問㉝ 伏線はお好きですか?

 ちょっと長引いてますが、まだ承に関しての話です。


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 前回までをおさらいすると、喜怒哀楽の感情とか、想像力を駆使したエピソード、そんなものが好きなので自分なりに盛り込みたいと思っていますよ、という話だったと思います。

 もちろん私自身の創作の心がけみたいなもんです。


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 さて、他の作家さんのコメントの中に承を『橋渡し』に例えた方がおりました。

 起から転への通路みたいな感じですね。

 これは私も同感です。

 この橋をなるべく楽しい気持ちで渡っていただき、クライマックスシーンへとたどり着いてほしいと思ってます。


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 加えてこの橋という表現が指すもう一つの意味合いは、寄り道のないまっすぐな一本道、そんなイメージかもしれません。

 ではこの道を一緒に歩いてもらうために必要なものはなにか?


 これはもう『興味を持ってもらう』というのが何よりだと思います。


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 ということで真っ先に思い浮かぶのは『伏線』ですね。

 これもはっきりわかる伏線を書く人と、巧妙に隠すのが好きな方と二つのタイプがいると思います。

 私は完全に前者です。


 、こんな傍点を入れて強調することもしばしばです。


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 しかしながら伏線を張るというのは、結構難しいものです。

 そもそも伏線ってなんだろう? という疑問もあります。

 ここは私にしても明確な答えはない状態です。


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 とはいえそんなことを言ってたら何も分からないし前進もしませんね。

 たどたどしくとも具体的に語っていきましょう。


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 私の張っている伏線は基本的に『宙ぶらりん』の状態になっているものが多いです。


 基本は『不思議な状況だけ』を説明する。

 決定的なことを書かずに『匂わす』というのもありますね。

 あとは敢えて『穴だらけ』というか『虫食い』みたいなパターン。


 いずれも自分の中ではハッキリ答えとか結論が出ていても、そこを巧妙に隠すわけですね。

 全部説明せずに宙ぶらりんにする。


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 ちなみに一番伏線が多かったのは多分、某アトランティスです。読んだ方はなんとなく言わんとしていることが分かるかと(宣伝のつもりはないので、ここは聞き流してくださいね!)。

 まぁあまり具体的ではないですが、そんな感じです。


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 この微妙に足りない、宙に浮いている状態はストレスになりかねないものですが、答えを知りたいという気持ちになってくれる場合もあります。


 序盤にも書きましたが、問いかけや謎があると、人は答えを用意するものですし、それが合っているか気になるものです。


 まぁカッコよく書きましたが、読んでいる立場からするとそうですね!


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 でもこの伏線がうまく機能すると、クライマックスでその理由が明らかになったりすると、うぉぉぉと盛り上がったりするんですよね。

 もうその快感のためだけにせっせと伏線を考えるわけです。


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 また長くなりました。


   ✒


 みなさんは『伏線』というものをどんなふうに考えてますか?

 その上でこんな感じで張っている、なんて話を聞かせてくれると嬉しいですね。













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……ちなみにこの『ナイショ話』にも最初から伏線が張ってあります。


 あ、騒ぐほどのものでなく、小さな伏線ですよ。


 でもこの種明かしがうまく機能するといいな、

 なんてひそかに思ってるのはナイショです。


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