのですか?」


「クリストファ、あなたはフローレン家に仕えているのでしょう? でしたら、私もフローレン家に名を連ねる者よ。はやく案内しなさい、誰かに見つかってしまうわ」


「いや、しかしですね……」


「お父様に、あなたの事は伝えておくわ」


 言われたら困るのはボクの方だけど、ここはもう強気で押し通すしかない。

 必殺、言い付けてやる攻撃。


 我ながら、子供相手に何をしているのかと自嘲気味になる。だけど、久しぶりに外の空気を満喫したいという欲求は確かにあり、それを解消するにはコレしかないのだ。



「……かしこまりました、お嬢様。案内させていただきます」


 こうしてクリストファ少年とボクの、城内探索という小さな冒険が幕を開けた。と言っても、この日は久しぶりに庭園内を散策するのみで終わっている。いつも窓から眺める景色は綺麗ではあったけど、やっぱりこうして間近で見た方が気分も清々しくなる。



「じゃあ、また明日もここに来るのです」


 このクリストファという少年は使えそうだ。

 人目を忍ぶにも、屋敷内の構図を網羅している案内役がいた方が心強い。


「えぇ……」


 こう見えても暇ではないんですけど、と少し不満気な顔をされた。

 たしかに仕事の邪魔をしては悪い。


「これは私としたことが、はいりょ不足だったようね。いいわ、クリストファがヒマな時だけでいいから私に付き合ってちょうだい」


 するとなぜか、彼は驚いているようだった。

 もしかして、そこまでが気が使える奴だと思っていなかったのか?

 失礼な。多少は強引だったと自覚はしているけど、子供相手にそこまで無理強いできない事ぐらい把握している。それに今までのは、『天使』だと名乗ってしまった手前、あとに引けなくなっていただけなのだ。


 ボクが内心で子供じみた言い訳を述べていると、彼は目を伏せて粛々と頷いたのだ。



「かしこまりました。お嬢様」






 帰りはもちろん、窓から侵入した。

 というのも、やっぱり風精霊ウィントたちに語りかけると、少しずつゆっくりとだけどボクの身体を浮かせてくれ、無事に自室へと帰れたのだ。誰にもお咎めされることなく、小さな冒険はこうして終幕を迎えた。


 クリストファといえば何だかんだ週に二、三回は顔を見せてくれるので、好意に甘える形でわずかな時間だけれども屋敷内を散策できた。

 夕方の屋敷探索はボクの小さな楽しみの一つとなっていた。


『クリストファ少年はいい奴だにゃー』


『そうだねゴビニャ。今日も来てくれるといいんだけど……ずーっと部屋にいるのは退屈だ……』


『……』


『って、ゴビニャ、聞いてる?』


 どうやらゴビニャはいなくなってしまったようだ。

 これでまた暇な時間が来てしまった。今日は珍しく、メイドのユナは一日休暇を出しているので代わりのメイドがいる。けれど彼女を話し相手にするのも、何となく気が引けてしまう。


「はぁ……」


天地の眼てんちむ』と『精霊語りカタリナ』を使って、精霊と話でもするかなと思い立った時、ドアがコンコンとノックされた。



「ユナ?」


 しかし、ユナであれば『失礼してもよろしいでしょうか、お嬢様』と声をかけてくるはず。



「ちがうよ、リリア。お父さんだ」


「……お父様……」


 突然の父来訪に、もしかして無断外出がバレたか? と懸念する。



「入ってもいいか?」


「も、もちろんですわ」


「では失礼するよ、マイレディ」



 そう言って数日ぶりに顔を合わすリディロアは、相変わらずの爽やかな美丈夫だった。

 銀髪をサラサラとかきわけ、『ふぅ』と仕事の疲れを吐き出すように椅子へと腰掛ける。何をしてもさまになるけど、うーん……死の恐怖がゾワリと背筋から這い寄ってくる感覚が、どうしても馴染めない。



「もうすぐリリアの命名式を行う。今日はその日どりを決めに来た」


 命名式……そういえば貴族は七歳になると正式な名を親から授けてもらう、という習わしがリルベールにはある。フローレン家もご多分に漏れず、その通過儀礼を長男であるルーカスや次兄のアルトは終えている。

