11.マーカーを置きながらあっさり稿を作る

 原稿は以下のようなマーカーを置きながら書き進め、適宜もどって埋めたり変えたりします。

 この段階で「物足りないけど物語としては最低限成立している、大妥協すれば提出もできる」状態までもっていきます。プロットがあるからできる。


・★

 あとで書くマーク。真後ろに簡単なメモが付随

使用例↓

 彼女は美しかった。

 付き合い始めたのは三年前。二人とも短大生だったとき。

 ブーツのよく似合う女性だった。この季節は★ブーツの種類とか服装 、背筋を伸ばし体軸をぶらさず凛と歩いていた。こん、こん、道を叩くヒールの音が、花のように開いては散り、咲いては消えていた。★美しさの描写もっと


・////

 ここまで書いたマーク。作業の最後に入れる。特にリメイク作業で重宝。


・★★★

 飛びますマーク。あいだスッ飛ばして書いたときに置いておく。あとで埋める。

使用例↓

 丸ノ内線が怠惰に揺れている。僕はその座席で携帯を、スーパーのチラシアプリを見ていた。

★★★

 彼女が交通事故にあったのは三年前の今頃、菊盛りのころだ。


・<!---hogehoge--->

 コメント欄。自分、あるいは読んでくれる仲間や一緒に執筆する人のための伝言。

使用例↓

 彼女は、口を押えて泣いていた。

 彼女が何を見たのか察し、僕はシャツを引っ張りさげた。下腹を隠そうとするが、丈が微妙に足りない。

<!---ここもっと露骨でもいいかな?--->

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