連続射殺的他人の創作評論

連続射殺魔

ボクシング映画 ミリオンダラーベイビー

まぁ好きですね。

作中に「デンジャー・バーチ」と言うやる気はまんまんだけど、全くボクシングの才能のないやつが出てきまして、そいつの演技が素晴らしいです。

私もキックボクシングジムでそれこそ何百人いろんな人を見てきましたが、あれほど見事に才能のないやつの動きを演技で表現した映画を他に知りません。


まぁ、そんな事はどうでもいい。

実に良くボクシングの事を知っている人が作ってますね。

日本の格闘技を扱ったマンガとか見てると、プロアマ同人問わずほとんどが技術と理論の応酬ばかりで、痛いとか怖いとかのファクターを全く表現できていず、正味なハナシ格闘技やった事ある人だと「ハァ?」ってなると思うのですが、この映画はひと味違います。


闘争の本質を理解した上で描写されています。

その上でボクシングの考証は正確です。

ちゃんとボクサーのイラ立ちや動揺というのを描写してるのは、私の知る限り、この映画以外ありません。

そして、勝者の栄光を美化することなく、勝者の孤独すらも包み隠すことなく描き尽くすこの作品が私は大好きです。

この剥き出しの残酷さが、何より私には心地良いのです。


ロッキーなんかは、明らかにボクシング考証を敢えて無視して「わかりやすく」しているので、ストーリーなんかも単純じゃないですかソレをいかに面白おかしく魅せるかってのがプロの仕事なのでして、そのへん素晴らしいですが、まぁボクシングとしてみると、・・・・・・って感じですね。


しかし、そんな事はどうでもいい。


わたくし「あしたのジョー」は好きでも「はじめの一歩」はいまいち好きではありません。

ジョーに較べたら、一歩はボクシング豆知識漫画みたいです。


まぁ、結局のところ、格闘ってのは技術も大事ですが、まずぶっ殺すかぶっ殺されるかって話なのであり、どっちが先にビビってイモ引くかが勝負なのであります。

そういうのを踏まえて技術を覚えないと、どうしようもない技のコレクターみたいになってしまいます。

この映画を作った人は、それをよく理解していると思います。


ところで、最近Twitterみてたら山本貴嗣というマンガ家の人のツイートがちらほら目に付くようになってきまして、それがどうにもその人の性格の悪さが滲み出てる不愉快なもんでしたから気になってその人のHPを見てみましたら、中国武術にかなり詳しい方のようでした。

結論から言うとダメですね。


本気で痛い思いとか悔しい思いとかした事ない人です、この人。

強くなる為には無駄なクソ涙を流す事もありますが、それを乗り越えるか乗り越えないか

で男のアレはああなりますが、この人全部避けてきてますね、60歳近くなる今の今まで。

そらツイートがあんな残念な感じになります。

ブロックしました。

彼には私の目に付かないところで頑張って欲しいと思います。

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