 ルーカスはルーカシオン。

 アルトはアルトノアという名をそれぞれリディロアからもらっている。


 魔力なしでも、正式な名をもらえる番が来たのは純粋にホッとした。



「それでだな……ルーカスなのだが、お前の命名式の日には休校申請書を出してまで、わざわざこっちに戻ってくるという手紙をもらってな」


 12歳となったルーカスは今年から貴族の子弟や一部の特権階級が通う王都の魔法学院に入学している。全寮制であるため、今はこのフローレンの城には不在なのだ。

 命名式は確かに神聖な儀式として扱われているけど、その立会人は親がいれば事足りるはず。どうして兄は遠方からはるばる戻ってくるのだろうかと、疑問を抱いたところでリディロアが微笑みながら答えてくれた。


「ルーカスは本当にお前の事を可愛がっているようだな。お父さんも負けたくはないのだが、最近執務の方が忙しくてな……なかなか顔を出せず、すまないな」


「いえ、お仕事がんばってください。ですが無理のし過ぎはなさらないよう、お願いしますね?」


 働き詰めで倒れ、入院した会社の先輩を思い出しながらなんとなくお気になさらずと伝えておく。本音を言えばこっちの精神衛生上、そのイケメン面を見なくてすむしな。



「……リリアは本当に良くできた子だ。こんな屋敷内にずっと閉じこもる生活を余儀なくされたら、多少は性根がねじ曲がっても無理はないと言うのに……」


 退屈ではあるけど何不自由ないし、前世で毎日働き続けていた身としては……心配ごとも少ないこのぐーたら生活、俗に言うスローライフとやらを十分に満喫している。リディロアが思っている程、不満もなければ、むしろ幸せとすら感じている。

 ニート生活万歳だ。


「もう少しの辛抱だからな。全て父である私に任せなさい」


 しかし、リディロアは七歳であるボクが気丈にも平気な素振りをしていると思っているようで、何やら気になる発言をしてきた。


「えっと、お父様。何かされるのですか?」



「ん? まぁその話はまた後日にしよう。それよりも、わかっているとは思うが、魔力がない事については誰にも言ってはいけない……」


「え? はい、それはもちろんです」


 今更、どうしてそんな確認をしてきたのかと少しだけいぶかしみ、首を捻る。

 しかし、リディロアはさして気になる素振りを見せることなく、話を続けるのだった。



「では、命名式の日取りなのだが、ルーカスの休みが取れる日は……」




 ◇


 こうして命名式の日は訪れた。

 父であるリディロアからつつがなく真の名を授かったボク。


 そんなボクを祝い、久しぶりに家族全員がそろっての小さな宴会が開かれた。

 もちろん、魔力なしのボクを考慮して参加者は家族だけだ。

 


「リリアロエ、今日はおめでとう。これでリリアも一歩、大人に近づいたね」

 

 長兄のルーカスは心からボクの命名式を喜び、祝福してくれていた。

 少し見ない間に、ルーカスの背はちょっとだけ伸びたようだ。

 というか、うーん…………どんどん美少年に拍車がかかってきている。



「リリアロエー、今日はたくさん食べろよ。筋肉をつけろ、筋肉を。じゃないと強くなれないぜ」


 アルトはいつの間にか筋肉バカになっていたようだ。

 妙に筋肉、筋肉とうるさい。

 

 顔だけは可愛らしいけど、中身は残念でむさくるしい。

 成長期に無理な筋トレは身体に良くないと言ってやろうか、余程迷ったけどやめておいた。詳しく教えてくれ! とか言われたらめんどくさい。



「リリアロエ。これは私のお母様から受け継いだブローチよ。あなたを愛する証として、これを譲るわ。ずっと閉じ込める様な扱いをしてしまって、ごめんなさいね……」


 母キャトリンは目に涙を浮かべながら、大切そうに紅い宝石が散りばめられたブローチをくれた。



「リリアロエ、分かっているとは思うが父さんからはリリアロエという名がプレゼントだ」


 もちろんわかっていますよ、ありがとうございます。と返しておく。


「まったく、自分の娘にも、もっと気の利いた事が言えないのかしらね」

「なっ! その言いようでは、リリアロエだけでなくキミにも普段から言えてないように聞こえるじゃないか」

「そう言ってるのですよ」

「なんだと、キャトリン。今夜は覚えておけよ、鳴かせてやるぞ」

「あら、楽しみですこと」


 と、キャトリンの涙はどこへいったのやら、夫婦円満のご様子だ。

 あの勢いだと弟か妹ができるかもしれない。




「さぁリリアロエ、僕からのプレゼントは王都からのお土産だよ」


「おい、リリアロエ! こっちの七面鳥が美味しいぞ」


 なんだかアロエアロエうるさいな。


 正直、自分の名前がリリアロエとかうける。

 前世で胃の調子を整えたり、便秘解消のために良く食べていたアロエヨーグルトを彷彿させる名前なのだ。


 ほんと、自分の名前がアロエとかうけるとしか言いようがない。


 あれ、なんだこの既視感デジャヴュ

 アロエとか……うける?


 たしか前世でもまったく同じ感想を抱いた事があるような……そう、あれは元カノの趣味に合わせて攻略してみた闇乙女ゲームのプレイ中に、主人公の恋路をさんざん邪魔してくる悪役令嬢が現れた時だった。その令嬢の名はリリアロエ。『悪役でアロエとかうけるな。しかし、色々うざいなー』と、馬鹿にしながら奴の魔の手をたくみにかわし、病んでるイケメン共を攻略して共に世界を滅ぼしたなぁ、と懐かしい記憶が蘇る。



 たしか、ネットの評判じゃ『健康食品の名前にした奴誰だよ。有効どころか有害物質令嬢だろうが』『アロエ(食べ物)が嫌いになった』と言われるぐらい、それはもう悪辣な嫌がらせを主人公にする彼女。

 あのゲームの世界では黒髪黒目は非常に貴重で珍しい存在で、その悪役令嬢も黒髪黒目、ややきつめな顔つきだがとても美人。そして暴走するほどの魔力を持っていると噂されていた。家柄だけは高位でありながら、影では成り上がりと揶揄されていたけど、親類全員が強大な魔力持ちで実力も折り紙つき。剣のたしなみも異常な程強く『黒薔薇の魔剣姫』などと恐れられていたな。しかも一族の領地位置が、敵国の防波堤の一翼も担っている、国防の要でもあるため王族もないがしろにできない存在だった。離反などされたら、被害は甚大じゃないだろう。だからこそ、みな彼女の横暴に逆らえずにいた。むしろ中小貴族の令嬢は、主人公いじめに迎合し従ってさえいた。まぁ結局どのルートでもアロエお嬢様は投獄されたり、死んでしまったり、殺されたりと悲惨な最後を迎える事になるのだけど。



 あのゲーム、確か舞台はちょうどルーカスが学んでいるような、貴族ばかりが通う魔法学院みたいな感じだったな。


 ふむ。

 なんか共通点が多いな。


 って、ちょっとまてよ?


 ボクはすぐ目の前で、七面鳥をむさぼる筋肉バカ兄貴を眺める。



「おまえも、やっぱ、食うのか?」

 

 いや、今はいい。

 たしかリリアロエ悪役令嬢には兄がいて、そいつが攻略対象のうちの一人、確か名前は……ノア様とか呼ばれてたな、えーっと正式な名前は……アルトノア……。


 うん? うちの次兄と同じじゃないか。

 アルトノアねぇ……。


 で、妹であるボクがリリアロエ。




 …………。






 おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい。

 え?


 まってくれ、ちょっとまてよ。




 ここってもしかして、もしかしなくても闇乙女ゲームの世界?


 それでボクは、悪徳令嬢役のリリアロエ?


 将来は身の破滅が待ってるってことか?




「……冗談だろ?」


「冗談なんか言ってないぞ。七面鳥、食べろよ」



 思わず出てしまった素の口調と独り言、それに律儀に返答するアルトノア。 

 七面鳥なんかどうでもいいからな!



 ボクのお気楽な、異世界令嬢スローライフが幕を閉じた瞬間だった。


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